ウイルソン
佐々木 太田
(ヘベルチ)
梁 富田
鎌田
田村 石川 広大 菅井
(武藤) (中原)
林
この試合は、ライフサポートシステム様マッチデーゲームということで、同社所属ベガルタ仙台レディースのポイントゲッター、小山季絵選手が始球式。また、J1通算100試合出場を達成した石川直樹選手に花束贈呈あり、両チームサポから拍手された。
週末の暴風雨予想も、辛うじて仙台には届かず、曇り空ながら雨、風もないユアスタ仙台。その割りに12,883人とやや寂しい。新潟サポは1500人くらいいた感じ。
霧雨が多少降ってピッチはスリッピー。ボールが滑ることに苦戦したのはむしろホームのベガルタの方だった。
一言でいうと、ボールへの出足が、すべて新潟より遅れており、常に相手のプレスにびくつぎながらのパスで、不正確になった。前半早い時間に成岡のヘッドで失点すると、動きの鈍いベガルタは、キープもままならず、マイボールでもパスの精度を欠いて苦戦。
相手のスピードについていけないまま、疲労を増し、ジ・エンド。疲れているし、怪我人も多い。今日はジャッジはぶれた。ただ、そのいい訳に終始するなら、ACLに出る資格はない。だったら何で補うのか。
新潟は、3日のナビスコ杯で、ブルーノロペス、田中達、成岡といったところを、ベンチスタートにしたりはずしたりして、休ませた。ベガルタは赤嶺、角田、上本がいない中、本調子でなくても、ウイルソンと梁を、出ずっぱりにせざるを得ず、新潟のプレスに対抗する展開力を十分に発揮できなかった。
前半。
立ち上がりから、新潟のプレスが厳しい。特にブルーノロペスと田中達也が執拗にまとまわりつき、富田と梁、ウイルソンには二人、三人と囲んできて、中々前を向かせてもらえない。
1分、佐々木の左サイドからのクロスに鎌田が飛び込むが、もう一歩。2分にも佐々木に粘りでコーナーを得る、ファールで終了。3分には中央富田からスルーパスにウイルソン、届かず。ボールがスリップしてるようだ。4分、新潟が速攻、クロスから中央ブルーノロペスのヘッドは枠外。
その後、落ち着いて、両者中盤でのでせめぎ合い。新潟は富田や梁がボールを持つと、猛然と突っ込んで前を向かせ舞いとする。後ろ向きになった時点で、体格差で押し込まれると苦しい。10分、太田がカウンターでドリブル前進。最後は梁のスルーパスがウイルソンに通るが、シュート打てず。12分、新潟ロペスが裏にワンタッチで抜けるが、オフサイドにかける。
13分、富田のパスをカットされ、そのまま持ちこれてミドルシュートされるが、バーの上。15分、ベガルタの左サイドに流れたロペスが石川を引き出すと、体を捻ったクロス、これに成岡が飛びこんでのひねりヘッド、ファーに決められ、先制許す。今季の失点パターン、2列目の飛び出しへの対処不足が出てしまった。
その後、ベガルタが反撃を試みるが、どうにも新潟のFWがまとまりついて、前にボールを送れない。19分、ベガルタのチャンス、しかし梁がめずらしくボールを置いてしまい、つながらない。22分、新潟のカウンター速攻、シュートは林正面。24分、ボールを失った富田が引っ張ったようにとられ、イエロー。ゴール右30mのフリーキックを与える。これは守る。
28分、鎌田が粘って中央で持ち込みフリーキック得るが、決まらず。30分、逆にボール奪われ、コーナーを与える。今度は守る。32分、石川のパスをカットされ、ロペスにシュートされるが枠外で助かる。コーナーを与えるが、こぼれ球の成岡のシュートは林が反応。33分には田中達が反転シュート、林。ベガルタも反撃、梁が持ちあがり、クロスもカットされる。新潟の中央の壁は厚い。
34分、田村からのパスから太田のクロス、キーパー直だが、ようやくベガルタも展開の兆し。35分、田中亜土夢にイエロー。ベガルタがボールを回し始める。38分には、ウイルソンがキープからのドリブルでエリア内に入っていくが、シュート打てず。ウイルソンにもいつもキレが無い。39分、新潟のフリーキック斜めに入ってくるが、そのまま流れる。
40分鎌田パスが味方と合わず、カットされコーナーを与える。そのこぼれをシュートされ、また新潟のコーナー。最後はミドル打たれるが、ミドルシュートは枠外。
前半、そのまま、いいところ無く1点リードされて終了。
後半。
さすがに監督も手を打ってきた。佐々木に変えヘベルチを入れる。でも元気な佐々木が先なのか。開始早々、相手ボールを奪った太田がエリア内侵入、ここで相手のハンドがあったがノーファールの判定。その後もベガルタが押し込んでゆくが、新潟のブロックも堅く、なかなかゲインラインを突破できない。6分、ウイルソンがエリア内に持ち込んでのシュート、DFに弾かれる。
後半になっても田中達のプレスがうるさい。12分、ウイルソン、ヘベルチのワンタッチ、最後は梁がキープも、その後が続かない。さらにベガルタがボールを回して、こぼれ球を、強引にウイルソンがシュート、枠外も、コーナーを得る。これは決まらず。ただ、ようやくベガルタも相手のプレスが緩んできたところで、シュートが出るようになった。
13分には、中央やや左35mのフリーキックを得る。キッカーはヘベルチ、出るか悪魔の左足キャノン!ホームラン。。。15分、新潟は成岡を本間に、田中達を岡本に次々に代える。18分、太田が相手ボールカットからクロス入れるもシュートに至らず。ベガルタはここで、DF広大に代えFW中原を入れる。アンカー役の鎌田がCBに下がり、富田、梁ボランチの4-4-2か。
中原は前線で張っているのだが、キムクナンに、高さでは勝てない。20分、ウイルソンがドリブルで持ち込み、シュート、バーの上。24分、ベガルタのカウンター、太田のクロスに中原打てず。大分間延びしてきたので、チャンスではあるが、ベガルタの選手も疲れていて出足が遅く、寄せられる。25分、新潟に一気に持ち込まれ、エリア内フリーのロペスに狙われるが、シュートは枠外。
その後、ウイルソンからヘベルチへとつながり、シュートも弾かれる。コーナーを得るが、シュート打てず。29分、こぼれ球を太田のシュート、枠外。30分、本間にイエロー。ゴール中央左35mでフリーキックのチャンス。キッカーは再びヘベルチ。これも決まらず。32分、新潟のカウンターからロペスにシュートされるが、林が押さえる。
38分、新潟は藤田に代え坪内入る。ベガルタはDF田村に代えFW武藤を入れ点を取りに行く。しかし、中盤でもたもたしていると新潟のプレスにあって、なかなかいいボールを前に送れない。40分、ヘベルチがドリブルで粘り、エリア左角でフリーキックをゲット。絶好の位置で梁のキック。狙ったシュートは大きくはずれる。
43分、本間に2枚目イエローで退場。新潟10人。追加時間は5分間。しかし、ベガルタもなかなかシュートまでいけない。ロスタイムに入って、ロングボール放り込みやコーナーのチャンスを作り、中原をターゲットとするが、新潟の中央は高さがあって、ボールを支配できず。こぼれ球も押し込めず、クリアされて、試合終了。またしても新潟に走り負けた。
動ける選手が揃っていれば、4-3-3の試みもいいのだが、ここまで同じようにスペースを突かれ、同じように失点し、疲弊した選手がスピードで守れないところを見ると、いったん元に戻すこともあってはいいのではないか。
まあ形がどうこうよりも、リーグの序盤で貯金できないと、非常に苦しい戦いが続くことになる。虻蜂取らずで悪循環に陥るくらいなら、ACLはターンノーバーでチャレンジするのもひとつではと思う。今はリーグ戦のホームゲームで勝ち点3を取ることが、勝敗の上でも集客の上でも最優先だ。
シュート数:10-17、CK:6-5、FK:16-20 得点: (新潟)成岡 警告:富田 (相手)田中亜土夢、本間2=退場 主審:井上知大