12節:対神戸4-3、後半4点で逆転勝利。赤嶺のスルーパスが勝利呼ぶ

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

J1 2014年5月6日(火・祝)13:00 ベガルタ仙台4-3ヴィッセル神戸 ユアスタ仙台



ウイルソン 武藤
(鈴木)   
梁    太田
    (八反田)
角田  富田
  
石川 広大 鎌田 武井
   (赤嶺)

サブはヴコヴィッチ、二見、八反田、マグリンチィ、佐々木、鈴木、赤峰。菅井は出場せず。神戸は、ペドロジュニオール、小川、マルキーニョスの3FW。橋本、森岡スタメン、田代ベンチ入り。 12,945人。

試合開始早々6分、神戸のコーナーで、中央のマルキーニョスをどフリーにしてしまい、先制許す。さらに、クリアミスを拾われて、サイドのからのクロスをペドロにヘッドで決められ、前半30分までに2失点。その後は、シュートもなかなか打てない展開で、また大敗のムードが漂う。

しかし、後半CB広大を下げ、温存していた赤嶺を投入、CBに角田、梁ボランチ、武藤左SBとずらして反撃態勢へ。7分ウイルソンが仕掛けてPKゲットみ ずから決めると、11分には、カウンターで鮮やかな赤嶺の反転スルーパスがウイルソンに通り、決めて、同点。

しかし、23分、神戸のカウンター、ペデロか ら小川で3点目取られ、またリードされる。しかししかし、5分後、梁がドリブルンでエリア内に持ち込みシュート、こぼれが中央いた太田の前へ。戻りながら右隅に決め、3-3と再び同点。

さらに3分後、関のゴールキックから相手DFのクリアミスを武藤が拾って、角度の無いところから左足でシュートをファーサイドぎりぎりに決め、4-3と勝ち越し。決定力不足に泣いていたチームが、後半だけで4点取り、しかも今季1敗だけの神戸に打ち勝って、貴重な勝ち点3を得た。

後半は、間延びでカウンター合戦。内容的に大味なのは確か。前半のどフリーを2回許す守備も反省点。それでも、ウイルソン復活の2点と、太田、武藤と攻撃陣にも初日が出て、次のシュートで力を抜いて狙えるようにはなるだろう。


前半。
開始早々、裏を突かれそうになり、角田にイエロー。4枚目。神戸がベガルタの左サイドを突く。神戸がベガルタの左サイド奥30mのフリーキック。関。3分、上がってきた奥井にシュート打たれるが、関。5分、ベガルタもカウンター、梁、太田とつなぎ、追い越してきた武井のクロス、中央ウイルソンがヘッドは弱く、キーパー。6分、また神戸がベガルタ左サイドでのフリーキック、クリアでコーナーを与える。このコーナーで中央マルキーニョスがどフリー、楽々中央から、頭で決められ先制許す。得点力のある神戸に早々に決められ、沈滞ムード。

ベガルタは中盤まで持てても、有効なラストパスがなかなか出ない。9分、チョンウヨンのロングシュート、関正面。11分、森岡フリー、ペドロフリーと危ない場面が続くが、シュートは打たせない。12分、ウイルソンから梁、最後は太田のクロス、キーパー、パンチング。14分、太田のクロスがウイルソンに通るが、トラップ失敗。17分にも太田のクロスにウイルソンのヘッド、決まらず。19分、広大にイエロー。

23分、ベガルタのカウンターもシュートまで行けず。24分、ベガルタゴール前でボールをまわされる。クリアが小さいところを森岡?に拾われ、左サイドからのクロス。武井の頭越しにペデロにヘッドで合わされ、2点目を献上。前半で早くも2失点。このままずるずる行ってしまうのか?26分、ウイルソンから太田、最後は梁が侵入も、オフサイド。そのあと32分ころまで、ベガルタが回すが、シュートは打てず。神戸との、パス精度の違いは如何ともしがたい。

32分、神戸にラインの裏をつかれるが、ゴールキックに逃げる。38分、マルキがひとりかわしてのシュート、関。40分、ウイルソンからのパスに太田、なかなか打てず。42分、神戸に侵入されるが、鎌田がなんとかクリア。前半は、0-2とリードされて終了。このままでは、攻撃には展望が開けない感じ。

後半。
ベガルタは、イエローを貰っている広大を下げ、赤嶺を投入。角田をセンターバックに、ボランチに梁、武藤がトップから左サイドに、それぞれ一段下がり、赤嶺とウイルソンの2トップに。

6分、ベガルタが相手陣ゴール中央30mのフリーキックのチャンス。梁フェイントで、角田が壁がジャンプした下を、グラウンダーで狙うが、キーパー正面。そして、7分、エリア内までボールキープしたウイルソンが何度も切返し、足をすくわれてPKゲット。これをウイルソン自身がゴール左隅に豪快に決めて、1点返す。後半早々に1点返してベガルタ生き返る。ウイルソンは12試合目にして今季初ゴール。ベガルタの動きが一気に活性化。

さらに11分、自陣から、右サイドですばやくつないで、赤嶺が抑えられながらも、うまく回転して、ウイルソンの前に絶妙のスルーパス。ウイルソンが、二人に挟まれながら、抜け出しフリー、キーパーのタイミングをはずす、らしいシュートで決めて、2点目。2対2、一気に同点。赤嶺に続きエース復活。場内の応援が一気に高まる。

神戸も4連戦目。後半になるとここ3試合と同様、運動量が落ちてくる。いらだったペデロが、足裏を見せてイエロー。両チームエキサイト気味。しかし、ここでマルキーニョスから奥井のセンタリング、ペデロのシュートと、反撃を見せる。16分、今度はベガルタがボールを回す。サイドチェンジからクロスは流れる。18分、武井のクロスに武藤のヘッドの折り返し、つながらず。22分、神戸にゴール前で回され、最後はチョンウヨンのシュート、バーの上。

次第に両チーム、間延びして打ち合いの様相。25分、神戸がカウンター、鎌田がイエローで止める。鎌田3枚目。27分、またもベガルタが攻めた後、神戸のカウンター、ペデロに抜け出され、左サイド併走の小川がフリー、石川をかわしてダイレクトのシュート、決められ3失点目。またもリードされる。

ところが、直後、梁がドリブルでするするとエリア内侵入、そのままシュート、弾かれたボールが、中央太田の前にころがり、下がりながら抑えたシュートが決まって、またまた同点3-3。太田今季初ゴール。ボランチ梁がエリア内まで仕掛けた。このとき、エリア付近には4人は入っていた。今季初めての「攻撃的」場面。仕掛けないと何も起きない。

その後、マルキーニョスのシュートでコーナーを与えるが、ボールを上げられても最後は関。29分、関のゴールキックから、神戸DFがクリアミスしたところを、武藤がキープ、角度無いながら、左足で思い切ってシュート、ファーサイドのゴールぎりぎりに決まって4-3。ついに逆転。武藤、リーグ戦は1年半ぶりのゴール。ムトゥへの道の第一歩になるか。ベガルタ後半だけで4点。しかも短時間に集中し、取られても取り返した。

33分、太田が相手ボールをカット、そのまま自分で回り込んでのシュート。しかし、これはパス出しでも良かった。その後ボールの奪い合い。37分、神戸は橋本、奥井に代え、松村、大屋を入れる2枚代え。早速、エリア内まで侵入されるが、関がなんとか抑える。38分には、ペデロにキープされ、コーナーを与える。ヘッド打たれるが枠外。41分、ベガルタのカウンター、ウイルソンがドリブルで上がり、やや遠めからループ狙うが、枠外。43分、ベガルタは太田に代え八反田を入れ、守りを固める。神戸は茂木に代えた田代を入れ、逆転を狙う。

44分、神戸、小川に侵入されるが、こぼれて関抑える。追加時間は4分間。1分目、ウイルソンのシュート、キーパ。2分目、ここで梁が驚異的なチェーシング。相手のボールにどんどん詰めて、相手を追い込む。この後、うまく回されてマルキーニョスに中央からシュート打たれるが、関が反応、触って、かき出すファインセーブ。コーナー。これはファールで終了。3分目、ウイルソンに変え、鈴木を入れて時間使い。神戸のコーナー。ヘッドをあわせられるが、これまた、関がファインセーブ。結局、ベガルタが前半0-2から、4-3の逆転で勝ち点3を得た。


さて、思わぬ打ち合いでの勝利で、攻撃陣の開眼もあったが、中3日でセレッソ戦。角田が出場停止のほか、怪我人も増えている。総力戦で粘る守備から、仕掛ける攻撃とフォルランにも一泡食わせたい。


シュート数:13-13、CK:0-4、FK:16-16 得点:ウイルソン2(PK1)、太田吉彰、武藤雄樹  (神戸)マルキーニョス、ペデロジュニオール、小川  警告:角田、渡辺広大、鎌田 (神戸) ペドロ ジュニオール 主審:池内明彦

尚、今日の試合ではバンド「ニホンジン」のミニライブ、岡山一成出版ブースほか、各種イベントが行われた模様。自分的には、ネット観戦で残念。。。