20節対山形0-3、完敗

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2008年 6月 15日(日)16:00 ベガルタ仙台0-3モンテディオ山形 NDスタ



中島 平瀬
    (中原)
梁     関口
   
千葉  永井
     (佐藤)
田ノ上 岡山 木谷 田村
(富田)

サブは、萩原、渡辺、富田、佐藤、中原。山形は長谷川、北村の2トップに、財前、小原が先発。
岩手・宮城地震の犠牲者の方に哀悼の意を表して、両チームの選手が喪章をつけての試合。

いいところなく、完敗。残念ながら、押さえこまれるだけで、天童までかけつけた数千人のサポと、県民に勇気を与える内容ではなかった。前節も勝利しながら、パススピードの緩さが気になっていたが、プレスが早い相手となり、中3日で出足が鈍ると、得意のサイドからの崩しができなかった。

スピードを期待されていた中島が、相手の石川らに執拗にプレスに行くのかを思われたが、中央で張っている時間が長く、キレもいまいち。選手交代も遅れ勝ちと、負けるときは、こういうものか。決定機が少ない完敗なので、ここからまた出直すしかない。今度はこちらが臥薪嘗胆の番である。

試合は、開始早々、田村がフリーで右サイドを駆け上がり、DFをひとりかわしてキーパーと1対1、左足のシュートは、キーパーのファインセーブに阻まれる。長い距離をゴール前までいったので、もったいなかった。しかし、その後は山形石川のロングボールにラインを下げさせられ、サイドチェンジを織り込まれると、サイドは上がれず守備に追われる時間が続く。それでも、サイドから再三上げられても、中央では集中してクリアしてしのいでいた。

18分、山形にスローインから左コーナー付近で2対1を作られると、逆サイドに飛び込んできた、宮沢にどんぴしゃで頭で合わされ、先制許す。その後はベガルタも中盤でつなぎ、ゴール遠目のフリーキック、コーナーのチャンスを得るのだが、早いキックや鋭いカーブのキックがなくて、なかなか味方にヒットしない。逆にこぼれをカウンターから、大きなサイドチェンジで展開されて、危ない場面も作られる。が、中を固めてなんとかしのぐ。前半は1点リードされて終了。

後半。
ベガルタが風上になると、長いボールを織り交ぜながら、押し込んでいく。
開始早々、中島がえぐってコーナーゲット。しかしキーパーキャッチ。4分にも中央で囲まれガなら、中島が反転シュートするが、キーパー。ボールへの寄せ早い山形に、ベガルタは押し込んではいるが、最後のところで、振り切れない。それではと15分、平瀬のグランダー、ロングシュート、枠内もキーパー。

決定機を作れないでいると、山形にサイドを押し込まれ至近距離のシュート、林の好セーブで弾いたり、バーに救われていたが、20分、山形にコーナーから中央にフリーの選手を作ってしまい、2点を許す。反撃したいがあまり、守備に戻っていない選手がいた。23分、永井に代わり、佐藤を投入。ワンボランチ、梁をトップ下とする。中島にイエロー。しかし、攻め込んでも味方同士が緩いパス、サイドを上がるスピードは最早なく、前4人だけの攻撃となる。しかも、楔のボールを囲まれて奪われる場面が多くなる。

28分、平瀬に代わり中原、田ノ上に代わり富田を入れる、3バック気味に。しかし、なかなかシュートまでいけない。時折、山形がボールキープに入る。33分、田村にイエロー。37分、関口の左からのクロスに中央で中島が頭ですらすが枠外。37分、梁が相手DFをゴールライン際からプレスして、コーナーゲット。佐藤のキックの岡山合わせるが、DFに弾かれる。

次第に焦るベガルタは、山形のうまいボール運びに焦り、ファールで止めて時間を使われてしまう。そしてロスタイム、前がかりの裏を一気につかれて、1-3のような状況となり、とどめの3点目を入れられて、ジ・エンド。これはやむを得ないが。残りわずかな時間で、最後の反撃、中央から浮きだまを田村がシュートするも弱く、キーパーに抑えられて、試合終了。内容的にも完敗。

山形の落ち着いたプレーばかりが目立った。前目のプレスをしてくるチームに対する対処、セットプレーでの2列目の人間に対するマーク、そして劣勢の時の交代のタイミングと、第1クールの悪い時の課題がぶり返してきた。緩いパスでのみ行うつなぎのサッカーは危険である。ただ、田村の攻撃でのチャレンジは良かったと思う。チャレンジしての失敗があってこそ、次ぎの成功につながるはず。

この悔しさを忘れず、課題をひとつひとつつぶして、次ぎのダービーでは勝ち点3を奪い返す。それだけである。

シュート数:13-16、CK:8-6、FK:18-17 得点:(山形)宮沢、石井、長谷川  警告:中島、田村、富田、中原 (相手) 主審:穴沢 努