10節:ベガルタ仙台2-0山形、17,938人の前で走り勝つ。相良、菅田が得点

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2024 J2 10節 4月13日(土)14時03分 ベガルタ仙台 2-0 モンテディオ山形 ユアスタ仙台


中山(情滋)
 中島 
 (エロン) 
相良    郷家
(知念)      
長澤 工藤蒼
(松井)   
石尾 菅田 小出 髙田

攻守に持ち味発揮して快勝

サブは、小畑、知念、松井、鎌田、オナイウ情滋、遠藤康、エロン。
山形は、GK後藤雅明、DF熊本、西村、安部、山田拓巳、MF高江、南、國分、FW氣田、高橋潤哉、イサカゼイン。後藤優介、杉山、加藤千尋は、ベンチスタート

17,938人と2019年以来のほぼ満員のユアスタ。山形サポも、3000人位、乗り込んできた。

4月で20度の暑さの中、ベガルタの選手は、サポーターの大声援を受けて、今季の練習の成果をいかんなく見せて、勝ち切った。


休むことなく前からプレス、ゴールまえの体を張った守備から、いい連携の攻撃につながり、前半で相良、菅田のゴールで2点リード。

後半は守りを固めながら、相手のシュートも、どフリーは許さず、2-0のクリーンシートで快勝。

これまで培ってきた、全員がハードワークしての堅い守備に加え、課題の攻撃での連携や、クロスの精度に向上が見られ、現時点での成果を大勢のサポの前で披露。

ライバル山形に快勝して、内容、結果とも今後に弾みをつける試合となった。


✅勝因のひとつは、何と言っても、ゴール前で体を張った守備、裏を取られた時もトップスピードでの戻りで、相手にいい態勢で打たせなかった事。

特に、試合開始立ち上がりは、少し緊張があったのか、ベガルタ守備陣の出足が硬く、ゴール前でのクリアが遅くなり、シュートを3連発されたが、いずれもブロック。さらに、イサカゼイン、國分とシュートを打たれたが、いずれも防いだ。

3分には、髙田のロングスローから石尾のミドルシュート。

高橋潤哉には、試合を通して、足や頭を振らせず、完封。氣田のシュートも無力化。

イサカゼイン対策には、石尾がイサカに付き、前の相良はあまり突っかけずに、中間ポジションでパスコースを限定、簡単に裏に出させない体制で、フリーをかなり防いだ。

右の高田も厳しい寄せで、侵入を食い止め、果敢に上がっていった。連戦から一週空いて、選手の動きが良かった。


結構ボールを持たれて、シュート12本を打たれていても、どフリーは許さずカウンターで徐々に、攻撃のリズムを掴む。

⚽そして、前半10分、髙田のパスカット、工藤蒼が相手を抑えコース作り、下がった中山が、丁寧に相良にパスを出すと、相良得意の左カットインの形を作りだし、見事なシュートで先制1-0。相手DFをかわしながら、鋭い脚の振り、押されていた雰囲気を一変させる、速い時間の先制点。

いやあ、周りの人と一緒に、飛びあがって喜んだw

相良は今季4点目。


✅この試合では、相良、石尾、髙田らがいったん戻って相手を抜き返す技、中島の細かく切り返しの速いドリブル、球際ですり抜ける工藤蒼や長澤など、個々の技術に加え、ワンツーやスペースを作る動きの連動が出てきて、攻撃がスムーズになってきた。

さらに、各選手共、一歩速くボールに寄せて、山形の選手を後追いさせ、ファールを誘発。走り勝っていた。

山形はイエロー3枚。前半30分にイサカゼイン、後半20分に山田、38分に川井にカードが出ていた。


そして、攻め上がりスローインを得ると、例によって、左右の石尾、髙田がロングスロー。全員が下がる山形の守備で(田村氏)セカンドを拾え、コーナーにつながるなど、武器を活かして、自分達の時間を作れた。


18分、山形のイサカ、氣田の2本と連続シュートを打たれるが、これも至近距離でブロック。

24分には、ベガルタ、中盤でパスカットすると、中島がキーパーの位置を見てロングシュート。

33分、ベガルタのカウンター、郷家のクロスに中山飛び込むが、もう一歩、

35分、イサカに侵入からシュートされるが、長澤が戻ってブロック、即パスを出す鮮やかなプレー。


⚽そして37分、左石尾のロングスローから、ファーの長澤がクロスを放り込む。菅田のヘッドをキーパーが弾くところ、すかさず長澤が左ポスト脇に侵入して、左足の絶妙浮球。ペナ内右の菅田が、DFの背後から躍り出て、キーパーの逆をつくヘッドをたたき込み、2-0

ダービーは、ゴールを決めて勝つもの。最高です!

自分の席からは、完全に。菅田がどフリーでヘッドしたように見えたが、DAZNでチェックしてみると、背後から前出て合わせたヘッドで、素晴らしい追加点。

攻撃に課題、連携は途上と言われていたが、10試合目にして、狙った形で、しっかり決め切れ、前半で2つゴール取ることができた。

ひとつ段階を上げたと言えるのではないか。

前半の終盤から、山形は3バックに移行したようだが、ベガルタが、あわてることはなかった。


後半
守りを固めながら、得点機も伺うベガルタ。

この試合では、相良、中山をほぼフルに長い時間使った。調子が良かったのだろう。

12分、山形のカウンターで、イサカに侵入されるが、中島がペナ内まで戻ってクリア。

14分、ベガルタ、左サイドでキープ、最後は石尾が上がって、マイナスの浮き球クロス。ファーの郷家がフリーでヘッド狙うも、髙田とかぶり、決まらず。

今季最高の石尾のクロスだっただけに、髙田は郷家に任せてほしかったw


✅15分、今度は、山形氣田が、ドリブルでベガルタの高いライン裏を抜け出す。これを背後から、トップスピードで追う小出。追いつき、背後から足を延ばし、ボールだけGK林に送る、こいちゃん圧巻のプレー。

ベガサポが、勝利を確信した瞬間だったのではないか。

16分、山形は氣田に代わり後藤優介が入る。

18分、山形の左コーナー。長澤が山田と交錯。脳震盪で倒れ、右額横を出血。担架で退場。松井が代わって入る。
(心配されたが、裂傷だけでなんとか済んだようで、試合後の記念撮影に包帯を巻いて出て来てほっとした)

26分、ベガルタ左サイドでテンポ良くつなぎ、相良のクロスに、右サイド、上がって来た髙田のボレーシュート、惜しかった。

30分、山形は國分に代え、加藤千尋を入れる。

31分、髙田のロングスローのこぼれ、ファーで中山切り返して、右足のシュート、枠外。

32分、中島に代わりエロンが入る。


33分、山形自陣から川井のロングボールに、高橋が抜け出すが、ゴール前で合わせられず。これが山形の唯一の決定機だったか。

終盤は、ボールをキープして、時間を使いながらのベガルタ。

追加時間は6分間。
相良に代え知念、中山に代え情滋を入れ、5バックになるベガルタ。

郷家と情滋の2トップで、前プレス。

最後はGK林も時間を使い。2-0で勝利。


ここまでのチームの成果を出しての快勝。

もちろん、山形の決定力不足、氣田の力み、などに助けられた部分もある。

これから清水、長崎、岡山などスピードと決定力あるチームに対抗するには、中盤でのボール奪取、両サイドでの守備の向上、さらには交代選手の決定力向上など、課題はある。

さらに、攻撃での連携向上も加えて、強敵に立ち向かい、勝利をもぎとってほしい。

この試合、単に山形に勝利した、という事だけでなく、ほぼ満員のスタジアムのファン・サポの熱狂の中、勝利の喜びを、若い選手、移籍してきた選手に味わってもらう事ができた。これが大きい。


追記1)スタジアムの様子を撮る暇もなかったのでw、とある家族ぐるみの熱狂的サポーター(どうやらプロのレポーターw)による動画で、雰囲気を味わってください。

追記2「またも得意のゾーンから今季4点目! 東北ダービーを制した仙台で急成長を遂げる相良竜之介」(サカダイ/小林さん)


シュート数:12-12  CK:3-6  FK: 14-13  得点:相良竜之介、菅田真啓  警告:(山形)イサカゼイン、山田拓巳、川井  主審:吉田哲朗  入場:17,938人