WE15節:マイナビ仙台L 2-2 AC長野L、後半激しい攻防、一時逆転もドロー

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2023-24 WEリーグ15節 4月18日(木)19:03 マイナビ仙台レディース 2-2 AC長野パルセイロ・レディース 長野Uスタジアム


廣澤
遠藤   武田
(里緒)   (石坂)
中島
太田 隅田
   (西野)
高平 田畑 國武 吉岡

松本

中島CK直接、太田待望の初ゴール

サブは、齋藤、佐々木里緒、佐藤楓、原、西野、猪瀬、石坂。

AC長野Lは、GK梅村、DF長江、奥川、岩下、岡本、MF稲村、菊池、伊藤、宮本、FW川船、安倍。 タニガーン デーンダー、鈴木日奈子、三谷、奥津は、ベンチスタート

前節から中3日、連敗脱出を図りたいマイナビ仙台レディースは、同じく7戦勝ち無しからの脱却を図りたい、AC長野パルセイロ・レディースと、アウエーで対戦。

平日19時からの試合で、日中とは違い、気温13度と寒そうなスタジアム。

試合は、前半が塩試合。

連戦の疲れがでたのか、寒さのせいなのか、各選手の動きが重く、選手間の距離もあって、折角のマイボールをパスミスで失う事が多く、シュートはわずかに1本。

長野も同様で、前線が孤立、パスの精度が悪く、こちらも宮本のシュート1本。


後半は一転。

前プレスを厳しくしてくる長野。

ともに激しく攻め合い、点を取り合う展開になったが、マイナビ仙台Lは、攻撃での連携の良さが出て、2点取れた反面、前節から続く守備の綻びは修正できず、収穫と課題が明確に出た試合となった。

ただ、先制されても2点取って一度は逆転し、ドローとされたが勝ち点1はゲット。

運動量豊富に走り回る苦労人、太田に、WEリーグ初ゴールも生まれ、若手選手のいいプレーもあった。


まず、収穫の方から。

攻撃での連動が高まって攻撃パターンが増えた事と、局面で個々のいいプレーが出るようになった。

後半は、運動量を上げて攻め合いになったが、マイナビ仙台Lも前からプレスで、高い位置でボールを奪い、左SB高平、右SBの吉岡が上がり・クロスに加え、CBの田畑まで攻撃参加し、点につながった。

前半からだが、ハーフスペースに隅田が走り込むことで、前プレスのある長野に対し、うまく位置取りしながらかわし、相手ゴール前までボールを運ぶ機会が増えた。

高平は前節から、サイドからのクロスだけでなく、ゴール前まで顔出すようになり、攻撃の厚みが増えた。


後半20分、不運なPKで先制された後、28分には、中島に、CK直接ゴールの同点弾が出て、チームが勢いづいた。

コーナーを得たのは、廣澤が前でボールキープしたから。そして、太田がキーパー前でつぶれて、キーパーにボールを触らせなかったので、アシストとも言える。

なにより、今季なかなか決まらなかったCKで、ついに中島が直接ねじ込んだ。これで1-1。


後半36分には、CB田畑のドリブル持ち上りから、廣澤が中央で落とし、走り込んだ太田が、ドリブルからループ気味のシュートを決めて2-1と、一時は逆転。

終盤、中島に代わって、FWの位置にいる事が多い太田だが、待望のゴールが生まれて、今後にもつながる。


後半の攻撃では、他の選手にも良さが見られた。

後半31分から出て来た佐々木里緒は、精度の高いサイドチェンジやスルーパスを繰り出し、これまでで一番チャンスメークしてたと言える。

石坂も、まだ仕掛けが遅れる時があるが、積極的にペナ内まで行った。いいクロスを1本、ポケットの高平に出していた。

一方、守備での連携の綻び、詰めの甘さで、勝ち点3が1になった。

後半20分のPKで先制されたが、ゴール前での田畑のパスミスからつながれて、侵入され、武田が後追いになってのPK献上。

ちょっと厳しすぎる判定のような気もするが、後手を踏んでいたのは違いない。

今日の田畑は、守備での動き出しが、重かった。

連戦の影響、前半でイエローを貰ったせいかもしれないが、攻撃の時のような動き出しの早さが、欲しい。


後半37分には、太田のゴールで、1-2と逆転した直後のキックオフから、一気につながれ、左からのクロスに、GK松本とSB吉岡が重なって、こぼれたボールを押し込まれ2-2と同点とされてしまった。

前節も、GK松本とCB楓が重なり、クリアできず失点。普段やっていない選手との連携に、課題があるようだ。


また、後半は、左サイドを徹底的に突かれたが、高平が高い位置を取るだけに、カバーや攻撃の後の戻り、守備での寄せの厳しさは求められる。

折角囲んでいるのに、易々と抜かれ、いいクロスを入れられて、失点につながっているのは残念。

逆転した直後、長野のキックオフからの失点は、ボールウォッチャーになっていた選手も多く、この時間集中が切れた?

守備でも、もうひと頑張り欲しい。


ただ、後半38分に同点とされた後は、長野に攻め続けられたが、ここは、シュートブロックなど体を張って守っていた。

チーム全体として、攻撃でいい流れになってきているので、90分を通して、守備での寄せの厳しさもアップして、勝ちにつなげて貰いたい。


次は、強敵、浦和Lとホームで対戦。

中3日連戦は、本当にきついだろう。しかし、ホームである。

攻め込まれる時間が多くなるだろうが、チャンスでは、必ずシュートで終わる戦いをして欲しい。

攻撃時にがんばって上り、前線の人数を増やせれば、何かが起きる。

少ないチャンスでも、相手に完全にリズムを渡さないようにして、虎視眈々と勝利を狙っていこう。


主な経過。
前半
7分、長野の宮本、マイナビ仙台Lの右からミドルシュート、枠外。

18分、マイナビ仙台L、左サイドで隅田、遠藤ゆめ、高平とつなぎ、えぐってのクロス。オフサイド。

24分、隅田からスルーパスが廣澤に通るが、トラップ大。

26分、右サイド、長野のスローインから宮本が意表をつくロングシュート、流れる。

35分、マイナビ仙台L、高平から隅田、最後は、上がってきたCB田畑のミドルシュート、ヒットせずキーパー。

後半
長野の前プレス受けるが、10分まではマイナビ仙台Lが攻勢。

1分、右から吉岡のクロス、中島落として、最後は廣澤が反転シュート、キーパー。

6分、長野、パスカットした菊池がミドルシュート、枠外。

8分、左から高平のマイナスのクロスに、太田がダイレクトでシュート、バーに当たるところ、武田がダイビングヘッド、クリアされる。惜しい。
直後、中島が反転シュート、キーパー。

11分、長野、FW川船に代わり鈴木日奈子、DF長江に代わり奥津が入る。

16分、長野、左から宮本のクロス、ワンタッチで流して、どフリーで川船?シュート、枠外。決定的。

20分、マイナビ仙台L、ゴール前に侵入され、止めきれず引っ張ったとしてPK献上。伊藤に決められ、0-1

21分、マイナビ仙台L、武田に代わり石坂、遠藤ゆめに代わり佐々木里緒が入る。長野は稲村に代わり三谷が入る。

22分、マイナビ仙台L、右コーナーのこぼれを石坂、里緒が連続シュートも枠外。

28分、マイナビ仙台L、左コーナー。中島の巻いたキックが直接ゴール。1-1と同点。

34分、吉岡が上がって、中央のこぼれ球を中島が上がって左足ミドル、枠外。

36分、田畑が中央をドリブル前進。廣澤に当てて落とし、走り込んだ太田ドリブルからのループ気味のシュート、決まって2-1、逆転。

38分、ゲーム再開のキックオフから、左サイドでつないだ長野がクロス。
GK松本と吉岡が重なり、ボールがこぼれるところをつながれ、易々と鈴木に入れられて2-2と追いつかれる。

その後は、長野がセカンドを拾い続け、攻勢も、全員戻ったマイナビ仙台Lが、体を張ってシュートはブロック。

結局、試合は2-2のドロー。

シュート数: 8-9 CK: 7-1 FK:10-12   得点:中島依美,、太田萌咲 (AC長野L)伊藤めぐみ=PK、鈴木日奈子  警告:田畑  主審:山本真理 入場:653人