09節:対サガン鳥栖0-2、攻め手なく、不可思議判定超えられず

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2016J1 1st9節 2016年4月30日(土)14:00 ベガルタ仙台0-2サガン鳥栖 ユアスタ仙台



野沢  ウイルソン 
(蜂須賀)  
奥埜  金久保
   (梁) 
三田 富田
(ハモン)  
石川 渡部 平岡 大岩

六反

サブは、石川慧、蜂須賀、梁、藤村、キムミンテ、水野、ハモンロペス。鳥栖は、豊田、岡田がFW、白星東、金民友、高橋義希、スタメン、富山、池田ベンチスタート。

前半から、単発の攻撃が多く、シュートのないベガルタ。前半終了間際に、石川直樹が豊田を倒したとの判定でPK献上、石川2枚目で退場0-1で、後半へ。


DF石川の退場で、野沢を下げ蜂須賀を入れる。10人になってもあまりプレスに行けず、相手にワンツーで崩される。前線ではボールが収まらず、シュートはコーナーのこぼれからのみ。

カウンターで、何度か大岩が、右サイドを上がっていくが、その裏を狙われ、11分、ベガルタの右サイドから精度のいくクロスを豊田に頭で決められ、0-2。

こうなると、前線のプレスがなければノーチャンスの10人で、奥埜がひとり気を吐くが、すでに疲弊。その後、金久保に代え梁、さらに残り15分でハモンを入れるが、サイドの追いやられる。そのまま0-2で終了。直下の鳥栖に浮上を許す、痛い敗戦となった。


前半。
やや強い風吹くユアスタ。巻いているようだが、主に前半はベガルタが風上。これを活かした、ミドルのひとつも欲しかったのだが。

立ち上がりから、奥埜がプレスに行く。鳥栖はサイドに展開するが、時折パスミス。3分、野沢の強い戻しのパスを、富田がミス、ボールが裏に抜けあわや1対1、六反飛び出て、クリア。直後、今度は藤田にドリブルで侵入され、これも六反が出てクリア。鳥栖の出足の良さ、ベガルタの動きの重さで、序盤から、はらはらの展開。

4分、渡部のサイドチェンジに金久保走り込むが、もう一歩。6分、ベガルタがワン・ツーで裏に出ようとするが、オフサイド。その後膠着状態、互いにボールを前に運べず。11分、またもロングフィードに、石川が走り込むが届かず、逆にカウンターを受け、豊田のシュート、六反。その後も14分までボールの取り合い。15分、奥埜のクロスに、上がってきた大岩のヘッド、DFとの交錯でファール取られる。16分、鳥栖がベガルタ右ライン際35mのフリーキック。こぼれを、つながれそうになるが、鳥栖がパスミス。

18分、ボールに競った石川にイエロー。19分、鳥栖にクロスからのシュート打たれるが枠外。20分、奥埜のパスを受けた石川が、えぐってのクロス、クリアされる。鳥栖のカウンター、ファールで終了。鳥栖は攻守の切り替えが速いが、ベガルタは、カウンターでも、中盤でスピードダウンしてしまう違い。24分、鳥栖のコーナー、ヨシキのヘッドはバーの上。26分、ベガルタ上がっていくが、周りの連動が遅く、シュートまで行けない。その後、両チームにパスミス。どちらが先にペースを掴むか。

31分、ベガルタエリア右ライン際35mで鳥栖のフリーキック。32分鳥栖のコーナー。これは六反キャッチ、カウンター。三田が前方への浮き球、流れる。35分、鳥栖に裏を取られるが、オフサイド。36分、ベガルタが、左ライン際奥45mのフリーキック。決まらず。38分、ウイルソンがプレッシャーをかけて、鳥栖のGK林がキックミス。40分、野沢が裏へのパスに、ウイルソン、もう一歩。41分、鳥栖のカウンター、フリーになられかかるが、大岩がなんとか戻ってクリア。

42分、エリア内で石川がファールとの判定でPK献上。石川は2枚目で退場、ベガルタ10人。ベガルタ選手が抗議するが、変わるはずもなく。ATに入って、豊田にPKをどまん中に決められ、0-1。そのまま前半終了。

後半。
開始20秒、ベガルタがCKをゲット。こぼれ球を奥埜?がミドルシュート、バーの上。1分、鳥栖が左ライン際40mのフリーキック。こぼれを打たれるが枠外。4分、蜂須賀が引っ張ってイエロー。抜かれると、手が出るのは悪い癖。このフリーキックからコーナー与える。2本。最後は六反がキーパーチャージ受けて終了。

鳥栖の時間をかける球回しについていけない。7分、大岩が上がって攻め上がるが、パスカットされカウンターを受ける。なんとかCB二人で挟む。9分、 高橋義希にイエロー。10分、ベガルタ右サイドで回され、精度の高いクロス、豊田がCBを振り切ってフリーでヘッド、2点目決められる。これは痛い。11分、金久保に代わり梁が入る。一か月ぶり。左サイドへ。奥埜が右サイドに入る。14分、鳥栖のコーナー、これは守る。

2点取った鳥栖はスローダウン。前から豊田や岡田がプレスし、カウンター狙い。16分、富田が右前の大岩のパスを通し、大岩がクロス、フリーの奥埜、シュートはバーの上。18分にも大岩が裏を取り、エリア内侵入。しかしファールで終了。19分、鳥栖のコーナー。しのぐ。22分、鳥栖のドリブルからのシュート、バーで弾かれる、危なかった。26分、ベガルタがボールを回し、クロス、しかしオフサイド。

28分、右奥35mのフリーキック。キッカーは梁。決まらず。ここで、三田に代えハモンを入れる。鳥栖は岡田に代え早坂入る。32分、平岡にイエロー。34分、梁のクロスに大岩がエリア内侵入、引っ張られたかに見えたが、今度はノーファール。物差し二つ。35分、高橋義希 に代え岡本入る。鳥栖は余裕のボール回し。焦るベガルタは、なかなかボールを前に運べない。

40分、ハモンがゴールライン際までの得意のえぐり、シュート性のクロスもキーパー。弾いて、コーナーを得る。決まらず。42分、左ライン際45mのフリーキック。こぼれを、中央後ろで張っていた奥埜が左足でシュート、枠外。その後は、詰められて、なかなかボールを前に送れないベガルタ。44分、鳥栖は時間使いで、白に代え池田が入る。AT3分も、シュートにもって行けず。試合終了。


基準がぶれる、興奮しやすい気性の方は、プロの試合の審判には向かないと思が、それとは関係なく、ベガルタは、相手に分かりやすい攻撃で、怖さがなかった。シュートわずか3本。

ボール回しの速い鳥栖に対し、戦術なのか、まったくプレスしないウイルソンと、がんばって追ってはいたが、そのために消耗して、攻撃に動けなくなった野沢という前二人で、相手は余裕で展開していた。奥埜一人で動いて、チャンスを作ると、複数でさっと囲まれた。完全に鳥栖に読まれていた。

2列目の金久保、梁があるいは水野、他のキープ力・スタミナのある選手が、ボールを保持したり、仕掛けたりするにも、前でボールをためる選手が必要になる。それができそうなのは、金園、ハモン、奥埜くらいだろう。金園の復帰が望まれる。

ウイルソンは好きな選手ではあるが、今の状態では、活躍できるポイントの幅が小さい。もっと動けるようになるまで、スタメンは組みかえた方がいいのでは。野沢もフリーの時に力を発揮する選手。守備で疲弊してしまうと、特長が活きない。短い時間で使いたい。

さて、中3日でアウエー川崎戦である。石川が出場停止で蜂須賀が入るのか。どんどん仕掛けられるだろう。
だがらと言って、びくびくしながら引き籠っても、サイド、中央と揺さぶれ、大久保に突っ込まれる。勝負するなら、もっと前で圧をかけて、パスカットして、水野あたりでカウンターを仕掛けたい。調子が万全でないまま、金久保、梁を出してもいい結果にはならないだろう。先は長い。フィジカルが期待できるなら、小島をぶつけてみる手もあるのでは。

厳しい状況の中、終盤まで前後運動を繰り返した、大岩には期待している。そのカバーリングができる選手と組ませて、サイドの攻を撃活性化したい。それと前から追える選手と絡めて、なんとか突破口を見つけ、しこしこと勝ち点を積み上げていく。ここからですよ。

尚この試合の復興ライブは、去年引き続き登場の幹-miki-さんでした。
熊本地震義援金募金にご協力、ありがとうございました。

シュート数:3-9、CK:2-7、FK:20-21 得点:(鳥栖)豊田2(PK1) 警告:石川2(退場)、蜂須賀、平岡、富田(鳥栖) 高橋義希  主審:池内明彦 入場:14,032人