09節:ベガルタ仙台‐藤枝1-1、中山得点で追いつくも、逆転ならず

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2024 J2 9節 4月7日(日)14時03分 ベガルタ仙台 1-1 藤枝MYFC 藤枝総合運動公園サッカー場


中山(エロン)
中島 
(鎌田) 
相良    郷家
(名願)   (情滋)
長澤 工藤蒼
   (松井)
石尾 菅田 小出 髙田

前半先制許すも、後半中山同点弾。長澤好機演出は実らず

サブは、小畑、知念、松井、鎌田、名願、オナイウ情滋、エロン。
藤枝は、GK北村、DF小笠原、川島、中川創、MF杉田、二西矢、シマブク、梶川、大曽根、永田、FW矢村。中川風希、芹生、榎本、新井は、ベンチスタート。

前節、愛媛に、逆転で今季初黒星のベガルタ仙台。連敗阻止に向けて、アウエーで藤枝MYFCと対戦。

中3日の3連戦の最後で、スタメンに左MF相良、ボランチ工藤蒼、CB小出など、いつものスタメンに戻している。

試合は、両チーム共、疲れなのか、滑るピッチのせいなのか、パスミスなどが目立つなか、先にチャンスを掴んだのは藤枝。


藤枝は、ベガルタの右から、ルーキー永田のドリブルの仕掛けで脅かし、前半26分に先制。

しかし、後半、長澤を中心に、思い切って前に仕掛る攻撃で、流れを掴んだベガルタが、髙田のロングスロー、コーナーを2回繰り返した後、相良のシュートのこぼれを、キーパー前で拾った中山が、ワントラップ浮き球を、豪快に叩きつける左足シュートで、同点に追いついた。

ただ、その他、後半3回あった決定機は決め切れず、1-1ドロー。

連敗阻止のノルマは達成も、勝ち点3は逃した。


初見では、前半、藤枝に、かなりやられたように感じたが、見直してみると、藤枝の決定機は、先制点のシーンと、37分に、ゴール前のこぼれを3本連続でシュートされた場面位。

5本のシュートはなんとかしのぎながら、それ以外の時間では、結構、ベガルタもボールを運べた時間もあった。

ただ、相良が人数をかけて囲まれ、孤立。他にもゴール前まで運んでも、精度不足やフォロー遅れで、誰もシュートまでいけない事が多く、かなり劣勢と感じたようだ。

藤枝が、間、間にたってボールをつなぎ、攻め込んでくるので、取り切れず、どうしても下がり気味になって、受け身になる時間は確かにあった。

が、それ以上に、マイボールで攻め上がりながら、思い切ってシュートまでいけない攻撃が痛かった。

藤枝の永田には先制点以外にも、何度も仕掛けられた事もある。


後半は、ベガルタも前から行く姿勢に修正。

長澤、工藤蒼も思い切って攻撃参加、攻勢を強めた。

ベガルタは、6分の中山武将の今季3点目となる同点ゴールの他に、12分、31分のコーナーからの菅田のヘディングシュート2本、30分の中央から相良の反転左足シュートが惜しかった。

また、44分には、藤枝のフリーキックからのカウンターで、情滋がドリブル前進、左に松井がフリーでいたが、突破しようとしてひっかけられた。早めに自分で打つのか、フリーの選手に出すのか、判断が難しいが、やり切って欲しい。

一方、藤枝の決定機は、いずれもフリーキックからのこぼれ2回。27分は、シマブクがフリーでシュート。これは相良がペナ内でブロック。39分にも、こぼれをつながれ、川島がフリーでヘッド(林正面)、の2回。

この試合、ちょっと目を見張ったのは、長澤のいい上がりからの、決定的なパスが3本もあった事。

まずは、前半31分、ゴール前でつないで、右から長澤の巻いたクロス、キーパー北村の飛び出しに阻まれたが、いいボールだった。

前半AT1分には、ペナ左からタイミングを図った長澤の浮き球パスに、右から、キーパー前までフリーで走り込んだ髙田が、もう一歩。ダイレクトで押し込めれば、というシーンだった。

後半3分には、相良のドリブルからパスを受けた長澤のクロスは、中島にもう一歩。

どれもゴールに直結のラストパスだったので、改めて長澤の力を知った思い。


工藤蒼も前に行きたいだろうが、まずは長澤を前に出して、ゴールに絡めたい。

そして、長澤が前でボールを持ったら、いいボールが来ると信じて、ダイレクトで決める選手が出てきて欲しい。

この試合の中島が疲れていても、長澤がその分、演出できていた。起点を増やして、チャンスにつなげたい。


また、2試合ぶりスタメンの、小出のサイドチェンジのロングボールが、相良に、ずばずば決まっていた。

こんなに精度あったっけw御免。戻るスピードのアップ、ロングボールの精度アップで、いよいよ小出の本領発揮。

今後、活きる時が来ると思う。


課題といえば、シュートのところでの思い切りと、連携強化の同時進行。

前半は、ボールを支配している時に、強引な仕掛けが不足していたし、後半は、情滋、名願を入れて、情滋をトップにもっていったが、決勝点が欲しいところで、一人だけでプレーになってしまっていた。

アピールしたい気持ちは重々分かるが、周りを使ってリターンで裏を取るといった連携を、もう一段上げて、得点力アップにつなげて欲しい。

鎌田もいい位置取りから、ラストパスを出そうとしていたが、AT4分のような、自分が狙えるところでは、思い切りミドルを狙っていく事もあっていいのでは。


また、両サイド、髙田、石尾の勤続疲労は、対応必要。特に石尾は、かなり疲れている感じ。右は真瀬が出てきそうだが、内田がまだみたいなので、他の選手を考えておく必要もあるだろう。


次はホームで山形戦。かなりのベガサポ・ファンが終結しそう。

山形も、間、間に入ってスピードで抜け出してくるチーム。ミドルを狙える選手も多い。

左から来る、イサカゼインをまず抑えて、攻撃では、左右からの揺さぶりで、勝利したい。

シュート数:9-10  CK:7-2  FK:20-10   得点:中山仁斗 (藤枝)永田寛太  警告:(藤枝)中川創、矢村、永田  主審:野堀桂佑  入場:2,463人