天皇杯4回戦:対横浜FM3-2、石原鮮やかボレー2発で、勝ち切る

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第98回天皇杯 4回戦 8月22日(水)19:00 ベガルタ仙台3-2横浜F・マリノス ニッパツ三ツ沢球技場

ハーフナーマイク
(西村)
ジャーメイン 石原

永戸   古林
    (蜂須賀)
 奥埜 梁
   (富田)
常田 大岩 菅井

サブは、川浪、蜂須賀、富田、中野、椎橋、ラファエルソン、西村。横浜FMは、FW久保、ウーゴヴィエリア、仲川、MFユン、中町、シノヅカ、喜田、DFチアゴマルチンス、ドゥーシャ、畠中、GK飯田。伊藤、大津、扇原はベンチスタート。

久保が入って、攻撃にアクセントがついた横浜FMに、ボールを支配される時間が続くが、16分、ベガルタは自陣大岩からのロングボールを、石原がボレーで先制。

その後は横浜FMにボールを持たれ、38分、コーナーのこぼれから久保のパスを、畠中にダイレクトに決めれ同点とされる。その後も再三攻め込まれ、しのぐ展開。しかし、前半ATにコーナーからジャーメインが頭で決め、2-1とリードして前半終了。

後半も横浜FMにボールを回される。開始3分、ベガルタゴール前のクリアボールを喜田にミドルで決められ、再び追いつかれ、2-2。ベガルタはマイクに代え西村投入。9分カウンター、古林のクロスに再び石原がボレーを叩き込み3-2。これが決勝点となった。

後半になると、両チーム疲れからか、再三マイボールをロスト、パスミスも散見、消耗戦となったが、石原の好守にわたる活躍と、常に先手を取り、ウーゴのPKやフリーはずしもあり、勝ち切った。


蒸し暑さが戻った三ツ沢での試合。ナイトゲームではあるが、試合中、飲水タイムも設けられた。横浜FMは、新戦力による3バックと久保がスタメン。ベガルタもスタメンを9人入れ替えての試合。

前半。
開始早々はベガルタ、2分過ぎからは横浜FMが回す。3分、横浜FM右ライン際からのフリーキック、その後、久保がエリア内侵入も、関が出てクリア。4分、マイクが相手のバックパスを奪うが、つながらず。5分、梁がスラィデイングで相手ボールを奪う。しかし、その後石原キープできず。今日は両チームとも、マイボールを失うシーンが多かった。疲労か、ピッチか。

6分、ジャーメインがドリブルで上がる。つながらず。この間、横浜FMのユンが打撲か、一時ピッチ外。7分、永戸がボール奪われる。しかし、横浜FMのパスミス。そのあと、左の石原からマイクを経由、右のジャーメインとつなぐ、展開。11分、古林のクロスを、上がっていたCBの常田がシュート、ブロックされ枠外。

これで左コーナーを得る。キッカーは梁。上げずに戻し、永戸のシュート、エリア内で大岩が角度変えるが、枠外。13分、ジャーメインと奥埜が右サイドで、ワンツーしながらドリブル前進。最後はジャーメインがシュートもキーパー。15分、畠中にイエロー。16分、自陣右奥、大岩からのロングボールに、マルチンスの裏に走りこんだ石原が一瞬フリー、右足ボレーで抑えたシュート、決まって先制。狙っていたプレーとのことだが、コンビが嵌る。後ろからのボールに合わせる難しいシュートを、石原が確実に決め、チームに安心感。

しかし、ここから横浜FMが猛攻。17分、久保のシュートはブロック。18分、シノヅカが侵入、永戸がファール貰う。19分には、ウーゴに侵入されるが、ドリブル流れる。20分、仲川が中央のエリア内からシュート、大岩寄せて、わずかに外。21分、左から石原がクロス入れるが、中央合わず。24分、シノヅカのドリブル侵入を許し、永戸が後ろから引っ張りPK献上。しかしウーゴのPKは、左ポストに当てて、大きく跳ね返る、幸運。これが勝負の綾か。

24分、永戸がボール奪われ、ドリブルからシュート打たれるが、関抑える。25分、菅井がパスカット、つなぐが前進できず、後ろで回す。26分、ユンのクロスは流れる。27分、ここで飲水タイム。その後、久保からユンのクロスは、ゴール前を横切る危険なパスだったが、ここは永戸がクリア。29分、横浜FMの左コーナー。キッカーは久保。こぼれ球はクリア。さらに横浜FMに回されるが、仲川のクロスは流れる。

31分、常田のロングボール、ジャーメインはトラップし切れず。33分、また常田から裏の石原にロングボールも、オフサイド。34分、シノヅカのクロスで右コーナーを与える。久保のコーナーキックに、マルチンスが、高い打点でフリーのヘッド、枠外。危ない。37分、ウーゴが裏にフリーで出るが、オフサイド。さらに中町からウーゴのパスは常田がブロック。38分、スローインから喜田が走りこみ、左コーナーを与える。久保のコーナーのこぼれを、再び久保が柔らかい浮き球、ニアに走りこんだ畠中が、ダイレクトで決め、1-1。畠中がフリーだった。

40分、シノヅカのクロスで左コーナーを与える。久保のキックは関がキャッチ。42分、横浜FMが回して、最後は仲川のシュート、枠外。43分にも横浜FMの左コーナー。しのぐ。追加時間は飲水タイムもあり、3分間。梁から右の石原、さらに左の永戸と展開、永戸がドリブルからのクロス、左コーナーを得る。キッカーは梁。

追加時間。コーナークリアされ、今度は右コーナー。これもキッカーは梁。梁のコーナーキックに、キーパー、パンチングも、頭を出していたジャーメインが弾き返して、ゴール・イン。2-1と勝ち越し。いい時間帯。横浜FMの流れが続いていた中、2-1とリードして前半終了。

後半。
1分、横浜FMが回し、ユンの侵入、これはカット。2分、常田から菅井、永戸、さらには古林と展開。最後はジャーメインがドリブル前進も、弾かれる。3分、ベガルタがゴール前で、シュートを弾いていたが、クリアを後方の喜田が、押さえたグラウンダーのシュート、ゴール右隅に決められ2-2。後半早々に同点とされる。

さらに5分、スローインからシノヅカが、ダブルタッチのドリブル侵入、しかしシュートは枠外。助かる。6分、ベガルタはマイクに代え、西村を入れる。石原がワントップか。その後、ユンからウーゴ、シュートされるが、関止める。9分、右サイドで古林がジャーメインとのワンツー、ドリブル前進からのクロス、石原がマルチンスの背後から、ニアに出てのジャンピング・ボレー、鮮やかに決まって、3-2。再び勝ち越し。古林の精度の高いクロスと、石原の見事なボディーバランス。

さらにベガルタがカウンター、石原から、ジャーメイン、打ち切れず。その後、横浜FMがパスカットからのカウンター、中央で菅井がファールで止める。菅井にイエロー。12分、横浜FMのフリーキックは中央アーク付近。ここも久保が狙うが、キックは壁。これで横浜FMの左コーナー。2本連続、2本目はドゥシャンのヘッド、枠外。15分、ベガルタ右奥45mのフリーキック。菅井のキックから梁、パスミス。

16分、ベガルタエリア内、ウーゴにキープされるが、なんとか囲む。最後はウーゴのファールで助かる。その後シノヅカがフリーでのシュート、関が触ってクリア。これで右コーナーを与える。2本連続。またドゥシャンにヘッド打たれるが枠外。19分、梁に代え富田が入る。富田がアンカー、奥埜と西村がインサイドか。その後西村が粘ってキープもクリアされる。

24分、ベガルタマイボールも、ボールを取られる。25分、ユンのパスにウーゴ抜け出るが、オフサイド。ここで、横浜FMはユンに代え伊藤翔を入れる。そして飲水タイム。28分、ボールを回されるが、西村が戻ってクリア、30分、横浜FMは、仲川に代え大津を入れる。31分、横浜FMスローインから、大津が素早くシュート、関抑える。

32分、お互いにパスミスでボールを失う。35分、横浜FMが回し、シュートも枠外。36分、横浜FMの右コーナー。こぼれを打たれるがクリア。39分、古林が足攣りで、蜂須賀に交代。40分、エリア内に西村が侵入して、倒されるがノーファールの判定。41分、横浜FMは畠中に代え扇原を入れる。

42分、久保のパスは流れる。43分、横浜FMの右コーナー、さらに左コーナーを与えるが、ヘッドは関がパンチング。そのあと、ベガルタがカウンター、奥埜から西村、決まらず。追加時間は5分間。1分、横浜FMの右コーナー。マルチンスのヘッド、関正面。2分、今度は左コーナーを与える。久保が戻し、再び放り込むが枠外。

3分、関がスローダウン。石原がキープ、扇原のファールを誘う。扇原にイエロー。右奥40mでフリーキックを得る。さらに蜂須賀がボールキープ。スローインとする。そのまま試合終了3-2と勝利、ベスト8となった。

先制した後は、自陣で守る時間が多く、カウンターでもマイボールを失う事も多かったが、少ないチャンスを石原、ジャーメインが決め、相手のシュートミスもあって、勝ち切った。左サイドから、シノヅカに再三侵入され、仲川やウーゴに粘られたが、しのぎ、ウーゴの不調で助かった面もある。

もっとも、割り切って、石原、西村も戻って守備し、なんとか守り切った。セットプレーでは、フリーでヘッドを何回も打たれたのは、相変わらず課題。さて、久保のスタメンばかり注目された試合だが、久保が出てきた試合は、FC東京時代も含め、ベガルタはすべて勝利と、相性は何故かいい。

それにしても、横浜FMのシュート20本、コーナー14本に対して、ベガルタはシュート5本、コーナー4本で、3-2で勝利。内容がアレだが勝つ。こんな試合もある。

次の準々決勝は、10月24日(水)。対戦相手、場所未定。9月12日(水)に抽選が行われる。

シュート数:5-20 CK:4-14 FK:11-10 得点:石原直樹2、ジャーメイン良 (横浜FM)畠中、喜田  警告:菅井 (横浜FM)畠中、扇原  主審:東城 穣  入場:5,977人