03節レディース対伊賀FC2-0、雨中に快勝

2013なでしこリーグ3節 4月7日(日)13:00 ベガルタ仙台レディース2-0伊賀FCくノ一 ユアスタ仙台



伊藤 小野
   (小山)
嘉数   安本

高橋 上辻

高良 長船 下小鶴 坂井
        (中村)
天野
サブは、齋田、中村、佐々木、井上、小山。伊賀FCは中出、松長の2トップ。監督は浅野哲也。

前日から日本列島を縦断した爆弾低気圧により、仙台も未明から激しい風雨となり、峠を越えた午前中でも、時折雷雨。試合が危ぶまれたが、試合開始時には、風だけは収まった。

それでも、なんとか2011人の入場を確保。伊賀サポも3人+5人くらいはるばる駆けつけていた。

ただ、強い雨の方は、途切れることなく降って、選手は重たいボールとスリッピーなピッチに苦戦。

ベガルタLは、鮫島が怪我の影響で欠場。しかし、アルガルベ杯で鼻骨骨折の長船選手は、黒のフェースガードをつけてフル出場。後半にはヘッドのクリアも見せていた。

試合は、互いにカウンター応酬ながら、立ちあがりは、なかなかシュートにいけない状態が続いていたが、次第にベガルタがペースを握り、32分、相手陣奥のスローインから、今日、左サイドバックに入っていた高良が攻撃参加。思い切り良く左45度から豪快ミドルシュートを曲げて、先制。

その後は、時折伊賀FCのカウンターを受けるも、キーパー天野と高さで優るベガルタDF陣がシュートをあまり打たせず。ベガルタもカウンター狙いもシュートはなかなか枠に飛ばず。

後半。降り続く雨で両チーム消耗して、イージーなプレーが多くなってくる。 ベガルタLは、再三チャンスを作るが決めきれず。伊賀もしばしばベガルタのボールをカットして攻め込むが、ベガルタDF陣の踏ん張りもあり、シュートは限定。

すると26分、コーナーのチャンスで、シュートからのこぼれ球を坂井が押し込んで2点目。 その後は、伊賀の攻撃に押しこまれる時間も多くなったが、落ち着いた試合運びで勝ち切り勝利。これで3戦で2勝1分け。


前半。
空は明るくなり風はさほどないが、雨は強く降り続く。
立ち上がりは伊賀が、ベガルタの右サイドを攻めてくる。フリーキックを与えてしまうが、オフサイドにかける。5分、伊賀のクロスは天野。8分、右サイド奥35mのフリーキックから安本がシュートするが、バーの上。9分、小野のクロス、こぼれるところを上辻がボレーシュート、バーの上。10分、ベガルタのカウンター、安本がドリブル前進もシュートは打てず。さらに相手のパスをカットした、安本のクロスに中央DFと競りながら伊藤のヘッド、バーの上。

19分、DFかわされ1対1となる場面で、天野が飛び出すが、滑ってかわされ、シュートされるが、すかさずカバーに入ったDFがクリア。これがこの試合、もっとも危ない場面だった。ベガルタも反撃、安本のクロスに嘉数が飛び出すが、オフサイド。20分を過ぎると、ベガルタのパス・スピードがあがってくる。伊賀もひとりひとりのキープ力があって、簡単にはボールを失わないが、制空権はベガルタが握っている。

25分、伊藤に右クロスはライン割る。27分から伊賀に3本立て続けにクロスを放り込まれるが、シュートは打たせず。ただクリアがはっきりしなかった。29分、相手の左サイドを崩して、最後は上辻のミドルシュート、バーの上。そして32分、相手陣奥まで切り込み、スローインを得る。ここからパスを受けた左サイドバックの高良が、左45度からの豪快なミドルを振りぬくと、カーブがかかった弾道がゴールを突き刺し先制!なでしこリーグ参戦ホーム初ゴールは、今季新加入の高良だった。

しかし、33分すぐさま伊賀がコーナー。サインプレーで戻してのシュートは枠外。その後は一進一退。37分ベガルタゴール前で、クリアしきれないボールをシュートされるが、枠外。40分には、カウンターから左右に振られて、シュートされるが、枠外。42分、伊賀のコーナーで天野飛び出すが、触れず。シュートされるが、DFクリア。危ない。前半終了間際まで左サイドを押し込まれるが、乗り切って1-0リードで前半終了。

後半。
依然として、雨は止まず。
開始早々、伊賀が30mのフリーキック。枠外。そのあと一進一退。6分、ベガルタのカウンター、高良-嘉数とつないで、最後は小野、シュート間に合わず。しかしこぼれを再びいれて、今度はヘッド、バーの上。惜しい。7分、今度は伊賀の攻め、クリアそこねをコーナーにされる。このこぼれを反転シュートされるが、天野が反応、かき出す。

このコーナーは守る。10分には、ミドルシュートを打たれるが、バーをたたく。危ない。天野は見切ったか。12分、ベガルタもカウンター、高良のクロス、シュートまで至らず。ここで伊賀はMF櫨に代え乃一を入れる。風が少し出てきた。少し細かい雨粒が吹き込んで来る。14分、伊賀の裏をとって、小野から安本のクロス、こぼれを中央で伊藤がノーステップのシュート、枠外。

17分、伊賀はDF山口に代わりMF清原入る。18分、伊賀ゴール中央やや右35mでフリーキックを得る。キッカー上辻。直接枠内にボールが飛ぶが、バーに当って下に落ち、ベガルタの選手が詰めにいくが押し込めず。この当りから疲れからか、ベガルタの選手のキックに空振りが目立つようになる。

23分、嘉数のドリブル突破からセンタリング、中央に小野がスライディングで合わせにいくが、キーパー。25分、伊賀が運動量豊富に走り回っていたFW松長に代えて園山を入れる。26分、伊藤がボール際粘ってコーナーをゲット。このコーナーでいったん弾かれたところ、中央から高良のシュート。またこぼれるところを、最後は坂井が押しこんで、貴重な2点目。いい時間帯。

点を取ってベガルタLはエネルギー再注入。31分には、嘉数が左からのミドルシュート、キーパー。32分、小野に代わり小山が入る。35分、ベガルタエリア内でDF同士が重なってクリア、コーナーを与える。これはいけません。36分、伊藤のシュートの跳ね返りを小山がシュート、ーパー。37分、相手のクリアミスをついてコーナーを得る。2本連続。こぼれたところ高良のボレー、枠外。

40分、伊賀がフリーで抜け出し、クロスからのヘッド、天野押さえる。43分、にもカウンターからミドルシュート打たれるが、DFに当りコーナーを与える。守る。ここで下小鶴に代わり中村入りサイドバックへ。坂井がセンターバックに回る。そのあと、伊藤がフリーでシュートチャンス、キーパーが飛び出してくる。がら空きのゴール狙うが、ここは伊賀のキーパーの好セーブに阻まれる。

44分にも、ベガルタは左右に振ってチャンスを作り、最後は伊藤がダイビングヘッドを狙うがもう一歩。追加時間3分。伊賀がカウンターからコーナーを取るが、決まらず。そのまま試合終了。激しい雨の中、ベガルタがホーム開幕を飾り、3戦負けなしの2勝目。

重たいピッチ、鮫島抜きでも固い守備から勝ち切った。特に、キーパー天野の安定感とDFラインの高さは頼もしい。攻撃でも、いろいろなところから点が取れる。ただ、優勝を狙っていくには、疲れが出た後のルーズなプレーは、神戸などには狙われるだろう。さらに上を目指してブラッシュアップしてほしい。

尚、試合開始前には自衛隊音楽隊の演奏、社長、市長の挨拶あり。コンコースでは鮫島選手がファンクラブの受付やっていて、そこだけガードマンが二人w

シュート数:15-8、CK:4-8、FK:12-17  得点:高良亮子、坂井優紀  警告:伊藤 (伊賀)宮迫 主審:桐原純子