天皇杯準々決勝対FC東京1-2、ウイルソン先制も終了間際の悪夢2度

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第93回天皇杯準々決勝 2013年12月22日(日)13:00 ベガルタ仙台1-2(延長)FC東京 ユアスタ仙台



ウイルソン 赤嶺
(中原)   
梁   太田
(佐々木)  (松下)
角田 富田
     
石川 鎌田 広大 菅井
     

サブは、桜井、石川大徳、田村、松下、ヘベルチ、佐々木、中原。FC東京は、渡邉ワントップ。長谷川、東、ヴチチェヴィッチスタメン。平山、石川直ベンチ入り。

変わりやすい天気のユアスタ。15,018人。アウエー側全部と指定席にもかなりのFC東京サポ。5000人くらいか。サンタの帽子と、「サンタが街にやってくる」チャントで攻めてくる。

開始早々のウイルソンの見事なボレーで先制したベガルタであるが、後半になるとFC東京の石川直などにかきまわされ、勝利目前の94分、ベガルタゴール中央25mのフリーキックをレフティー太田に決められ、追いつかれ延長戦へ。

延長後半も終了間際の14分、石川直にゴールライン付近までえぐられると、折り返しを林に合わせられ、勝ち越し許す。逆転負け。

前半こそ見違える動きで、ベガルタらしい動きが戻っていたが、後半になると、次第にボールをキープできなくなり、ウイルソンが交代すると、前線でのタメ、連携が乏しくなって、クリアのみの、悪いベガルタに戻ってしまった。。。。
結局、またも、FC東京の引き立て役となって、後味の悪い今季終了となった。

朝から、冷たい雨が降ったり止んだりで、ピッチがスリッピーなユアスタ。メイン側は水はけが良くない感じ。これで足を取られて滑る選手が、ホームのベガルタの方ばかりという不思議。

前半。
怪我人が戻ったベガルタは、ラインを高く保ち、中盤のボールを拾う構え。FC東京はそれを見て、裏へのスルーパスを何度も出してくる。ただ、今日のベガルタは、立ち上がりから動きは良く、FC東京に負けじと、ボールに寄せに行って、相手のサイド攻撃には、再三ピンチになりながらも、中央でのこぼれ球への対応を早くして、しのぐ展開。

2分、FC東京ゴール前でベガルタが連続攻撃。こぼれを拾い、ウイルソン、梁がシュート、相手キーパーのファインセーブに会うが、最後は浮いたクリアボールをウイルソンが、ボレーで叩き込んで、先制。久々に豪快なゴールでスタジアムも盛り上がる。

しかし、その後は、FC東京の東らがサイドから再三クロスを入れてくる。7分、ベガルタようやくカウンター、ウイルソンから太田、シュートも枠外。その後もカウンターから太田がドリブルで上がるが、ブロックされる。

11分、梁のクロスに角田の落とし、ウイルソン、打ち切れず。13分、広大倒され、いったんピッチ外。今日の主審は前半は接触プレーをほとんど止めず。16分、ベガルタゴール右から、FC東京東にフリーキック、こぼれをクロスされるが、ライン割る。

その後一進一退。22分、右サイドをえぐられ、中央から米本?につっこまれシュートされるが、枠外。23分、FC東京のゴール前で混戦、赤嶺のシュートは梁に当り枠外。さらに富田の相手ボールカットから、裏への絶妙の浮球パス、梁がフリー、しかしシュートはGK塩田に詰められ決まらず。決定的。

28分、FC東京のライン際からのフリーキック、裏に出られてフリーでシュートされるが、枠外。危ない。29分、ゴールキックからのバウンドボールを、赤嶺がうまく競ってDFをかわしながらのシュート、バーの上。これも決めてほしい。

30-31分、互いにコーナーのチャンスもキーパー抑える。35分、角田がクリアボールをカット、すかさず、ウイルソンへ。ウイルソンのミドルシュートはバーの上。37分、ベガルタゴール中央30mでFC東京のフリーキック。キッカーは太田。バーの上。39分、ボールカットされ、ヘッド打たれるが、コーナーに逃げる。コーナーはしのぐが、こぼれを拾われ、連続攻撃を受ける。

42分、ようやくベガルタがコーナーのチャンス。広大のヘッドはバーの上。44分、FC東京のコーナーから、カウンターで太田が、しかけるが決まらず。前半は1-0とリードして終了。

後半。
立ち上がりボールの取り合い。4分、ゴール前のこぼれ球を富田がシュート、バーの上。6分、ベガルタゴール前で波状攻撃うけるが、ベガルタも粘ってシュートさせない。ここでFC東京は、ヴチチェヴィッチに代え、石川直を入れる。自在に動かれ、これが後々まで効いた。

7分、ベガルタがボールをつなぎ、最後は角田が遠めから狙い済ましたミドルシュート、わずかに横。惜しい。8分、FC東京のコーナー2本後、カウンター、太田からウイルソン、シュートはブロックされる。

12分、深くえぐられるが、その後、なんとかしのぐ。その後、ウイルソンがひとりで持ち上がっていくが、徳永にボールカットされる。ここでウイルソン腰を負傷?動きがおかしい。(元々腰痛おしての出場だったとのこと)。その後、FC東京にボールを支配され、クリアのみの時間が続く。15分、ようやく赤嶺が相手ボールをカット、ウイルソン、富田とつなぎ、最後は赤嶺シュート、枠外。

18分、ウイルソンに代わり中原入る。19分、FC東京東の裏へのパスに、長谷川に入られ、フリー、なんとかしのぐ。20分、FC東京は、渡邊千真に代え平山を入れる。22分、富田から赤嶺とつなぎ、最後は中原、ボールを待って打ち切れず。このあたりから、FC東京石川直が、ベガルタのボール保持者に激しくプレス、ベガルタは展開しずらい状況に。

29分、FC東京の東にイエロー。ベガルタは太田に変え松下投入。同じ位置。30分、中原が落とし、抜け出たフリーの梁がシュート、決まった、と思ったらオフサイド。惜しい。34分、相手を追いこんで、赤嶺と松下でボールを運び、最後は松下が突っ込んでいくが、決まらず。

36分、赤嶺のキープから、折り返しての中原ヘッド、しかしオフサイド。37分、FC東京のコーナー。キッカー石川。林。38分、菅井が米本の上がりを阻止。40分、FC東京は、東に代え林容平を入れる。その後、赤嶺と中原が追い込んでボールを奪い、梁のクロスに中原のヘッド、バーの上。

さらに菅井から赤嶺とつなぎ、赤嶺がドリブルからのクロス、中原のヘッドは枠外。42分、中央からFC東京のシュート、平山?の背中に当る。43分、中原がエリア内に入り倒されるが、ノーファールの判定。

そして追加時間は4分間。ベガルタはクリアに追われ、時間をうまく稼げない。終了間際、ベガルタゴール中央に押し込まれ、ほぼ中央25mのフリーキックを与える。これをレフティー太田宏介に鮮やかに決められ、土壇場で同点とされる。これはFKを与えた時点で負けだった。その直後笛で、1-1で延長戦へ。

(延長前半)
開始早々、梁のクロスに中原の落とし、最後は松下がボレーシュート、バーの上。5分、FC東京のコーナーから太田のシュート、枠外。

6分、FC東京ゴール正面30mのフリーキックのチャンス。キッカーは角田、直接狙うが枠外。その後、FC東京のコーナー、ヘッド打たれるが、枠外。8分、FC東京ゴールやや左30mのフリーキック。今度は松下がキッカー。巻いたキックは枠内も、キーパーのワンハンド・セーブに会う

13分、FC東京の連続攻撃の前に、ベガルタはゴール前に釘付けとなるが、体を張ってなんとか守る。結局前半は互いに得点なし。

(延長後半)
疲れの見える梁に代え、佐々木を入れる。早速、佐々木から富田、最後は中原が狙い済ましたヘッド、枠内も、またもキーパーがワンハンドセーブ。3分、FC東京のコーナー、石川が蹴る。平山は抑える。5分、またFC東京のコーナー、今度は太田が蹴る。これもしのぐ。

6分、FC東京のカウンターから、ボールを回されるが、クロスのミスで救われる。9分、平山にイエロー。11分、石川直の横に流れるドリブルに、ついていった角田にイエロー。エリア左角からのフリーキック。うまくすらされ、ころころボールが、林の逆に行く。が、ボールはポスト。まだ、ツキはあるか?

しかし、14分、またしても石川直に、強引にドリブルでつっこまれ、ライン際までえぐられると、中央になだれてこんできた、林 容平に押し込まれ、1-2と逆転許す。

もうほとんど時間がない。ベガルタは、ラグビーの様に、センターライン上にキーパー林以外全員が並び、上がってきた林にボールを一旦戻して蹴らせ、一斉に上がる、究極のパワープレーを試みたが、前でボールをキープできず、すぐに笛。2013年シーズンが終わった。

シュート数:17-10(内延長4-3)、CK:7-8(3-4)、FK:14-24(3-3)  得点:ウイルソン (FC東京)太田宏介、林容平  警告:角田 (FC東京)東、平山 主審:家本 政明


健闘はした。ウイルソンのゴールも見れた。試合後は、松下や田村にコールができた。

ただ、後半ウイルソンがいなくなると、前でのキープが少なくなり、セカンドボールも拾えなくなって、連敗中の姿に戻ってしまった。

J1リーグ終了後、表彰式、各種セレモニー、テレビをつければ振り返り番組ばかりで、戦いの場ではなく、思い出作りのような雰囲気になっていた仙台。たとえ、回りがそうであっても、チームとサポは、ベスト4以上の戦いのために、どうすべきか、考えておくべきなのだろう。

いいよ、いいよ最後だから、で終わらせず、このホームでの敗戦の経験を、しっかりと刻むことで、次に、決勝までサッカーをするための、コンディション・モチベーション作りに活かしてもらいたい。本気でタイトルを取るために。

みなさん、お疲れさまでした。