勝負の鬼へ、渡邉晋新監督へ

アーノルド監督の事実上の解任、そして渡邉晋ヘッドコーチの監督昇格が発表された。アーニー監督はお疲れ様としか。いつかACL決勝で会いましょう。

8戦勝利無し、大敗も多く、点が取れない状態が続いていたので、選手に成り代わりの解任である。選手全員を首できないから。どんな名将でも、監督とはそういう存在である。勿論、監督側にも戦術を徹底できなかった責任、フロントのバックアップ体制の不備など、それぞれに至らなかった面があるだろう。反省は次に活かしてほしい。

さて、晋新監督は、初の選手OBからのトップチーム監督への就任。Jリーグのプロ選手としての経験、辛酸を味わっているほか、何よりトップチームのコーチを数年経て、はや40歳である。

前監督の元でコーチを続けていたからといって、同じサッカーをするとは限らないし、その必要もない。去年後半の戦いを見れば、何かを変えなければ、浮上できないことは、新監督が、誰よりも痛切に感じているだろうから。

誰も、新監督が、どんなサッカーをするのか、起用をするのか、分からない。また、選手が、それを体現できるかも分からない。それはまさに、未知数。ではあるが、期待に変えて待っていたいと思う。

ただひとつ、勝負に徹した戦いをして欲しいというのが望み。
勝負に拘り、挑戦した末の結果なら受け入れられる。動けないのに文句ばかりの選手は、ベテランであっても容赦なく、はずして結構。戦う気持ちが見えない選手も不要。若手は、当然トレーニングで、先頭にいなければならない。

とはいえ、何をやるにも、まず一勝しないと、選手の自信も、監督への信頼も揺らいでくる。そのために、はじめの何試合かは、えげつなくリアルな戦いでも、理想とは別でもかまわないと思う。しかる後、理想に向けて走り出して欲しい。

未知数から、大いなる転換点となりますように。チャレンジする人を応援したい。