11節対山形3-0熊林初得点、萬代1アシスト1得点

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2006年4月22日(土) 14:00 ベガルタ仙台3-0モンテディオ山形 山形県



萬代

チアゴ  ロペス
(中島)  
熊林 千葉 梁
(渡辺)(中田)
磯崎 白井 木谷 菅井

高桑
サブは、萩原、渡辺、中田、金子、中島。
金曜の夜から風邪の諸症状。一時はアウエーツアーの、どたキャンも考えたが、なんとか熱も下がって、出発。しかし今度は寝過ぎたせいか、家を出るなりハムストリングがつって痛い。さらにはナップサックの紐がぶっつりと取れるなど、行く前から踏んだりけったり。しかし、これがお祓いになったかのか、山形の数少ない惜しいシュートはバーを弾く。6試合連続完封、2試合連続3得点。

みちのくダービー。天童は快晴、初夏の強い日差しではあるが、冷たい風が強く吹いている。観客約11000人のうち7000人はベガルタ・サポーターか。出場停止のボルジェスに代わり、萬代が入り、今季初スタメンでワントップ。
ベガルタ前半は風上。試合は予想通り、山形が高い位置でボールを維持して、中央突破を無理やり図る。永井を中心にワンタッチプレーと追い越す動きを取り混ぜて押し込むが、ベガルタも守備的にラインを下げて、押し込まれても、スペースを埋め、フリーではシュートを打たせない。ベガルタは耐える時間が続く。5分、ようやくカウンター、ロペスから萬代にパスが通り、裏取りかかるが、オフサイド。前半萬代は緊張のせいか、ポジション取りに悩む。7分、パスミスを拾われ山形のロングヘッドは枠外。11分、今度は山形のクリアミスが、ゴール前のチアゴへと飛ぶが、もう一歩届かず。

15分、熊林のロングシュート。ようやくベガルタも反撃に出る。しかし18分、山形ワンツーの連続でつないで、ミドルシュート打たれる。高桑も動けず、バーに当たり助かる。風でシュートが伸びる。21分、チアゴからロペスにパスが通り、裏取りかかるがオフサイド。そして23分、攻めあがった熊林が右サイドからクロス気味のキック、キーパーの頭を超えてそのままゴール!先制。熊林、今季初得点。狙ったのかどうか、先日の千葉の得点を思わせる、ややラッキーな得点ながら、これでチームが楽になった。

中にからはシュートがなかなか打てない山形はミドルを打ち始める。しかし精度があったのは、30分の佐々木のバー直撃シュートくらい。あとは、ふかすふかす。 このあたりからベガルタのカウンターが冴えてくる。31分、梁の浮き球にロペス。さらには相手のパスミスを奪って萬代がキーパーと1対1などチャンスを作り始める。しかし、両軍とも中盤でありえないパスミスのオンパレード、やや貧弱なターノーバー。疲れのせいなのか。35分、ロペス、萬代、チアゴと華麗なヒールパス・ショー、つながりはするがシュート打てず。前半ロスタイム、ロペスから絶妙のクロスが左サイドに張っていた萬代に通り、ワントラップからフリーでシュート、左足のせいか弱く、キーパー。直後山形のカウンター中央からのミドルシュートはバーの彼方上。

4月22日山形戦/天童 後半。今度はベガルタが風下。いきなり相手陣内でのフリーキックのこぼれをノーステップでロペスがシュート。キーパー正面。そして5分、カウンターからチアゴのスルーパスに萬代抜け出し、ゴールライン付近までえぐって左足の強いパスで折り返し、キーパー弾くと、中央で待っていたロペスが難なく決めて2点目。固かった萬代、ようやく仕事。ベガルタはいい時間帯の得点でさらに楽になる。

前がかりの山形の後方には、広大なスペースが広がり、疲れてつながらなくなってきた山形のボールをカットしては、カウンターの嵐。8分、山形もベガルタ陣内えぐるが中央をがっちり固めるベガルタ。13分、相手ボールカットした梁が、スピード良く中央をドリブル突破。15分、ロペスが右サイドチェンジで上がってきた菅井にパスを通し、菅井がダイレクトにカーブをかけた絶妙のパスで中央の萬代の足元へ、これは右足インサイドで決めるだけ、3点目。萬代も今季初得点。

18分、ベガルタゴール中央で、千葉がボール見失っている間にミドル打たれるが高桑が弾く。21分、またまたベガルタのカウンター、梁から菅井、ロペスと渡り、どフリーでシュート、しかしキーパの攻守に阻まれる。しかし31分その千葉が相手ボールカットして、カウンターをしかける場面も。山形は前半の飛ばしが効いてきて、攻めが単調。サイド攻撃も味方がついてこず、スローダウン。ベガルタは守りやすい。しかし32分、フリーキック30mを、またバーに当たられ一瞬ヒヤッとする。山形ツキなし。

33分、ベガルタカウンター、梁、チアゴ、そして最後はまたロペスがフリーでシュートするが、キーパーに阻まれる。縦には強いGKのようだ。37分チアゴにイエロー。やや足をひきずっていた熊林に代わり渡辺広大入る。40分過ぎには梁に代わり中田、チアゴに代わり中島入る。菅井が前に。42分、萬代またフリーでシュートチャンスも、キーパーに阻まれる。ロスタイムには、千葉の相手ボールカットから、中島経由、最後ロペスのシュートはキーパー。カウンターショーを繰り広げながらも追加点は奪えなかった。

両軍とも、過密日程に疲れからか、ありえないパスミスが出て、しまらない部分もあったが、期待の萬代がオフサイドトラップに苦しみながら、1アシスト1得点と勝利に貢献でき、熊林も想定外の一発で、気分良くなったことだろう。菅井のアシストも正確だった。ロペスの足技は言うまでもない。集中切れはいつも警戒しなければならないが、自信を持って慌てずに対処すれば、どんなチームの攻撃パターンに対抗できる。あとはいろいろな選手が得点していることで、チーム力もすこしずつ上昇。
良く相手チームが「うちのチームは今季一番の出来」といってるところに次々と3点取って勝っている。「一番の出来」のところに、出来がさほどなくても勝ってしまう。これはもう、目標を一段高いところにおこう。そうしてないと気が緩んだり、伸び悩む。まだまだ潜在力の半分くらいしか出てない。もっともっと強くなれるはずだ。


シュート数:13-23、CK:4-9、FK:10-29 得点:熊林親吾、ロペス、萬代宏樹 警告:チアゴ (相手)なし 主審:前田拓哉