2023 J2 32節 8月26日(土)19時03分 ベガルタ仙台 3-2 大分トリニータ レゾナックドーム大分
中山
(ホヨンジュン)
齋藤 郷家 松崎
(氣田) (加藤)
鎌田 長澤
(フォギ)
内田 福森 若狭 蜂須賀
(菅田)
林
中山同点PK、郷家追加点、内田が決勝点
サブは小畑、菅田、加藤、氣田、フォギーニョ、中島、ホヨンジュン。
大分は、GK西川、DF上夷、安藤、羽田、MF弓場、町田、野村、高畑、保田、FW渡邉新太、伊佐。鮎川、長澤、藤本、梅崎はベンチスタート。
前節、12試合ぶり大宮から勝利をあげたベガルタ仙台は、アウエーで、しばらく勝ちから遠ざかっている大分と対戦。
大分はキーパーで攻守の要、高木が、札幌に電撃移籍。中川が長期離脱となっている。GKには西川が入った。
一方、ベガルタは、エヴァルトンが出場停止で、鎌田がスタメン。他は前節同じ。
菅田は、出場停止明けだがサブで、CBスタメンは、前節に続き元大分コンビの若狭と福森。真瀬はベンチ入りせず。
長澤と鎌田の位置は縦関係ではあるが、中盤を固めているので、4-2-3-1に近いように自分には感じた。
試合は、野村を中心に、ベガルタの右サイドを執拗に突いてくる大分に手を焼き、前半31分に失点。しかし、その後の3連続ピンチを悉く林がセーブ。
さらに、前半終了間際に、鎌田の仕掛けでPKゲットし、中山がきっちり決め1-1同点と、流れを引き戻した。
後半は、松崎を起点に、両サイドに展開して、チャンスを作り始めたベガルタ。
齋藤学、中山に代わりに代わり、氣田、ホヨンジュンが入ると、連動からの攻めで決定機を作る。
22分、右サイドから侵入の松崎のクロスに、ホヨンジュンがヘッド、こぼれを郷家が押し込み2-1と逆転。
さらに5分後、今度は左サイドでヨンジュンが、ニアゾーンに入りこんで、折り返しのパス、ペナ内まで上がっていた内田がダイレクトで決めて、3-1と追加点。
見事な連携炸裂で、一気に逆転から追加点で、試合を決めた。
この後、大分の長沢にヘッドで1点返され、3-2となり、終盤内田が足攣りで一時10人となっても、集中した守備で逃げ切り、今季初の逆転勝利で、2連勝。
✅得点を決めたのは、夏男の中山のPK、こぼれを狙う郷家、そして果敢な上がりから決め切った内田であるが、1点ビハインドから、逆転劇を引き出したのは、GK林のナイスセーブ連発、そして、ボールキープからタメを作り、左右に展開した松崎の活躍。
前半の右サイドの苦戦を、後半、長澤と鎌田のカバーで補うと、カウンターで、松崎が飛び出しながらサイドチェンジや、自ら起点、さらに受けに走り込む動きで、大分のDFを翻弄。
松崎は、ボールをキープしながらタメて、周りが整わない時は、うまく体を預けてファールを貰う、試合巧者ぶりで、存在感を見せた。
✅チーム全体としても、2点目、3点目では、ペナ内に3人、4人と入って相手のマークを分散させ、ゴールにつなげた。
✅また、勝負の綾としては、エンドを変えていた事が、PK時にベガサポに向かって、中山が蹴ることになり、結果的にアドバンになった。
PKを決めた後の、「きっかけはお前のゴール♪」がまさに、反撃の狼煙となって、後半につなげた。
ここ数試合、前線で体を張り、ボール収められるようになった中山。
同点PKも完璧に決め、これから乗っていって欲しい。
補強選手が役割が果たし、選手層が少し厚くなったことで、後半の交代選手で、しっかりパワーアップできているのも、好循環。
この試合に出ていない選手も、負けじとコンディションを上げ、チーム内競争で高め合い、出る時に備えて欲しい。
後は、守備で裏を狙われた時に、なるべく早く修正する課題をクリアして、さらに勝ちを伸ばして欲しい。
試合
コイントスで勝ったゲームキャプテンの中山が、エンドを変えて始まる。ベガルタでは珍しい。
ユアスタでは相手によくやられていたが、勝利に向けて、細部に拘るようになったのは、いい。
前半
立ち上がりから、大分が野村、高畑を中心に、執拗にベガルタの右サイド裏を狙ってくる。
松崎が中央に寄せた瞬間、蜂須賀が上がった瞬間をとらえて、野村や高畑が裏に走り込んでくる。
高畑のクロスと町田のシュートの精度が高かったら、かなり危なかった。
飲水タイムまでは、大分のシュートは無し。ベガルタも中盤から前に中々運べず、シュート無し。
前半9分、中山にイエロー。
23分の飲水タイムが後、試合が動く。
27分、蜂須賀のクロスから郷家の落とし、最後は、左から齋藤学がダイレクトでループを狙うが、枠外。
29分、大分、右ライン際の野村のえぐりからクロス、ファーの町田のシュート、これはブロック。
⚽31分、林のキックをラインの裏に放り込まれると、大分伊佐がフリーでシュート、一旦林は弾くが、こぼれが前に流れるところ伊佐に阻まれ、保田が空いたゴールに決めて、0-1。ここまでしのいでいたが、先に失点。
さらに40分、41分、44分と、大分に、中央や右から渡邉、町田に、連続3本フリーでシュートを打たれるが、悉く林がセーブ、踏みとどまる。
すると前半AT2分、ベガルタが左サイド相手コーナー付近でで攻め続け連続スローイン。
さらに大分の自陣からのスローインを、内田から長澤とつなぎ、ペナ角で中山が胸で落とすと、鎌田が侵入。アウトサイドのフェイントで足を引っ掛けられ、PKゲット。
⚽AT4分、このPK中山が落ち着いてキーパーの逆を突くゴールで1-1と追いついて、前半終了。中山今季2点目。
圧倒的に大分の流れだった試合を、引き戻した。前半のシュートはベガルタ2本、大分6本。
後半。
立ち上がり、大分に攻められ右から連続シュートを打たれるが、若狭が横っ飛びや背中でブロックして阻止。
4分にも、ベガルタ右サイドから高畑のクロスに、町田のシュート、枠外。
5分、カウンターで松崎が、左サイドの齋藤学へのサイドチェンジ。学は仕掛けから右足シュート、キーパー弾く。
以後、ベガルタが攻撃のリズムを掴む。
9分、内田の裏を取られて、左コーナーを与えるが、野村のシュートはクリア。
11分、ベガルタがカウンター、中央齋藤のシュートはクリアされるが、拾った松崎が右サイドから、右足でシュート、枠外。
17分、ベガルタは齋藤学に代え氣田、中山に代えホヨンジュンを入れる。
18分、大分は、MF町田に代えFW鮎川、FW伊佐に代え長沢駿を入れる。
19分、大分のロングボールで裏で受けた大分長沢が即シュート、バーの上。
⚽22分、中央の松崎が右の鎌田へ出して、走り込む。鎌田からライン際蜂須賀でタメて、ペナ内に侵入した松崎へスルーパスを出すと、松崎が反転してのクロス。
フリーになっていた、ホヨンジュンがヘッド。キーパー弾くところ、郷家が右足で押し込んで、2-1と逆転。
連動した攻撃が出た。
リードしたところで飲水タイム。
24分、大分は渡邉に代え、藤本を入れる。
⚽27分、ベガルタは、左サイド長澤から氣田へのパス。ペナ内左のニアゾーンにホヨンジュンが動き出すと、氣田がパスを送り、ヨンジュンの折返しのパス。これをペナ内まで上がっていた内田が、ダイレクト左足でシュート、決まって3-1、2点リード。
また、また多くの選手が連動しての鮮やかな得点。得点時ペナ内には4人、ベガルタの選手がいた。
⚽31分、大分がベガルタの左サイドをつき、上夷がクロス。右から横に走り込での長沢がヘッド、若狭に当たり、ゴールに決められ3-2、1点差に。
32分、大分は上夷に代わり野嶽、弓場に代え梅崎を入れる。
36分、ベガルタは長澤に代え、フォギーニョを入れる。
直後、大分が左右に展開、左コーナー。しかしコーナーキックは林がキャッチ。
ここで内田が足攣り。ピッチ外へ。ベガルタは一時10人。
フォギーニョが、内田の代役で左SBに入り、ホヨンジュンも左MFに下がり、氣田をワントップの4-4-1でしのぐ。
41分、ベガルタ、足攣りの内田に代え菅田、松崎に代え加藤を入れる。蜂須賀が左SBに回り、菅田はCB、右SBは若狭の体制で、守りに入る。
42分、44分と大分に攻め込まれ、コーナーを与えるが、いずれも大分のファールで終了。
追加時間は、何と7分~w
ベガルタは守り切る構え。鎌田がこぼれを拾ってカウンターからキープしようとるすが、つながらない。
3分、大分の右コーナーからのこぼれ、中央から安藤にシュートを打たれるが、林の正面。
5分、大分に侵入から左右に振られ、最後は野嶽のクロスは、バーの上。
6分、大分の浮き球クロスが枠内へ。林がワンハンドクリアで掻き出す。
7分、大分がコーナー2本。大分のGK西川も上がっての最後の攻撃もしのいで、ベガルタが逃げ切り。
後半のシュートはベガルタ5本、大分9本。
3-2で、今季初の逆転勝利。しかも逆転負けがない大分を、アウエーで破った。
敵失に助けられたところもあるが、守備で体を張り、攻撃で連動を高めているのが、勝因。
もちろん、さらにパワーアップは必要だが、一番大事な自信、積極性が蘇っているのが、今後につながると思う。
シュート数: 7-15 CK:1-9 FK: 16-10 得点:中山仁斗(PK)、郷家友太、内田裕斗 (大分)保田堅心、長澤駿 警告:中山仁斗 主審:吉田哲朗 入場:7,805人