28節対岐阜1-1同点やっと。ヒールパスのミスの山

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2008年 7月 26日(土)19:00 ベガルタ仙台1-1FC岐阜 ユアスタ



平瀬 中島
(田ノ上)(飛弾)
梁    関口
    
富田  永井
     (中原)
磯崎 千葉 一柳 田村


サブは、萩原、木谷、田ノ上、飛弾、中原。怪我の岡山に代わり、千葉がCBでスタメン。岐阜は、片桐、小島の2トップ。小峯はスタメン、大友慧はベンチ。13,262人。

気温24度。動かなければ涼しいユアスタ。ただ湿度は74%と高い。試合前にベガッ太くんに甚平が藤崎さんから贈られた。今日はメンバーに入っていながい。ナジソンと斉藤選手もピッチに出てて場内に紹介された。そして、メインスタンドには、なぜかバロンが。

10分け。勝ち点3が欲しいこの時期に、3連続ドローで、とうとうJ2で最も引分けが多いチームになってしまった。2位山形との勝ち点差は4に広がり、試合消化が少ないにもかかわらず、逆転や差をつけるをチャンスをみずから放棄。上位は勿論、下位相手に全く勝てない。ホームでの勝利は6月11日から無い。勿論、いいプレーもあったのだが、勝利を自ら遠ざけるプレーが多すぎた。

守りを固めてカウンター狙いの岐阜。開始5分、相手陣内でドリブルで攻め込んだ永井が簡単にボールを奪われると、岐阜の速攻。一柳、磯崎が簡単にかわされると、中央で片桐がどフリー。簡単に先制許す。田村は見てるだけ。ボランチの千葉が、木谷を差し置いてセンターバックだからというのか。人数がいても、相手のポイントゲッターを見失う守備の問題。今日だけではない。その後も、戻りが早い岐阜の守りに、ボールがなかなかつながらず。

10分、田村のクロスに平瀬が落として、梁が裏に抜けるが、DF。15分、平瀬がフリーでエリア内に入るがボールが足につかず。17分、相手ゴール左サイドにボールを回し、45度でフリーの関口がいいシュートを放つがキーパーに阻まれ、コーナー。20分、中央でこぼれを拾った中島が回転しながらなんとかシュートまで持ち込むが、枠外。23分、岐阜にゴール前で回されて、フリーでシュートされるが、枠外。25分、中島と平瀬のワンツーからシュート、コーナーへ。しかし、こぼれをつながれカウンター、片桐のロングシュートは林が弾く。

30分、平瀬から中島、DFの陰から中島の左足シュート、枠内グラウンダーもヒットせず。32分、エリア近くで、磯崎、梁、中島、梁とワンタッチでつなぎ、永井のシュート、キーパー正面。この流れは良かった。33分、スローインから放り込まれて、シュートされるが、岐阜ははずす。38分、相手ゴール中央の密集前で永井がシュート2本、DFに当たる。40分、関口が落とし、フリーで走りこんだ梁のシュートはバー直撃。こぼれの田村のシュートはふかす。決定的。直後、岐阜が縦1本で一気に背後をつき、フリーへ、しかしシュートはバーの上、助かる。

これだけ書くと攻め込んでいるように見えるが、リズムが出かかったところで、ボールを失い、攻撃が単発に。相手守備は集中できてしまう。1対1のマイボールがほとんどキープできない、平瀬と永井。あげくにヒールパスを何度もミスしては、相手ボールとなる。1対1で自信がないのか。
そういうコンディションの悪いベテランに頼るざるを得ないほど、チーム状況がよくないのか、それとも単に監督の眼鏡が曇っているだけなのか。

後半。
ベガルタはようやく、パススピードを上げて、縦の侵入やアーリークロスからチャンスを作る。開始早々は、岐阜に回されるが、カウンターから田村のミドルシュート、枠外。7分、関口の縦の突破から、田村のクロス、中島のヘッドはどんぴしゃ枠内、しかしクリアされコーナー。岡山がいないコーナーはシュートまで行けないのがつらい。13分、関口のクロスに平瀬のシュートはキーパー正面。さらに、関口が縦のドリブルでサイドを破り、最後は中央フリーの永井のシュート、キーパー正面。

18分、田村のスルーパスに、ライン裏に抜けた平瀬が、スピードを緩めず少しサイドに流れながら自分で持ち込み決めて同点。ホームで4試合ぶりの得点。ようやくFWらしい仕事をした。こういうプレーを平瀬、中島にはもっと求めたい。パス出しを決め込んでサイドに開き、ゴールから遠ざかるプレーが多くては、DFは恐くない。そして、今日の平瀬は得点以外があまりに低調。

同点で勢いづいたベガルタは連続攻撃。コーナーを得る。25分、岐阜に一柳が裏取られ、クロスを上げられると、フリーでシュートを許すが、ふかしてくれる。決定的。岐阜のシュート数は少ないが、戻りの遅いベガルタエリアではシュートをフリーで打てる。ベガルタも梁が相手ボールカットして関口につなぎコーナーを得るなど、今日もこのふたりが攻守に長い距離を走る。次第に中盤が間延びしてきた岐阜とのカウンター応酬で消耗戦。ただ田村は、縦の往復に次第に走れなくなってくる。田ノ上との交代かと思われたが、28分、中島に代え飛弾が入る。

早速、飛弾のドリブルからのクロスに関口の折り返し、中央平瀬が突破か?ヒールで流す。。。31分、岐阜のカウンター、からコーナーを取られる。クリアが一発でできず、冷や冷やするが、なんとかしのぐ。32分、永井に代え中原が入る。梁が下がり気味に。35分、中原、DFと競って、焦ってシュートから倒れこみ、イエロー。36分岐阜のコーナー。37分にも、岐阜にサイドからのクロスに中央フリーでシュートされるが、林がセーブ。

40分、平瀬に代わり田ノ上入る。直後、後半入った岐阜の大友が、サイドからフリーでのシュート、ふかしてくれる。42分、パスカットした関口がミドルシュート、バーの上。さらに磯崎が相手ボールをカットして、関口につなぎ、コーナーをゲット。こぼれ球を中央でフリーの飛弾がミドルシュートもバーの上。焦りからかキックの押さえが利かない。ロスタイム3分。最後もベガルタが攻め、コーナーのチャンス、中央中原ボールキープするが、シュートせず、パス出しして、打ち切れず。そのまま試合終了。


今日もまた後半のパススピードで、最初から動けていたらと、たられば。前半、マイボールで相手エリア近くまで行きながら、ヒールパスの繰り返しミスで、カウンターを受け、消耗させられた。自滅。現状では、鳥栖戦のように最初から相手の運動量が落ちていないと、勝機が見出せない。相手も元気だが自分たちも元気な前半に、どれだけ仕掛けられるか。マイボールを少ないパスでシュートにつなげられるか。

シュート数:19-10、CK:9-3、FK:22-19 得点:平瀬智行 (岐阜)片桐淳司 警告:中原  (相手)小峯、深津、片桐 主審:村上伸次


この試合については、堅守速攻は岐阜にのみ、与えられるべき言葉。岐阜の個々の選手は、ボール際で粘り、相手がいても1対1なら、背後からでも腰をひねりながら、パスをつなぐ。逃げない。そうして中盤でタメを作ると、そのまっすぐ前方にFWがいて、攻撃に結びつける。プレスされても、自分の前方に蹴り出せば、味方が待ち構えてつないでいく、という約束事があるようだ。

ベガルタの方はというと、プレスをかけられたとき、踏ん張るようなプレーからの早いパス出しができず、後ろ向きとなり、前への視野がとれない。で時間がかる。なんとかキープしても、苦し紛れのパスばかり。ようやくシュートの時には、相手DFでエリア内は混み合っている。。。


いま、リーグで一番くみし易いチームとなりはてた。相手からすると、ボールを取られても、取り返せるし、勝ち点1は必ず取れるのだから。情けない。。。

決定力不足は分かりきったこと。シュートの数ではなく、ゴールの確率を上げるための、「決定的な」チャンスを増やすプレーが必要なのでは。お決まりのように中央に寄って、DFがごちゃごちゃいるところで、何本打っても弾かれるだけ。

何故、時には、角度のないところからでも強いボールでシュートしないのか。パスにしても、シュート性の強いボールが少ない。1回で入る確率が小さくても、キーパーが弾けば、フリーで押し込むチャンスができる。逆に至近距離では、当てるだけでいいところを、力んで空振りしたりしている。

それにしても、ここまで1対1にひるんでいるのは、ふだんの練習がよほどプレッシャーのない状態での、楽なプレーで終わらせてしまっているとしか思えない。誰が締めるのだ?

補強メンバーの投入は必須。お互いに早くプレーの特徴をつかんで、利用しあう形が欲しい。斉藤、ナジソンには、勝ちやゴールに拘る姿勢を示して貰いたい。