07節:ベガルタ仙台2-1横浜FC、中山ヘッド、相良1G1Aで、逆転勝利

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2024 J2 7節 3月30日(日)14時03分 ベガルタ仙台 2-1 横浜FC ニッパツ三ツ沢球技場


中山(エロン)
中島 
(知念) 
相良    郷家
(情滋)       
長澤 工藤蒼
   (松井)  
石尾 菅田 小出 髙田
   (モラエス) 

後半、松井が流れを変え、連携からの2得点で逆転

サブは、小畑、マテウスモラエス、知念、松井、鎌田、オナイウ情滋、エロン。
横浜FCは、GK市川、DF岩武、ンドカ ボニフェイス、福森、MF中村、ユーリララ、和田、中野、FWカプリーニ、小川、伊藤翔。髙橋利樹、櫻川ソロモン、新井は、ベンチスタート

3試合連続スコアレスドローと、守備強化の成果を見せながら、勝ち点3までは、もう一つだったベガルタ仙台は、アウエーで横浜FCと対戦。

気温26度と夏並みの三ッ沢に、つめかけたベガサポの大声援を受けて、前半37分、コーナーのこぼれから失点も、後半の5分間で相良らの活躍で、一気に逆転。

終盤押し込まれる時間帯も、交代で入った知念、モラエスらが抑えて、2-1と逆転勝利。待望の勝ち点3を4試合ぶりにゲット。

昨年8月以来の逆転での勝利で、3勝4分け無敗とし、3位に順位を上げた。

横浜FCからの勝利(Soccer D.B.)は、2009年10月以来と久々、三ッ沢では、何と2005年10月以来、19年ぶりの敵地勝利。

この試合で、攻撃面での連携が実り、好調の相良を絡めて、決定機に至る連携が少しできてきた。

1.CBロングボールや、左SB石尾との絡み、FW(中山)のパスで、相良が仕掛ける。ただ、シュートはブロックされた。(前半9-15分)

2.松井からの縦パスを受け、FW(中島)がサイドに振って、石尾も上がり、相良と三角形で、えぐる。(後半12分の、中山の同点ヘッドへ)

3.右サイドの郷家が、対面のDFをかわして持ち上り、中央の中島がDFを引き付けるなどして、フリーで相良に打たせる。(後半17分、相良の逆転ゴール)

相良は、ただがむしゃらに突っ込むのではなく、周りの選手との連携で、フリーまたは1対1で侵入していけるので、アシストやゴールの確率が高まっている。

同点シーンは、後半投入された松井の楔のパスから、中島が左に振り、上がった石尾が相良に流すと、ペナ内侵入、切り返しからの落ち着いた浮き球パス。ファーの中山が、DF振り切ってのヘッドで、決めた。

中山は前半に、DF、GKを振り切ってのシュートを、福森にクリアされていたが、熱くならずに、後半はヘッドをねじ込んだ。今季2点目。


5分後の逆転弾は、水戸戦同様、郷家から相良への"愛あるラストパス"。

郷家は、対面の福森のキックをブロックして、そのまま上がって、DFを引き付け中央に流れて、左足でのラストパス。
実は、前半にも福森のキックをブロックしていた。キックの特徴を掴んで、仕掛けたのではないか。

ペナ内フリーで受けた相良は、細かいステップで、近寄らせず、軽いキックでファーサイドに流し込む技ありシュートでゴール。腕、持ってます。今季3点目。

ポイントゲッターの郷家が、右サイドからゴールに近づいていくので、相手も囲みに来る。それで、左の相良のスペースが生まれる。来なけりゃ、郷家が自分で打てばいい。
逆転ゴールの時は、中央の中島が走り込んで、さらに選択肢も作り、相手を惑わせた。


また、この試合では、工藤蒼情滋中島にも決定機があった。

前半13分、左から相良がえぐってのクロスのこぼれ、フリーの工藤蒼が、ミドルシュート、キーパーも動けなかったが、バーに弾かれる。

今季、工藤蒼がバーに当てるのは3本目。そろそろ来そう。今後ともフリーの時は狙っていって欲しい。

ただ、シュートを狙い過ぎて、強引な仕掛けはあまり得策でない。

ボールを奪った後に、しっかりとボールを支配下に置いて、慌てずにパス出しをすれば、さらに活躍できそう。


情滋も、後半25分から相良に代わって入り、29分、松井のスルーパスに、エロンが右サイドを抜け出し、タイミングを図ってのクロス。

中央でフリーの情滋は、2本連続ゴールのチャンスがあったが、DFに阻まれた。

決められなかったのは、悔しいだろうが、まずは取れる位置にいる事が大事。

仕掛け同様、ミスを恐れず、どんどん狙っていて欲しい。

後半26分には、中島。

左角で石尾からのパスを受けて、意表をつく反転シュート。もうちょっとだ。


それにしても、松井は、守備的な選手と聞いていたが、この試合では、ゴールや決定機につながる、精度の高いパスを繰り出していた。

最終盤では、うまくボールを運んで、ファールを貰い、時間を使う。慌てない。これは大きな補強。

エロンも、ハイボールを悉く胸トラップで収め、守備もさぼらず、情滋の幻の決定機のパスも出した。今後に期待。


守備では、小出が、相変わらず好調。ことごとくクロスをクリア、カウンター攻撃もいち早く戻って、体を入れた。ハイボールは菅田が跳ね返す。

久々の失点は、前半39分、コーナーからのクリアが小さくなるところ、元ベガルタの中野に、豪快に地を這うミドルを決められた。
ブロックに行った相良が、既にイエロー1枚貰っていたこともあるが、対応が少し遅れた。だが、DFの間を縫う、このシュートは、中野を褒めるべき。

その他で、ペナ内まで入られてシュートを打たれたのは、前半25分、中村のドリブルからのシュート、終盤の混戦で、櫻川の押し込みがあった位で、カプリーニ、ユーリララの強烈ミドルにも、CB陣が足を出して、林の正面に留め、相手にリズムを与えなかった。

36分から守備固めで入った、知念モラエスは、体を厳しく寄せ、櫻川、高橋といった高さのある選手にも、楽に打たせず、勝利に貢献。

全員が役割を果たし、相手の攻撃のリズムを分断し、最小失点に抑えた守備があるからこそ、逆転勝利ができた。


今季初、リードされてからの、逆転の勝利。

ひとつステップを上がれたのではないか。

勿論、中央にごりごり系がいるチーム、サイドに、スピードある選手を揃えたチームとは、まだまだ厳しい戦いになるだろう。

攻守とも、さらに連携を深めて、サブの選手も奮起し、誰が出ても戦力が落ちないチームを目指し、さらに前進したい。

シュート数: 8-11 CK:3-6  FK: 11-9  得点:中山仁斗、相良竜之介   (横浜FC)中野嘉大  警告:相良、長澤 (横浜FC)中村、ンドカ ボニフェイス  主審:窪田陽輔  入場:6,344人