38節対札幌2-2  先行許すも2度追いつく

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2005年10月29日(土)14:00 ベガルタ仙台2-2コンサドーレ札幌 仙台スタジアム


 バロン シュウェンク

 村上    大柴

菅井 千葉
 (熊谷)(清水)
 磯崎 根引 木谷 中田
(関口)       

 高桑


サブは小針、三田、熊谷、清水、関口。泉方面は暖かい曇り空。15028人。

 厳しい戦いになることは予想されたが、敵チーム以外にも敵がいたとは。特に、根引は、ゴール前で、ノーステップ反転シュート、フリーキックのバーのはね返りをファーにヘッド押し込んだシュートと、元FWの技を見せてゴールネットを揺らしながら2点損した。また、自分のその瞬間を見逃してしまったが、各種報道によると後半12分にはシュウェンクのゴールが副審と主審で食い違いのファールとされ、3点が消えた。

 財前、シルビーニョが警告累積で出場停止、梁は母国の萬代はU=20の大会でいない。そこで、出場停止明けの磯崎を左DFに、村上と大柴が左右のMF。ボランチには千葉が久々先発。
 試合は、立ち上がり札幌ペースで始まる。中盤でボールにいかないベガルタのクリアボールを拾っては、ロングボールでDFの裏をに走りこむシンプルな作戦。対応が遅れるとたちまちピンチになる。3分、中央で村上の中途半端なパスをさらわれて、ゴール前でDFも振り切られ、あっさりと先制を許す。前節から見られる守備での集中切れは要チェックだ。その後も札幌にいいようにボールを回され、防戦一方。7分、ようやく大柴がミドルシュートを打って、ベガルタも盛り返していく。10分頃から小雨が降り出すがまだ、空は明るい。12分、村上のクロスにシュが飛び込むもキーパー。

 このあたりから札幌のロングボール攻撃に対し、オフサイドトラップで対抗する、ベガルタ。これほどオフサイドを取る試合も珍しい。15分、左の大柴のからのクロスにシュが、ゴール中央でダイレクトで合わせグラウンダー、惜しくも正面。18分にはシュのパスをバロンがポスト、中央に上がってきた菅井が合わせるが、シュートは枠外。完全にベガルタペース、札幌はカウンター狙い。しかし、パスの精度がいまいち。24分、シュのフリーキックからゴール前、木谷に頭に合うが、ヘッドはバーの上。26分にはゴールキックから、簡単に村上が抜け出し、グラウンダーのシュートは惜しくもキーパーに弾かれる。そのコーナーで、根引のヘッドの折り返しにゴール中央でのバロンのオーバーヘッド、フリーに打てて、決まったかに思えたが、枠外。そして、30分にはスローインからバロンがつなぎ、ゴール中央での根引がトラップ即反転ノーステップシュート、鮮やかにネットを揺らすが、バロンのファール?とかでノーゴール。

 立て続けのチャンスを逃していると、35分、札幌に縦1本を通され、ピンチもシュートはバーの上。40分にはゴー正面でフリーキックを与えてしまうが、なんとかしのぐ。44分、シュがミドルシュート、大柴のサイドからのクロスにどんぴしゃヘッドとシュートを放つがいずれもキーパーにセーブされる。1点ビハインドのまま前半終了。

 後半。プレスが出て依然ベガルタ攻勢。しかし、中央でボールを納められず、大柴と村上がポジションチェンジしながらなんとか形を作っていく。札幌ゴール前で左右に振って、最後は菅井のシュートはバーの上。5分、中央に侵入した村上が倒されPKかと思いきや、ぎりぎり枠外。ここでシュウェンクのキックはカーブしながら枠を捉えかかるが、バーに当たり弾かれる、これを根引がファーに向けての技ありヘッドでネットを揺らすが、またもオフサイドの判定でノーゴール。さらには速攻から中田の上がり、村上のシュートはヒットせず。12分、札幌のカウンターが決まり、またも縦1本で抜け出され、デルリスが高桑と1対1、高桑足1本で凌ぐ。これは大きいプレー。15分、今度はベガルタが攻勢で左右からコーナーのチャンスも押し込めず。

 19分、菅井に代え熊谷入る。まだ動きのきれはなく守備には不安があるが、攻撃では、時折ワンツーでチャンスを作る。22分、村上の侵入から倒されるが、シミュレーションを取られ、イエロー。きょうのジャッジでは諦めるしかないか。25分、その怒りの村上が中田のスローインからするするとエリアに近づき、抑えた左足、意外性!のグラウンダーで決めて同点。決めきれず嫌なムードになっていただけに、貴重な得点。つんざく仙台スタジアム。しかし、その興奮も冷めない1分後の26分、札幌のコーナーからこぼれを押し込まれて、またも勝ち越しを許す。1-2。ここで磯崎に代え関口を入れ、村上がDFに回る。28分シュのドリブル突破に、札幌池内が2枚目イエローで退場。前節に続き、運があるのか。31分、ベガルタ左右のゆさぶりから最後は関口が切れ込み、バロンらがシュートを狙うが、決まらない。

33分、千葉に代え清水が入る。前目。35分には大柴からバロンでコーナーのチャンス。36分、札幌のゴール前混戦からのこぼれを、左に開いていたバロンが、角度のないところを抑えたボレーで決めて同点。ついで中央から大柴のシュート。スタジアムには久しぶりに、勝利への轟音のような応援が響くが、ゴール前であと一歩が決まらない。その後は、次第に攻め疲れが出て、札幌のカウンターについていけなくなり、反撃のスピードが鈍る。結局、そのまま試合終了。攻撃的なメンバーに入った関口やサイドの中田には、せっかくのスピードを活かしたあとの最後の積極性を望みたい。キーパーの顔が見えたらシュート、シュート。これからの勝利は君達にかかっている。


勝ち点1。ベストではないが、ゼロでもない徳俵。しかし、次の山形戦は引き分けではいけない。勝ち点3を取りに行く。3日の天皇杯、少なくともひざに不安のある大柴は休ませ、ほかのベテランも調子を見ながらベンチでいいだろう。、若手にもチャンスを与えるべき。とにかく、次節は山形戦は絶対の落とせないし、さらには得点も重ねたい。


シュート数:22-6、CK:5-4、FK:18-19 得点:村上和弘、バロン (札幌)清野、池内  警告:村上 (相手)砂川、池内2=退場 主審: 野田祐樹