女子W杯準々決勝、日本1-0オーストラリアで勝利、次はイングランドと

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015は決勝トーナメントの準々決勝で、なでしこジャパンは、オーストラリアを1-0で破って、ベスト4に進出。準決勝は、イングランドと対戦することになりました。

日本対オーストラリアの準々決勝は、現地時間の6月27日14時と、日中の試合となり、気温26度に人工芝の照り返し、体感温度は30度以上という厳しい条件。しかも日本は中3日で迎えることになりました。

しかし、試合が始まると、日本が相手のアンカー?横のスペースなどをうまくついて、ボールを支配し、体力温存を図ってか、プレスに来ないオーストラリアに、ボールをどんどん動かして、相手のスピードあるFWを守備で疲れさせます。

日本は、ラウンド16のオランダ戦と同様、大儀見、大野の2トップ、阪口、宇津木のボランチなど同じメンバーで臨みましたが、最後までスタミナ切れすることなく、運動量で圧倒、川澄がピンポイントのクロスをFWに配球するなど、数多くのチャンスを作りました。

ただ、チャンスは作れるものの、シュートがなかなか枠に行かない。一方、守備では、時折見せるオーストラリアのカウンターも、人数をかけ、カバーリングで防いで、決定機をほとんど作らせません。次第に疲労の色を見せるオーストラリアは、エースのデバナも途中交代させました。

日本が優位に試合を進めながら得点が取れず、後半も半ばも過ぎたところで、27分、大野に代え岩渕真奈を投入。
するとドリブルの仕掛けなどから、コーナーをゲットしたり、自らシュートしたりと、攻撃を再び活性化。そして42分、コーナーのこぼれを宇津木がシュート、ヒットせず、岩清水が再びシュートもDFに阻まれますが、なんとか前にパスを転がすと、岩渕がダイクレト右足で決めて先制!岩清水を攻撃参加させる指示を出したノリオ監督の采配が当たりました。

そして最後は、阪口に代わり、御大、澤を投入。疲れもピークのなでしこを鼓舞し、試合をクローズするのに、これ以上の選手はいません。試合はそのまま1-0で逃げ切ってベスト4進出を決めました。

厳しいけれども、日本らしさが出た試合。試合後のインタビューで、怪我で苦労してきた22歳の真奈選手が、前大会を含め、初めて見せた笑顔は、明るく輝いておりました。

が、最終目標はここではありません。イングランド、そして恐らくアメリカと、難敵が続きます。しっかり体をケアをして、一つ一つ勝ち抜いて頂きたいものです。

尚、この試合、ベガルタ仙台レディースの川村選手の出場はありませんでした。

7月2日(木)8:00 準決勝 対イングランド
7月6日(月)8:00 決勝



ベガルタ仙台レディース
の川村優理選手(やまや勤務)は、この試合出場機会はありませんでした。