07節対横浜FM2-0、赤嶺飛翔、2ゴールで初勝利

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J1 2014年4月12日(土)14:00 ベガルタ仙台2-0横浜F・マリノス 日産スタ



ウイルソン 赤嶺
      (佐々木)
梁    太田

角田 富田
(富田)   
石川 鎌田 広大 菅井
      

サブは、桜井、鈴木規郎、武井、八反田、佐々木、武藤、山本。横浜FMは、伊藤翔ワントップ、中村俊輔、齋藤、兵藤、中澤先発。矢島、富澤はベンチスタート。

前半から、コンパクトな守備、早めにシュートチャンスを作り、スピードの無い横浜FMに対して、押し気味だったが、後半コーナとフリーキックから、赤嶺がDFを弾き飛ばずヘッド、キーパーのこぼれ球に鋭く詰めるゴールと、いい時の赤嶺が戻った2ゴールで、今季初勝利。

昨日、桜が満開になった仙台。ベガルタも遅ればせながら、ようやく花一輪。

わずか6戦での監督の交代という荒療治で、選手OBの渡邉新監督になり、原点回帰でまず勝利を得る、とは言っても、わずか就任4日での初戦。勝利は願うものの、厳しい戦いも予想された。

ただ、去年2位の強豪とはいえ、横浜FMとはスコアレスドローが2試合。ここしばらく負けていない。そいういうめぐり合わせもあったのか。ベガルタの選手が吹っ切っていたのか。そして、横浜FMは、これまでの対戦相手に比べると、スピードに欠け、中村とタイミングがあっていない、伊藤翔ワントップだったのも幸いした。

しかし、試合前のウォーミングアップで菅井が怪我、急遽武井が、右サイドバック入るスクランブル・モード。しかし、その武井の落ち着いたプレーが、守備の破綻を少なくしたのだから、勝負の綾は分からないものだ。


試合が始まると、ベガルタは、コンパクトな陣形で、攻守ともに人数をかけ、前からボールを取りに行き、ゴール前に人がいる内に、時間をかけずにシュートまで持っていけた。

2分、横浜FM齋藤のクロスは、関。3分、太田のクロスに中央ウイルソンのヘディングシュート、枠外。5分、横浜FMエリア右奥35mのフリーキックのチャンス。梁のキックはキーパー直。8分、太田のシュートで得たコーナーキック。ショートコーナー、太田が上げて、広大のヘッド、わずかに上。ベガルタがペースを掴む。

12分、横浜FM栗原にイエロー。相手エリア左角でフリーキックのチャンス。しかし、ファールで終了。15分、伊藤にシュート打たれるが、関が正面で抑える。17分には、横浜FMにコーナーを与え、中澤にヘッドを打たれるが、クリア、こぼれもなんとかクリア。20分、ベガルタは相手エリア付近で細かくつなぎ、最後が赤嶺がヒールで長し、一瞬空いたシュートコースを、ウイルソンが狙うが、枠外。

21分には、赤嶺の落としから、角田がノーステップでミドルシュート、枠外。24分、右サイドエリア内の裏に走り出た梁がためて、太田のパス、クロスを入れるがキーパー。その後、横浜FMのカウンターが出るが、最後は関が押さえる。25分、横浜FMがボールを回す。齋藤のドリブルは広大がカット。さらに中村にクロスを入れられるが、伊藤翔に合わず。

30分、パスカットされるが、相手のパスミスで助かる。その後は、齋藤のドリブルを武井がカット。富田のスルーパスは、太田がもう一歩。うしろでゆっくり回すベガルタ。これまでの6戦では、この後が続かなかったが、縦のパスや、サイドのスペースへのパスからのクロスで、チャンスを伺えるようになっていた。相手のプレスがあまりきつくなかった事もある。

また、中村からのパスを読んで角田がカットし、カウンターにつなげる場面もあった。39分、横浜FMのコーナー、これはクリア。ウイルソンから太田も、クロスは決まらず。横浜FMもサイドからのクロスを入れてくるが、伊藤には合わず。ベガルタは富田のシュート?を、ウイルソンがコースを変え、これが赤嶺へのパスとなり、左サイドから、フリーで左足のシュートも、サイドネット。惜しい。

結局、前半はベガルタが押し気味も、スコアレスで終了。

後半。
立ち上がりは互いに攻めあうも、シュートまで至らず。ベガルタはウイルソン、石川、赤嶺、とつないでコーナーを得る。これは決まらず。その後、横浜FMはクロスから伊藤、合わず。さらに兵藤にもクロスを入れられるが、広大が守る。5分、またコーナーを得る。ショートコーナー、太田のクロスはキーパーが出る。そのあと、横浜FMが速攻、小椋にシュート打たれるが枠外。

その後、太田がドリブル前進、相手にあててコーナーを得る。このコーナーでウイルソンが頭で合わせるが、バーの上。9分、横浜FMの攻撃をしのいで、ベガルタが回す。しかし、この頃から前線との間にスペースができ始める。齋藤に仕掛けられるが、石川がしのぐ。今日のエヒメッシには、何度も頭をかかせ、押さえこんだ。しかし、また小椋にミドルシュート打たれる。枠外。

11分、足を引き摺り気味の角田に代え、武藤を入れる。左前へ。梁がボランチに下がる。その後、伊藤の侵入許すが、最後は関がセーブ。今日の関は動き出しのタイミングがいい。14分には、横浜FMのコーナーキックに、ファーサイドで中澤にヘッドで合わせられるが、これもぎりぎり関が抑える。そして、ベガルタのカウンター、太田から梁へとパスを出すが、オフサイド。

18分、相手のパスカットからウイルソンへのパスはもう一歩。21分、石川のクロス、合わず。20分、横浜FMは兵藤に代え佐藤を入れる。ベガルタは太田がキープから相手にあててコーナーを取る。そして右コーナー、梁のキックに、赤嶺がDFの背後から、体を捻じ込むようにぶち当てて、強く頭を振ってのヘッド、ファーサイドに決まって先制!赤嶺らしいゴール。去年11月以来の赤嶺、そして今季初のFWゴールで、苦しかったベガルタに光が差す。渡邉監督のガッツポーズ、こぶしを日産スタジアムに突き上げる。

その後は、横浜FMも猛反撃。コーナーなどから攻めてくるが、ベガルタも人数をかけて守る。カウンターで太田が出るがこれは不発。22分にはフリーキックを与えてしまうが、赤嶺がクリア。24分、齋藤のクロスからコーナーを与えるが、関がキャッチ。その後は、横浜FMの攻めをしのぐ展開が続く。やや前との距離があって、カウンターが決まらない。35分、ウイルソンが競ったときに、着地で右足を突いて、膝裏を痛めるが、少し休んでピッチに戻る。これは少し心配。

この直後、横浜FMは、中町、小椋に代え富澤、矢島を入れる2枚替え。さらに齋藤が仕掛けて、エリア内で倒れるがノーファール。関が抑える。ベガルタも赤嶺のパスから、ピット外から戻ったウイルソンがDFの間に入ってのシュート、キーパーのセーブに合う。今日は赤嶺とウイルソンのコンビが良かった。これで得たコーナー、こぼれを石川のシュート、こぼれてまたコーナー。クリアされる。

その後、横浜FMにつながれ、サイドからのクロス、クリアするがセカンドも拾われる。さらに中村にカウンターからほうりこまれるが、なんとかしのぐ。33分、久々に右45度30mのフリーキックのチャンス。この梁のキックに、中央に入り込んだ石川が、難しい態勢からのヘッドを枠内ぎりぎりに飛ばす。これをキーパーなんとか弾くが、そこに、猛然と詰めていた赤嶺が左足で捻じ込んで、2点目。電光石火!1点目と合わせ、フィジカルの赤嶺が戻ってきた。今まで冬眠してたのかw

いい時間帯の追加点で、ベガルタの守備にも余裕が出てくる。横浜FMはアーリークロスが多くなる。ベガルタは、はっきりとクリア。40分過ぎには、ベガルタエリア左角25mのフリーキックを与えるが、これもクリア。42分、矢島のシュートはも関がセーブ。43分、富澤にイエロー。時間がなくなり、横浜FMも焦る。追加時間は4分。

齋藤のシュートは関。ここでベガルタは赤嶺に代わり佐々木を入れる。カウンターも出て、梁からウイルソンとつなぐが、オフサイド。横浜FMは放り込み。しかし、ここで富田がハンドの反則。ベガルタエリアすぐ外、中央25mのフリーキック。キッカーは当然、中村俊輔。これは、やや左に寄っていた関の正面で、難なく抑える。読み勝ちか。

結局、そのまま試合終了。7試合目にして、強豪の横浜FMを完封2-0、今季初勝利。長かった。渡邉晋監督も、就任初戦で初勝利。おめでとうございます。


今日はまず、勝点3を喜びたい。ただ、菅井、角田とまた怪我人が増えている。控え陣、若手も、いつでも出られるように準備をお願いしたい。総力で這い上がるのだ。


シュート数:11-11、CK:7-8、FK:16-15 得点:赤嶺真吾2  警告:(横浜FM)栗原、富澤 主審:木村博之