東京2020オリンピック、女子サッカー日本代表ベスト8

新型コロナの影響で1年延期され、2021年開催となった東京2020オリンピックですが、競技以外の様々なネタが噴出。それでも、ともかくも、今日からサッカー競技などが始まりました。

まず女子サッカー、なでしこジャパンは、グループEの英国、チリ、カナダと札幌ドームで2戦(カナダ、英国)、宮城スタジアムでチリと戦います。このエントリーにまとめ。



英国は縦のスピードがあり、主砲ホワイトが強力で、チリは若干戦い易そう。油断は禁物ですが。
そして、今日、日本はカナダとドローでまずまずの発進ですが、最終のチリ戦の前に、なんとか英国から勝利を挙げてもらいたいものです。

日本女子代表の日程と結果
グループステージ

  1. 7月21日(水)19:30 日本1-1カナダ 札幌ドーム 得点:シンクレア(カ) 岩渕真奈

    開始6分、カナダに課題の左サイド裏をつかれ、中央のシンクレアに押し込まれ、先制許す。
    以後、守備を固めたカナダに対して、中盤まではボールを運べるが、相手の強力なラインを中々突破できず。

    後半、菅澤に代え田中美南を入れると、8分、裏に出てVARの末、PKゲット。しかし田中のキックは、キーパーに阻まれる。
    後半は、疲れの出た日本にもミスが出て、なかなかチャンスを作れず。しかし、84分、右サイド長谷川唯の縦パスに、裏に抜けだした岩渕が、冷静にキーパーの脇にループ気味にシュートを決め、追いつく。その後の、カナダのカウンターもしのいで、結局ドロー。


  2. 7月24日(土)19:30 日本0-1英国 札幌ドーム 得点:ホワイト(英)
    日本は日程を考えたが、スタメンから岩渕、菅澤を外し、林、杉田のボランチ、左SBには宮川を起用。
    英国のサイド攻撃や、ホワイトのシュートを封じ込めてはいたが、攻撃での展開力やキープが、塩越などの個人技だのみで、長谷川も不発。失点を恐れる試合運びとなってしまった。
    後半になると、次第にペナ内でチャンスを作られるようになる。29分、左からのクロスにホワイトに入り込まれ、中島とキーパー山下がかぶるという、連携ミスでボールをつかめず、バックヘッドのような形でゴールを決められる。終盤、遠藤、岩渕を入れていくが、シュートもあまり打てず、敗戦。勝ち点1のまま。すでにカナダも勝利したチリ相手に、2点以上の勝利が必要になってきた。

  3. 7月27日(火)20:00 日本1-0チリ 宮城スタジアム(有観客) 得点:田中美南

    台風8号の接近も予報より少し逸れて、風は強いが試合ができる状態。
    日本は岩渕、菅澤の2トップ、ボランチに杉田、林というスタメン。中島はベンチスタート。
    日本は守りを固めるチリに対して、ボールは持てるが、仕掛けに乏しく、杉田らが遠目から、何本かシュートを放つが、枠に行かない。

    後半。菅澤に代え田中美南を入れ、チーム全体も、前からプレスを敢行、ようやく点を取りに行く姿勢を見せる。田中がペナ内に入ってチャンスにからみ始める。さらに林に代え遠藤、長谷川に代え木下を投入。さらに攻撃の圧を強める。しかし、後半22分、チリのコーナーからララのヘッドがバーに当たり、枠内かと思われたが、山下がギリギリ抑え、これがノーゴールと認められる。

    すると34分、杉田からのスルーパスに走りこんだ岩渕がためて、走りこんできた田中に落とすと、これをキーパーの脇に蹴りこんでゴール。ようやく先制ゴールを上げる。
    終盤は雨が強まる中、うまく時間を使いながら、チリの攻撃を散発抑え、勝ち点3ゲット。この結果グループ3位ながら、比較上位の勝ち点で、ベスト8進出を決める。


ノックアウトステージ

  • 7月30日(土)19:00準々決勝 日本1-3スウェーデン 埼玉スタジアム 得点:マグダレナ・エリクソン、スティナ・ブラクステニウス、 コソバレ・アスラニ(PK) 田中美南

    岩渕と田中美南がスタメン2トップ。今大会アメリカを3-0と粉砕し、高さと組織力のあるスウェーデンに挑んだが、開始早々、7分、コーナー後のクロスから高い打点のヘッド許し先制される。
    これで開き直ったか、日本も攻撃的な姿勢を見せる。23分、長谷川のクロスに、田中が飛びこんで同点。これでやれる感。31分には、ペナ内で田中が倒れ、一度PKの判定となったが、VARで取り消し。これが両チームのメンタルを分けたか?
    スウェーデンが徐々に日本の両サイドを攻め始めると、囲んで奪うことができず、1対1で抜かれてピンチが増える。

    後半8分、自陣右サイドでのクリアが小さくなるところを奪われ、侵入を許し、ニアを決められ1-2と勝ち越される。さらに、21分には、ハンドでPKを与えて、1-3と追加を許す。
    その後、遠藤、北村、林と選手を投入するが、有効な攻撃をあまり作れず、敗戦。今大会はベスト8で終了。

    大会前から、チーム力で世界との差があった中で、ともかくも一勝一分けできたのは、選手としては精いっぱいやった結果だと思う。
    フィジカル、スピード、組織が、どんどん進化している世界との差はいかんともし難いが、どうやって、どういう形で対抗していくのか、選手にはっきり示すことができる指導者の元で、次のワールドカップ、パリ五輪を目指してもらいたい。



  • 8月2日(月)19:00 準決勝 英国-オーストラリアの勝者 横浜国際
  • 8月6日(金)11:00 決勝 国立競技場