西部謙司著『Jリーグ新戦術レポート2019 』を読む

新型コロナウィルスのせいで、試合もねえ、練習試合の動画もねえ、でも、西村逆輸入あるかも!で"おだつ"、わーわー系ファンとしても、さすがに暇をもてあましw、少しはインプットをと、
西部謙司著『Jリーグ新戦術レポート2019 なぜGKからボールをつなぐチームが強くなるのか 』を、読みました。



2019年のJ1各チームの戦術傾向をまとめると共に、現時点での求められる選手像など提示していて、今季の観戦の参考にするのは、もってこいの本ですね。

特に副題となっている、GKおよびサイドバックに求められる、新たな役割についての解説が、なんとなく感じていたことを、きっちりと説明してあって勉強になりました。

初期フォーメーション・パターン毎の解説と、各チーム別の戦術のまとめ(1ページずつ)、がありますが、各チームのシーズン内での変化などを細かく記すには紙幅が足りず、サポからすると、もっと、もっとという事は、あるでしょう。

優勝した横浜F・マリノスについては、戦術や選手の特長だけででなく、クラブ全体の取り組みの特質なども書かれ、番記者との対談まであって、外野には面白く読めました。

ベガルタからは、永戸が高い評価で、少しだけピックアップされていますが、もはや鹿島だしw

もちろん今季になって、選手も、チームによっては、監督も、戦術も変わり、去年と同じとは限りませんが、リーグ全体の戦い方の流れをなぞるには、参考になりますね。

ちなみに、西部さんは、別の本で「ポジショナルプレーをやったからっといって、ゴールできるわけではない」とか、本書でも、「戦術は結果」「差ははない。あるのは違い」などの表現が多いですが、結構、評価に差をつけてる感じですw


主な目次:

  • Section1 Jリーグをシステムで読み解く
  • Section2 Jリーグの技術・戦術トレンド
  • Section3 18チーム戦術分析
  • Section4 2019年を象徴するベスト11
  • Section5 優勝クラブ番記者対談  
     西部謙司x菊地正典
  • コラム
     Jリーグに韓国人GKが多い理由
     VAR導入でJリーグはどう変わる? 
     若手選手の青田買いはまだまだ増える?


『Jリーグ新戦術レポート2019 なぜGKからボールをつなぐチームが強くなるのか 』