2024 J2 12節 4月27日(土)14時03分 ベガルタ仙台 0-2 ジェフユナイテッド千葉 ユアスタ仙台
中山(中島)
郷家
相良 情滋
(名願)
長澤 松井
(エロン)
石尾 菅田 小出 髙田
(真瀬)
林
後半登場、名願のドリブルの仕掛けもあと一歩
サブは、小畑、マテウスモラエス、真瀬、工藤蒼、名願、中島、エロン。
千葉は、GK藤田、DF高橋、久保庭、鈴木大輔、日高、MF田口、石品田、横山、田中和樹、椿、FW小森。呉屋、ドゥドゥ、小林祐介は、ベンチスタート
前節、清水に2-3と力負けし、ホームで連敗阻止を狙うベガルタ仙台。
一方、千葉の方も、10人相手に痛恨の逆転負けを喫し、雪辱を期す試合。
勿論、ベガルタも勝利を目指す戦いで、後半は攻撃の時間も長かったが、球際の厳しさ、守備での寄せの速さ(特にシュートブロック)が、千葉に分があり、ベガルタもさらに強度を高める必要がある。
特に千葉のゴール前は強固で、後半、中島がいいタイミングで侵入して、シュートチャンスが何本かあったが、前が空いていて、「これは貰った~」という瞬間に、足がすーと伸びてくる感じ、これは、これまでの対戦相手にはなかった粘り強さだった。
そして、点につながるラストパスの精度、決定力の差。ここは日々積み上げて頂きたい。
それでも、勝負の観点では、攻撃積み上げ中のベガルタでも、決定機は作っており、2点は取れる所はあったと思う。
相手のプレスをかわして、大きい展開でパスをつなげ、ゴール前まで迫るところまでは、かなり出来ていた。
情滋のクロスも合い出したし、決まらなかったが、郷家、中島もゴール一歩手前まで何度か行った。
名願は、何度もドリブルで切り裂くまでは、行けた。最後のパス・フィニッシュの精度のところを、さらに。
敗戦で11位になったが、4位までの勝ち点3の中に8チーム。
連敗は阻止して、勝ち点を積み上げていくのみ。チャレンジして少しずつ前進。積極的な攻守で次の勝利につなげたい。
さて、試合。
<前半>
ベガルタは、スタメンを少し変更。中島に代え情滋を入れ、右サイド。郷家をトップ下にして、ボランチには、工藤蒼ではなく松井を頭から出した。
前節得点の情滋で相手の左サイドを抑え、郷家の得点力や相良との相性を期待してのことかと思うが、前半はなかなか郷家、中山までボールが行かなかった。
前半は、千葉のプレスを回避しながら、長澤がボールをキープして、パスを散らすのだが、なかなかいい形でラストパスまで行けず。
立ち上がりのロングボール合戦から、千葉が、ベガルタの受け手をフリーにさせず、厳しいプレスからのカウンターで、やや優勢。
前半のベガルタのチャンスは、
6分、左ペナ横フリーキック。長澤が直接狙うが、角度なく枠外。
15分、長澤がパスカットから、上がりを待って大外の左相良に展開。相良ドリブルでDFをひとりかわし、カットインから、ミドルシュート、枠外。
この2回に留まる。
千葉の寄せをかわして、サイドチェンジでの展開、相良や髙田が、相手ゴール前までボールを運ぶ場面もあったが、クロスの精度を欠いたり、ゴール前では、かわし切れず、シュートまで中々いけない。
情滋も、ボールを引き出す動きがもう一つだった。
長澤がボールを保持する場面が多かったが、前との連動はもうひとつで、パス出しは遅れ気味。
また、右サイドからのロングスローは、情滋が入れたが、いい距離を出しながら、シュートまでは行けなかった。
前半のベガルタのシュートは、3本に留まった。
一方、千葉の方は、FW小森、ボランチ田口、左サイドの田中を中心にチャンスを作る。
10分、ロングボールに、小森が頭で合わせるが、GK林がセーブ。
19分、カウンターから中央小森がミドルシュート。菅田がハンドを取られ、イエロー。微妙な気もするが。
アーク付近のFK、田口が蹴るが枠外。
33分、千葉、鈴木大輔にイエロー。
⚽35分、千葉、小森が左の田中へクロス。田口がペナ内侵入、菅田とせりながらパス出しを指示すると、田中が精度の高いパス。田口は菅田に体を預けながら、足だけ巻き込むようにシュート。これがGK林の逆をついて、0-1と先制される。
37分、千葉、鈴木大輔が負傷で、急遽メンデスに交代。
38分、千葉、ロングボールから右の椿のクロスに、左から田中がシュート、これは林。
42分、千葉、品田にイエロー。
前半、千葉のシュートは5本。
<後半>
ベガルタ、中山に代え、中島を入れる。
後半のベガルタは、ラインを上げ、セカンドを拾い続けて、攻撃を繰り返す。ただ、シュートまでは時間がかかる。それでも、
2分、髙田が持ち上り、前方の情滋へ。情滋がえぐっての浮き球クロス。郷家がDFの間からヘッド!枠内も、キーパーのファインセーブに阻まれる。決定的。
18分、髙田がハーフスペースの情滋へ。情滋がえぐっての折り返し。中島がフリーでニアポスト、ダイレクトで狙うが、一瞬早く、阻まれる。決定的。
28分、髙田に交代で、入ったばかりの真瀬のクロスに、フリーで上がった長澤、シュートはヒットせず、枠外。
35分、長澤からパスを受けた名願がえぐっての折返し、フリーで侵入の中島がシュートも、ブロックされる。
38分、長澤の縦パスを郷家がフリック、中島がフリーも厳しく寄せられ、シュート打てず。
以上、ベガルタには、チャンスは少なくとも5回あった。
20分、ベガルタは情滋に代わり、名願が入り、左サイドへ。相良が右に回る。
名願は早速、ヌルヌルドリブルで、仕掛けを連発。相手にボールを取られないドリブルは、今後大いに期待が持てるが、最後のパス出し、シュートまでは、精度を上げる課題はある。
また、この交代の前に、情滋の仕掛けから、チャンスが連続して生まれていただけに、もう5分交代を遅くしても良かったのでは?と思ってしまう。
遠目のスタンドからだったが、情滋に疲労も見られなかったので。
28分、髙田に代わり真瀬、42分、長澤に代えエロンを入れ、中島をボランチとするが、得点にはつながらなかった。
一方、千葉の方は、自信のある守備を固めながら、カウンター狙い。
7分、カウンターから、ベガルタ右の椿がシュート、これは林がセーブ。
20分、田中に代わりドゥドゥ、椿に代わり岡部と両サイドを変える。ドゥドゥがベガルタの右を攻める。
⚽そして、34分、カウンターから、横山が斜め前のドゥドゥへ絶妙のパス。真瀬の裏をスピードで抜き切った、ドゥドゥがダイレクトでシュートを決めて、0-2。
37分には、走り回った、品田に代え小林、小森に代え呉屋を入れ、ベガルタへのプレスを復活させる。
千葉からすれば、34分という、いい時間帯に追加点を上げた。
後半の千葉のシュートは、上記を含めわずかに3本。
ベガルタが、リスクを取って前がかりになったので、後ろにスペースがあったの確かだが、精度の高いラストパスと、スピードと決定力のある、ドゥドゥに決め切れらた。
ベガルタは、失点後も、終盤、追加時間6分間と、松井のスルーパスなど、攻め続けたが、2点目を取られたあとは、少し焦りが出て、パスがずれたり、シュートが力きんで、枠にいかず。
チャレンジし続けた事は良かったが、追い込まれた状況でも、クールにやり切るには、さらに練習が必要という事だろう。
それでも、攻撃のバリエーション、ロングボールの精度など、良くなってきている。
次もホームで山口戦。
積極的にゴールを狙う戦いを、前半からやってもらいたい。
シュート数:11-8 CK:3-1 FK:20-13 得点:(千葉)田口泰士、ドゥドゥ 警告:菅田 (千葉)鈴木大輔、品田、横山 主審:大橋侑祐 入場:13,882人