2023-24 WEリーグ10節 3月16日(土)14:03 マイナビ仙台レディース 2-2 サンフレッチェ広島レジーナ エディオンピースウイング広島
カーラ 廣澤
(西野)
遠藤 美和
(石坂)
太田 隅田
高平 オケケ 國武 田畑
松本
廣澤が3試合連続得点2ゴールも、被シュート20本
サブは、齋藤、松永、原、パウラ、西野、石坂、武田。中島が加入直後以来久々に欠場。
S広島Rは、GK木稲、DF島袋、左山、市瀬、藤生、MF上野真美、小川、柳瀬、立花、中嶋、FW吉野。高橋美夕紀、瀧澤は、ベンチスタート
この試合は、中島依美選手がメンバー外。移籍直後を除いて、ほぼ出ずっぱりだったので、ちょっと気になるが、連戦に向けての休養だといいのだが。
スタメンは、4-4-2から4-2-3-1気味に、カーラと遠藤ゆめを併用して、サイドを締める布陣。しかしながら、スピードある両サイドの攻撃に手を焼く試合になった。
S広島Rは4バックで臨んできた。
S広島Rとの対戦は、皇后杯以来ということだが、対戦する度に、統率された攻守、なでしこジャパンのドリブラー中嶋と、多彩なシュートを持つ上野もいて、チーム力の違いを見せつけられる思い。
ただ、そんなS広島Rが、WEリーグでは目下11位と、マイナビ仙台Lより下の順位にいるのが、不思議である。
この日の試合でも、シュート20本を放ち、両サイドのえぐり、ボール保持も圧倒的で、マイナビ仙台Lは、GK松本、DFオケケを中心に、ひたすら耐えて、カウンター狙いというのも、やむなし展開。
特に、マイナビの左サイドは、立花らに何回も裏を取られて、クロスを入れられたが、ぎりぎりオケケ、國武で中央を守り、後半まで無失点。
今のマイナビ仙台Lは、球際、走力が上がってきて、守備で耐えることができ、後半19分までに、廣澤がワンチャンスの決定機で2本決めて、2-0と先制と、いい流れ。
思惑通りに、うまく勝ち点3を拾えるかと思われたが、4分後に、右サイドの背後を中嶋に突かれ、中央から上野に、ダイクレトのスライディングシュートを決められ、1点返された。
2点された直後の得点で、S広島Rが勢いづいてしまった。
S広島Rは、選手を代えながら、左右からの攻撃、セカンドボールの回収で攻め続け、追加時間3分、マイナビの辛勝が見えたきたところで、コーナーからのこぼれをつながれ、最後はクリアボールが、高橋美夕紀の前にころがり、流し込まれて、2-2と土壇場で追いつかれた。
2点先行されて、追いつかれるとはと、いつもならぶーたれるところだが、この試合に限っては、圧倒的な広島の攻撃、20本のシュートに、集中を切らさず耐えたがんばりを評価したい。
残り時間が少なくなったところで、時間が使えるプレーが出来ればよかったが、疲労も溜まり、精一杯というところだろう。
ここから先は、次への課題ということで。
それにしても、FW廣澤は絶好調。
3試合連続で、この日もチームで唯ひとり、シュート2本を打ち、決め、マルチ得点。
前半6分、相手のトラップミスを中央で受けると、すぐに思い切りよくミドルシュート、これがバーに当たって先制ゴール。3試合連続のゴールで、守備的な戦いの中で、チームの力の源泉になった。
また、押し込まれ続ける中、後半13分に、カーラに代え西野を入れ、ボランチに。太田を前線に上げのが奏功。
19分、ひさしぶりにボールをつなぎ、左サイドで、遠藤ゆめがドリブルで時間を作ると、上がってきた高平のクロス。右からペナ内に走り込んだ太田が、ヘッドで折り返し、キーパーの裏にいた、廣澤が膝トラップから、力を抜いて蹴り込んでゴール。
廣澤は、この試合2点目、今季通算5点目。得点ランキングで、田中美南と並ぶ、リーグ3位タイまで上がってきた。
3試合で、様々なシュートのバリエーションを見せ、豊富な運動量と共に、少ないチャンスを決め切れるストライカーになってきたのは、喜ばしい。
また、太田の運動量も、攻守で際立った。
中島不在の中、2点目のアシストだけでなく、カバーリングで厳しい試合を持ちこたえさせた。後期からパススピードも上がってきているし、今後に期待。
ベテラン佐々木美和も、フル出場で、厳しい試合を乗り切った。
もちろん、チームとしては、カウンター連携、パスの精度はもっと上げたいので、2点目のような連携を数多くできるように、がんばって貰いたい。
さて、S広島Rに、散々走らされたところで、次は、中3日で、アウエー浦和L戦。
ただ守っていても、突破力、決定力のある相手には、なかなか通用しない。ひるまずに、チャンスを窺うプレーを。
シュート数:2-20 CK:1-9 FK:7-5 得点:廣澤真穂2 (S広島R)上野真実、高橋美夕紀 警告:高平 (S広島R)松本茉奈加 主審:馬場成美 入場:2,352人
タグ:廣澤真穂