08節:4ベガルタ仙台1-2愛媛、中島の先制ヘッドも、後半2失点で初黒星

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2024 J2 8節 4月3日(水)19時03分 ベガルタ仙台 1-2 愛媛FC ユアスタ仙台


エロン(中山)
中島 
(小出) 
鎌田    郷家
(情滋)   (菅原)
松下 松井
(長澤)  
石尾 知念 菅田 髙田

中島今季初ゴールも、後半両サイド突かれる

サブは、小畑、小出、名願、オナイウ情滋、長澤、中山、菅原。
愛媛FCは、GK辻、DF尾崎、森下、小川、前野、MF深澤、谷本、パクゴヌ、菊地、茂木、FWベンダンカン。松田力、石浦、窪田は、ベンチスタート。

ユアスタで今季初のナイトゲーム。対戦相手は愛媛FCで、久しぶりの対戦。

新たに導入されたLED照明による、試合開始前の照明演出があり、おそらく勝利時にも、何か派手な演出が予定されていたのだろうが、今季初の複数失点、今季初の敗戦を逆転で喰らって、後者は、お預け。


まあ、若手で積み上げながらのリーグ戦。直線的に上がっていけるほど甘いリーグではない。

疲れも溜まるし、研究もされる。

色んな選手を使って、底上げもはかり、勝ったり負けたりしながら、それぞれに学んで修正し、次の結果につなげていくのみ。


試合は、中3日の連戦でもあり、ベガルタはスタメンを変えてきた。

ボランチを、長澤、工藤蒼から松井、松下へ。CB小出に代わり、知念。

前節、1G1Aの相良は休ませて、鎌田がスタメンで、郷家、中島と前で流動的に動く。
ワントップはエロン。


一方、CBの菅田と、両SBの髙田、石尾は連続出場。

愛媛FCには、このあたりを見透かされたかのように、ベガルタの両SBの攻撃はやらせておいて、上下動させ、疲れさせ、エロンには打たせない守備。

それでも、ベガルタは、髙田のいいクロスから、中島のヘッドで、前半35分に先制。しかし、愛媛はすぐに押し戻して来る。

後半になると、松田力を出して、中央で収めたりプレスを高め、逆にサイドの裏を取る、という作戦を決められてしまい、後半22分、34分の2失点で、逆転負け。

これまでの試合で、あまり裏を取られなかった、髙田、石尾が振り切られて、精度の高いクロスを、両サイドから入れられ、ニアに飛び込まれて、ワンタッチで決められた2失点。


疲労の影響はあるだろう。

特に後半は、収めて、手をかけ、確実につなぐより、ポンポンと蹴り返す場面が多く、ポンジュースに嵌められたw

この試合、中盤からの組み立てを狙ったが、序盤こそ良かったが、相手のプレスが強まると、後半はほとんど機能せず、不確実なロングボールが多くなった。

失点時には、長澤が入ってたが、長く、相手にリズムを作られ、スペースに走り込む愛媛の選手に誰も付けなかった。

これまでの試合で、ここまでリズムを相手に渡したままというのは、なかったと思う。


ベガルタも前半は攻勢を見せていた。

前半6分、中島が飛び出しパスカットすると、右サイドに振り、上がってきた髙田がミドルシュート、キーパーに弾かれる。

14分、鎌田のスルーパスに、松井がポスト脇まで上がり、折り返しの横パス、エロンがヒールで狙ったが、流れた。

15分を過ぎると、愛媛に、カウンター、縦パスと、揺さぶられ、押し返される。コーナーでは、元ベガルタ茂木の精度の高いキックで、チャンスを作られる。

それでも、34分、鎌田のロングボールのサイドチェンジから、右サイドフリーの髙田がクロス。これを中島が、ヘッドでファーに決めて1-0と先制。
ここは、各選手が持ち味を出したナイスゴールだった。

しかし、その後、追加点を狙って、急ぎ過ぎの攻撃が、相手に隙を与えてしまった。

松井が飛び出して、かわされて裏に抜けられたり、松下のクロスも前と合わない。プレスが嵌らなくなって、ボールが取れない。
43分には、左サイドから、尾崎のクロスにベンのがフリーでヘッド、こぼれもシュートされるなど、次々と愛媛の反撃を許す。

愛媛の選手は止めて蹴るが早くて正確で、プレスの強度もあり、やっかいだった。


後半になると、愛媛はベンに代え松田力、パクに代え窪田を入れる。

中央を固めて、ベガルタの縦パスを封じ、逆にサイドの裏を狙って付いてくる。

さらに、セカンドを先に拾ってファールを誘発をし、茂木のやらしいフリーキック、コーナーで攻勢を続け、リズムを奪うだけでなく、ベガルタの攻撃を、自陣からのロングカウンターにさせて、疲労を誘う。

9分には、厳し過ぎる判定で、SB髙田がイエローを貰ったのも、痛かった。

ベガルタも14分に、松下に代え長澤、鎌田に代えオナイウ情滋を入れ、郷家がトップ、中島が左、情滋が右に張るが、攻撃に時間がかかるようになる。


20分、愛媛は菊池に代え石浦が入る。すると、22分、左サイドを尾崎に破られ、インサイド走り込んできた谷本に、ワンタッチで決められ1-1同点。

攻勢を強め、素早い位置取りを取る愛媛に対し、取りどころが見えず、カウンターでも、なかなかシュートまでいけないベガルタ。

34分、今度は右サイドを、窪田に走り込まれ、えぐってのクロス、またもインサイドにフリーで飛び込まれ、石浦にヘッドで決めれて1-2と逆転許す。後半入った愛媛の二人にやられた。


それでもベガルタは、終盤になって、猛攻を見せる。

40分、中島からエロンに代わって入った中山へ。中山パスに郷家が侵入するが、収まらず、戻して中島のヘッド、キーパー。

44分になって、中島に代え小出を入れ、菅田を前線に上げ、郷家に代わり菅原を入れて、3トップのようなパワープレーに出る。


小出のロングボールから、菅田の落とし、キーパー前で菅原の足元、収まらず。

AT1分にも、中山がパスカット、菅田がキープし、再び中山がファーへのクロス。情滋フリーだったが、シュートはヒットせず、キーパー。ここは、ヘッドで突っ込むべき?

最後は、愛媛が5バックの守り固め。4分、髙田のクロスにファーから菅田がヘッドを飛ばすが、キーパーに抑えられた。


愛媛は、タイトな守備と、こぼさないキーパー、止めて蹴るが早いプレースタイルで、手強かったが、ベガルタが先制した後、急ぎ過ぎで、相手にリズムを渡したのも、敗因のひとつだったと思う。

出場機会の少ない選手が、結果を求めていくのは分かるが、流れを見て、リードした後は、キープする時間を多くして、相手を焦らす戦いもあったかもしれない。

また、終盤の交代も、もう少し早くても良かったような気がする。


それでも、この試合では、髙田がクロスをしっかり合わせて、好調の中島に、待望の初ゴールが生まれた。

鎌田にも、起点となるいいプレーが見られた。

敗戦の中にも、次につながる光はある。

敗戦は痛いが、様々に教訓を得て、次の藤枝戦の勝利へとつないで欲しい。


尚、この試合で長澤和輝選手が、Jリーグ通算200試合出場を達成。

シュート数: 12-13 CK: 1-6 FK: 13-11  得点:中島元彦 (愛媛)谷本駿介、石浦大雅  警告:髙田 (愛媛)ベンダンカン 石浦  主審:井上知大  入場:7,841人