17節:対名古屋2-0、奥埜1ゴール1アシスト、野沢先制、雨中の快勝

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J1 2015年6月27日(土)19:00 ベガルタ仙台2-0名古屋グランパス ユアスタ仙台



金園 奥埜
    (山本)
野沢     梁
(金久保)   
富田  ミンテ
   
蜂須賀鎌田 渡部 菅井
         (多々良)
六反

サブは、関、上本、多々良、武井、金久保、藤村、山本。名古屋は、ノヴァコヴィッチ、小屋松が登録上FW、永井、小川スタメン。川又、グズタボはベンチスタート。

前日からの雨が試合前に激しくなるユアスタ。試合は予想に反して、攻め合う展開。積極的にサイドを使った攻撃をしかけたベガルタが、奥埜の1ゴール1アシスト、野沢の先制ゴールで、相手のカウンターもしのぎ、完封勝ち。

昨日から降り続く強い雨が、キックオフ前には一段と激しくなる。しかし、水はけのいいユアスタ、整備の人の努力もあって、ピッチ内には水たまりも無い。ベガルタは、腰痛のハモンに代わって、奥埜がFWスタメンで出場のほかは、前節と同じ布陣。名古屋は怪我から復帰の川又がベンチにいる。観客は12,644人。

前半。
名古屋は3-4-3のような布陣か。開始2分、菅井のロングボールに奥埜が走り込むが、もう一歩。名古屋も、ロングボールに永井が走り込むが、届かず。3分、永井の中央からのシュートはブロック。その後、カウンターから蜂須賀がロングシュート、ふかす。はじめから打ち合いの様相。

4分、金園の、サイドからの折り返しのパスに、侵入した梁、シュート打てず。6分、ミンテにイエロー。8分、奥埜のシュート性のクロス、楢崎がハンブル、しかし詰められず。雨が激しいだけに、枠内に飛ばすだけで、何かが起きる予感。その後、一進一退。互いに最終ラインの守りは堅い。13分、名古屋がベガルタエリア前でボールを回すが、ブロックを敷いたベガルタの前に、シュート打てず。

15分、田鍋のミドルシュート、枠外も誰か触っていて、名古屋のコーナー。これはクリア。17分、梁から逆サイドへのパス、金園もう一歩。18分、名古屋エリア右角でのフリーキック。梁のキックからこぼれるが、打てず。20分、左サイド蜂須賀からのクロスに、中央金園フリーでどんンピシャヘッド、しかし大きく枠外。さらに23分、相手ゴールほぼ中央25mのフリーキック。梁のキックは、壁の外から巻いて枠内の、好シュートだったが、楢崎のセーブ決まらず。コーナー、これも決まらず。

27分、ベガルタのコーナーの後、名古屋のカウンターを受ける。しかしラストパスのミスで助かる。この試合、名古屋のチャンスでのパスミスが目立った。29分、梁からのパスを受けた奥埜が、エリア内で、ワントラップから即シュート、枠内もまたも楢崎の好セーブに阻まれる。その後のコーナーはオフサイドで終了。30分名古屋のコーナーは守る。

32分、左サイド、蜂須賀のクロスを、ファーサイドの金園がボレーで折り返し、中央に入ってきた梁がボレーシュートも、名古屋のシュートブロックで、決まらず。この後のコーナー、こぼれ球を野沢がシュートもヒットせず。35分、ベガルタがカウンター、野沢のクロスを奥埜が折り返し、最後は中央に上がってきたミンテ、シュートに迷い、ヒットせず。

そして38分、菅井のヘッドでのクリアを受けた奥埜が、ルックアップしながら、DF二人をかわし、スルーパス。梁がDFを引き付けたところの背後から、野沢がダイクレクトでグラウンダーのシュート、決まって先制。体の向きと逆側にけり込む野沢らしいシュートには、さすがの楢崎も反応しきれず。奥埜のパスも絶妙。野沢は今季2点目。

さらにベガルタは、カウンターから金園のパス、ミンテが中央からのシュート、枠外。名古屋はバイタル付近にスペースができるので、ベガルタが入り込んでシュートできるようになっている。41分、名古屋のフリーキック、流れる。42分、名古屋のカウンター、小屋松にドリブルで持ち込まれ、ノヴァコ落としから最後はフリーの小川のシュート、枠外

42分、35mのフリーキック。野沢のキックにすらしヘッド狙うが、決まらず。44分、ベガルタが左サイドで回し、最後は金園のシュート、キーパー。結局、前半は1-0リードで終了。

後半。
名古屋は竹内に代え川又を投入。4-4-2へ。ベガルタは、開始早々、菅井が持ち上がり、最後は中央から野沢がダイクレトでシュート、ヒットせず。3分、クリアボールが小さくなったところを、小屋松に拾われ、ベガルタゴール前で回されるが、最後はオフサイドにかける。4分、奥埜のシュート、枠外。5分、野沢のスルーパスに梁が狙うが決まらず。6分には、六反のキックから奥埜、野沢とつなぎ、クロス、しかしキーパー。ベガルタがテンポ良く攻めていく。

6分、川又のパスに、永井が裏に抜けてくるが、もう一歩。9分、名古屋のカウンター、永井が走り抜けクロス、最後は小川がフリーでダイビングヘッド、しかし六反が逆を取られながら反応するビックセーブ、ピンチを救う。さらに10分、またも永井のクロスにノヴァコの高い打点のヘッド、枠外。13分にも、パスカットされ、すかさずクロスからノヴァコのヘッド、枠外。いずれも、ぎりぎり体を寄せたことが、相手のミスを誘った。しかしセカンドを拾われて耐える時間が続く。

17分、ようやく雨が上がり始める。18分、名古屋が回すが、スルーパスが流れる。20分、久々に上がった菅井のクロスに奥埜がボレーで狙うが、キーパー。これでコーナーを得る。しかし、クリアされ、名古屋のカウンター。永井のシュートは六反。すると、23分、富田のサイドチェンジに菅井が折り返し、ワントラップして、右から梁がシュート。楢崎が弾いたボール、左から詰めていた奥埜が左足で合わせて2点目。奥埜は2試合連続で今季5点目。チーム内トップの得点となった。これもいい流れからのゴール。

26分、名古屋ゴール前で金園から奥埜、コーナーを得る。2本連続も決まらず。27分、野沢に代え金久保が入り、そのまま左サイド。名古屋も小屋松に代わり、田中が入る。名古屋が右ライン際でフリーキック。大外で待ち構えていたノヴァコ、フリーのヘッドだったがサイドネット。コースを消していたか。27分、今度はベガルタが右ライン際のフリーキックのチャンス。キッカーは金久保。キックからゴール前でこぼれるが、詰めきれず。しかし、コーナー。梁のコーナーに渡部のヘッド、キーパー正面。

その後は一進一退。名古屋の攻撃もベガルタが粘り強くプレスに行き、ボールを奪い返すなどして、シュートチャンスを奪う。35分、奥埜に代え山本を入れる余裕の采配。37分、名古屋のフリーキックもファールで終了。39分、ベガルタのカウンター、富田からのパスを受けた金久保がドリブルであがっていき、シュート、バーの上。43分、川又の折り返しからノヴァコのシュート、ヒットせず。

44分、中央やや左35mのフリーキック。こぼれを山本がクロス、キーパー。追加時間は4分間。金久保がドリブルからワンツーを受けてシュート、キーパー。2分目には時間使いで、菅井に代え多々良を入れる。そのまま試合終了、2-0で勝利、勝ち点を23とし、1stステージは7位で終了。

カウンターでのピンチもあったが、不調の名古屋、分かりやすい攻めに対応できた。攻撃では、サイドからのクロスを中心に、早いテンポでパスを回し、相手の守備をかく乱した。特に奥埜はゴール前で落ち着いてパス出し、ゴール狙いが出来ていて好調。運動量だけでなく、テクニックと得点嗅覚もあって今後も楽しみ。また、金久保はドリブル、パス出し、スローダウンと、リード時にコントロールができて、クローザーにはうってつけの選手となっている。


さて1st終盤になって、チーム全体で守備でのカバー、攻撃でのフォローが良くできていて、スペースを自ら作れるようになってきた。パスも早いリズムで回るようになり、多彩な攻めも可能になった。この試合、24本のシュートで2点は物足りない、という人がいるかもしれないが、枠内シュートが多かったので悪くはないと思う。

しかし、課題もある。菅井が上がった裏など、カウンターで、やすやすシュートを許してしまう場面もあり、さらなる守備の連係向上は必要。また、FW陣では、ハモンが怪我がちなので、山本、西村といったところにも、点に絡む活躍をしてほしいところ。あとは怪我人の復帰が待たれる。

中断期がもったいない。勝ち進みたいw が、ここはじっくり課題を修正しよう。

シュート数:24-10、CK:9-2、FK:15-15 得点:野沢拓也、奥埜博亮  警告:キムミンテ 主審:吉田寿光 

尚、この試合の復興ライブは、ティーナ・カリーナさんでした。