19節対横浜FC2-0、久々完封。平瀬、田村

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2008年 6月 11日(水)19:00 ベガルタ仙台2-0横浜FC ユアスタ仙台



中原 平瀬
(西山)
梁     関口
    
千葉  永井
    (富田) 
田ノ上 岡山 木谷 田村
(飛弾)

ベガルタは中原が先発。サブは萩原、富田、佐藤、飛弾、西山。中島がメンバーからはずれた。横浜FCは、アンデルソン、チョヨンチョルの2トップに三浦アツがスタメン。三浦知はベンチスタート。中田洋介は帯同していない。

日中の仙台は梅雨前で7月並の暑さ。しかし陽が傾くとひんやりした風が蒸し暑さを和らげる。午後7時、薄暮の中でキックオフ。ハーフチケットや学割開始もあってか、平日の割りには12,815人と多少盛り返す。横浜FCサポも50人以上来ていたか。

前半は休養十分のベガルタのペース。
中2日で動きが重く、パスミスを繰り返す相手に対し、守備ではアンデルソンらを人数をかけて囲み、仕事をさせない。攻撃では、慌てずにボールを動かし、ポジションチェンジや、両サイドバックの上がりと、永井の攻撃参加で相手の守備陣に的をしぼらせず、チャンスを作る。

開始早々、スローインから田村がクロス、ファーサイドの中原も、もう一歩。3分、中原左サイド裏を抜けかかかり、強引にシュートもDFに寄せられ、バーの上。5分、左サイドから関口、梁とつなぎ、最後は田ノ上のクロスも、中原にはもう一歩。その後、一進一退。横浜FCにイージーなパスミスが出始め、ほとんど攻撃が中途半端で終わる。当然ベガルタにはチャンスなのだが、お付き合いで、足を止めてのだらだら展開で、なかなか突破口が開かない。10分、ようやく平瀬が相手エリア内に侵入そのままシュートしようとするが、DFに阻まれる。

15分、田村が自陣でアンデルソンと交錯、あご出血。ピッチ外に出る。そこで、林がエリア外にボールを止めて、しばし時間を稼ぐ。エリア外で何分キープしようが、遅延行為ではない。この間の相手の攻撃をしのぎ、20分、カウンターから平瀬に当てようとするが、もう一歩。23分、平瀬のポストプレーから、右サイドでボールつなぎ、最後は中央にフリーで切れ込んだ永井のミドルシュート、枠外。24分、林のゴールキックを中原が頭で落とし、関口の縦のスルーパスに、左サイドから裏に走りこんだ平瀬がDFをかわしてキーパーと1対1、左足グラウンダーでファーサイド隅ギリギリに決め、先制。これはFWらしい得点。

26分、さらに右サイド田村が上がって、梁から永井へ、永井がまたも中央フリーでシュートも、キーパーのセーブに阻まれ、コーナーをゲット。しかしシュートできず、カウンターから今度は横浜FCのコーナー。これはクリア。30分、田村のロングボールに平瀬が走りこむが、つながらず。
33分、横浜FCに左右に振られピンチ、最後は中央からミドルシュート打たれるが枠外。さらに、フリーキック、コーナーと三浦アツにチャンスを与えてしまうが、ここはマークを切らさず、シュートさせない。その後は、互いにパスの精度を欠き、シュートまで中々いけない展開。1点リードして前半終了。

後半。
横浜FCが頭から三浦知、難波を入れ、パススピードを上げて、反撃。ベガルは受身になって、カウンター狙いのような感じになる。しかし、ボールカットしてもいまいちボールが収まらず、すぐに横浜FCに取り返されてしまう。ただ、横浜FCの連動もいまいち、三浦アツのキックが珍しく精度を欠いて守りやすい。2分、相手ゴールやや左35mでフリーキックのチャンス。これはクリアされる。5分、今度は横浜FCがベガルタゴール左40mのフリーキック。三浦アツのキックのこぼれをミドルシュートされるが、DF弾いてコーナー。こぼれは梁がクリアしてしのぐ。

10分、久々がベガルタがボールを持つと関口が遠めからのシュート枠外。さらに、13分、関口と中原のワンツーから中原がロングシュートを打つが、わずかにバーの上。今日の中原は林のゴールキックをほとんど競り勝って頭で落とし、味方の攻撃につなげるプレーがあったが、相手との接触で長く倒れている時間が多く、攻撃では見せ場が少なかった。14分、中原に代え、西山が入る。西山、果敢にドリブル突破を図るが、弾き飛ばされたところをファールを取ってもらえず。

その後、互いに縦パスをカットして反攻の応酬。しかし、お互いにシュートまで持っていけない。前がかりりの横浜FCがセカンドボールを拾って回すが、ラストパス精度がいまいち。次第に個人技に頼る展開に。すると21分、千葉が相手ボールをカットし、左サイドの梁に展開。スピードを上げて走りこんだ梁がえぐって、折り返すと、中央で平瀬がおとり、ファーサイドでフリーで上がっていた田村が、落ち着いて頭でたたきつけて、2点目。田村は今季初得点。相手の裏をつくいい得点。梁は今日も攻守に運動量豊富。終盤までトップスピードで走り回った。

23分、横浜FCがベガルタの右サイドを上がり、シュート性のクロス、ベガルタDF陣が二人空振りして、あわや。往復を繰り返した永井、田村に疲れが見える。2点リードされた横浜FCは、スピードを上げてくるが、疲れなのかところどころでパスミス。30分、永井に代え富田が入る。31分、ベガルタのパスミスをつかれ、中央からフリーでミドルシュート打たれるが、バーの上。さらにカズにエリア内にひとりで持ち込まれるが、サイドに追いやって、シュートは打たれたが、ニアを締めた林が抑える。

33分にも、横浜FCにボールを回され、ミドルシュート打たれるが、バーの上。36分、ゴールキックで林にイエロー。遅延というほどでもなかったように思えるが。。。37分、ベガルタ左サイドを突かれ、角度ないところながら強烈シュートされるが、これまた林が好セーブ。40分、打撲の田ノ上に代わり、飛弾が入る。田村が左サイドに回り、右サイドバックに富田、飛弾はボランチか。

その後、攻め疲れの相手に対し、ボールカットから西山らがドリブルで強引に突破を図り、倒されるが、どうしてもファールを取ってもらえない。飛弾は平瀬とボール交換など、時間を使う。しかしロスタイムは4分。もう一点欲しいところだが、崩しきれない。西山ももう少しタメが作れればいいのだが。さらなるアグレッシブなプレーに期待したい。後半は、横浜FCにボールキープされる時間が続いたが、最後のところで集中を切らさず、久々に完封勝利。

試合後はピッチ中央で選手全員が円陣。良く分からなかったが、どうやら怪我で欠場の菅井の25番シャツを全員が着ていたらしい。「劇場」のあと、スタンドからも菅井コールがあって、松山千春風の菅井を盛り上げて、気持ちよく帰途へ。


正直、今日の横浜FCは、出来があまりにも悪かったので、失礼ながら「ボーナスゲーム」の感もある。もちろん、こういう時にしっかり勝ち点3を取れたという点では、非常に良かった。
守備では、無理につながず、簡単にクリアしたり、数的優位を素早く作って、シュートコースを狭める連係がうまくいっていたし、修正がまずまずできていた。ただ、攻撃では、マイボールの時、ところどころ相手に合わせて、足を止めてだらだら進めていた時間帯もあった。あと1-2点は取れた。次の山形戦に向けて、修正も怠り無きようにして頂きたい。もうひとつ勝つために。

シュート数:10-11、CK:3-5、FK:12-8  (得点)平瀬智行、田村直也   (警告)林 (主審)扇谷健司