29節対甲府2-2、先制も数的有利も勝利ならず。梁PK、中島久々得点

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2008年 8月 3日(日)18:30 ベガルタ仙台2-2ヴァンフォーレ甲府 小瀬



平瀬 中島
    (佐藤)
梁    関口
    
富田  永井
     (斉藤)   
磯崎 千葉 一柳 田村
(木谷)

サブは、萩原、木谷、斉藤、佐藤、中原。先発の報道があった斉藤はベンチスタート。甲府はマラニョン、サーレス、大西の3トップ。 小瀬は試合開始時で30度近い暑さ。仙台も今日は真夏日で熱帯夜になりそうな蒸し暑さ。体力だけでなく、集中も欠いて互いにイージーミスが出てしまらない部分もあったが、取ったり取られたり、大味な試合を前半だけやって後半は、いつものように決めきれず終了。
最初に収穫を言っておこう。押し込む形だけど、中島の久々ゴールと、PKにからむ動き、斉藤のロングシュートやフィードの精度は今後につながる予感となった。

試合開始早々、千葉のロングフィードが相手のDFの頭を超え、梁の攻撃に、いきなりCKのチャンス。しかし、シュート打てず。その後8分頃まではお互いにまったりムードで、パスミス散見。その後は、甲府のマラニョン、サーレスがボールをキープし始める。しかし、鍋島主審がマラニョンにイエロー。これが後で効いた。8分、ベガルタがようやく相手陣内でパス回し、中島の左サイドからのパスに相手DFがハンド、そのまま続行で平瀬がフリーのシュートをはずすが、PK成立。甲府選手が執拗な抗議で山本にイエロー、場内騒然。鍋島主審を怒らせたぜ甲府はと、しめしめと思ったものだが。。。

10分このPKを梁が右隅にグラウンダーで決め、早々に先制。梁のPKは毎回違うコースを蹴るのがいい。きょうこそ先行逃げ切りかと思われたが、たった1点で攻撃のテンポが遅くなるベガルタ。守備一辺倒になる。甲府は中盤のプレスでボールを奪うと、マラニョン、サーレスが個人技で突破ししてくる。14分サーレスが裏を取って、角度ないところのシュート、林。20分、サーレスが中央でフリーになりかかるが、千葉がなんとかチェック。その後磯崎にイエロー。25分、磯崎にアクシデント、右足腿裏肉離れで退場。急遽木谷が入って、一柳が右、田村が左サイドバックに回る。

甲府はチャンスとみたか、連続攻撃。ベガルタは、ボールへの寄せが遅く、シュートはおろか、相手陣内にボールを運ぶこともままならない。そして35分、甲府のゴールキックから、マラニョンがベガルタ左サイドでタメを作りながら、田村の陰から折り返し、中央サーレスが木谷を振り切ってのヘッドで、同点弾を許す。サーレスに来日初得点を献上。さらに、場内の興奮が収まらないうちに右サイドでフリーキックを献上。甲府大西のキックに、なぜかどフリーのマラニョンが、頭ですらしてあっという間の逆転劇。これにはベガルタの急造DFの問題というより、甲府助っ人の破壊力をまざまざと見せつけられた感じ。このままいくと何点取られるのかと心配になる。

消極的な攻撃だったベガルタもさすがに、攻撃に転じる。40分、関口がひとりで縦の突破、サイドをついてクロスを上げるが、中央、誰もいない。。。一進一退の中、42分、マラニョンが2枚目イエローで退場。なんという幸運。相手のチャンスメーカーを欠く形での数的優位で気持ちは楽になる。
そして前半のロスタイムは4分。まず、中島のパスに中央永井が抜け出しシュートチャンスも、先にDFに蹴りだされ、コーナー。しかしシュートは打てず。さらに、右サイド奥から永井のクロスをDFクリア、ポストに当たり、キーパーがバランスを崩したところを、スライディングで中島が押し込んで、同点。ロスタイムに中島の久々の得点、相手10人、後半いけるのではとおもいつつ2-2で前半終了。

後半。
相手10人で慌てずに行くのはいいが、疲れなのか、ボールへの寄せが遅くなり、度々相手に主導権を握られるベガルタ。開始早々、サーレスのヘッドが飛んでくる。4分、ベガルタも相手陣内でボールを回し、関口からのパスに梁がシュート、しかし、ポスト、惜しい。その後もコーナーのチャンスがあるが、シュートにならない。次第に中盤がルーズの一進一退になってくると、足がおぼつかなくなる。8分、甲府がベガルタ左サイドでのフリーキック、これは林がパンチング。10分にも、ベガルタ左サイド45度で、甲府のフリーキック。なんとかクリア。12分、関口にイエロー。相手にセットプレーのチャンスを次々与え、数的有利を消してしまう。16分、永井に代え斉藤が入る。今季初出場。

斉藤入るなり、中央梁へのロングフィード、トラップ決まれば1点のナイスなキック。持ちすぎず、いいタイミングで蹴りだす斉藤のパスは、受けてとフィットしてくると今後に期待が持てそうだ。19分、右サイドの一柳が持ち上がり、相手DF裏へ、巻いていく絶妙なクロス、抜け出したフリーの平瀬のダイビングヘッドはキーパー正面。決定的。この試合も再三フィードを失敗していた一柳ではあるが、ここでは今季最高のパスを繰り出したので、決めて欲しかった。

一進一退、次第に疲労が見える展開。ベガルタもパスをきっちりつなげず攻撃も単調。34分、甲府のコーナー。30分、甲府陣内のスローインから、上がっていた斉藤がハーフバウンドのボールを左足でロングシュート、枠内捉えるが、キーパーが弾く。惜しい。35分、中島に代え佐藤が入る。その後のベガルタは梁にシュートさせようとする。平瀬がサイドに流れ、ターゲットが関口になるミスマッチ。38分、左サイドからのシュートはポストに弾かれる。さらに富田がエリア内侵入、自分で打たずノールックで梁に出すが、シュートはふかす。甲府もベガルタのパスミスをついて再三攻め込んでくるが、さすがに前の人数をかけられず、単発。

42分、梁のスルーパスに関口がフリーで抜け出し、キーパーもかわすが、オフサイド。終盤の大きなチャンスはこれくらい。最後は相手のカウンターに戻りきれず、クリアだけのプレーとなって得点の匂いが急速にしぼんでいく。そのまま2-2で終了。ホームでもアウエーでも相手も関係なく、ドロー狙いのゲームはもう飽きた。


今日も同じように引分け。後半、相手のスペースをついて関口や梁がドリブルで抜け出しても、他の選手は疲労困憊。センタリングを出しても誰も中央にいない。残り時間わずかで投入される選手にスピード系の選手がおらず、カウンターの確度が低い。結局相手の攻撃をクリアしてるうちに時間がなくなる。。。早くナジソンを馴染ませて、先手先手で逃げ切る態勢にしないと持たない。

次節、広島戦、関口が累積で出場停止となるが、ナジソンは当然スタメンだろう。上位の試合消化数が並んだ今、連勝して活路を開く時期になった。ホームで広島に勝つだけでなく、山形にも連勝して初めて圏内をめざせる。

シュート数:10-7、CK:3-4、FK:22-16 得点:梁勇基(PK)、中島裕希  (甲府)サーレス、マラニョン  警告:関口、磯崎  (相手)マラニョン2=退場、山本、林、 主審:鍋島將起