32節対水戸1-1、引き分けやっと。ロペス同点弾

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2007年 8月 5日(日)19:00 ベガルタ仙台1-1水戸ホーリーホック ユアスタ仙台



中島  関口
(ファビーニョ)(白井)
ロペス  梁
      (永井)
ジョニウソン 富田

田ノ上 千葉 渡辺 菅井


サブは、小針、白井、田村、永井、ファビーニョ。GK林が初先発。ファビーニョが初ベンチ入り。前節からキーパー、DFを代えたが不安定感はぬぐえず。守備ないがしろのサッカーでは今後とも厳しい。攻撃は先制しないと、相手の省エネ守備で、持たされるだけ。疲労とともに逆にボールをキープされて時間を使われる。少ないチャンスでも決定機を作る水戸と、手数をかけて、うしろで回すだけのベガルタ。前半の決定機を逃すと、後半の攻撃は、ちぐはぐになってくる。

気温28度、湿度76%。じっとしているだけでも蒸し暑いユアスタ仙台。陽が落ちて照明がつくようになってもまだ暑い。その中で選手はそれなりにがんばったとは思う。しかし、勝利に至る道筋はぼやけていた。選手の特質、気候も考えた戦い方が望まれる。つなぐのは、得点にいたるためのひとつの手段に過ぎない。田ノ上のように仕掛けたり、ペースを変える動きがもっとほしい。暑いのは分かりきっている。相手が札幌の真似をして、サイドを塞ぎ、横移動だけで守備してくるのも分かっている。臨機応変という言葉は辞書から消せと、誰かに命じられているのか。。。

前半。3分、水戸のクリアミスからコーナーのチャンス。キッカーは田ノ上、こぼれたところを梁が放り込み、菅井が抜け出てフリーのヘッドも、もう一歩及ばず。その後は中盤での攻防、互いにシュートまでいけない。水戸は引き気味ではあるが、守り一辺倒でもなく、前線からつっかけて、前線の塩沢に当て、うしろからフォローやシュートと、徹底している。精度はいまいちだが。10分、菅井から関口へ、えぐって中央へ折り返し、中島がDFと競りながらシュートも、枠外。惜しい。12分、水戸の速攻、裏取られかかるが、広大が体を入れて、なんとか防ぐ。13分、中島のボールカットから富田がミドルシュートも左足でヒットせず。その後は20分ごろまで中盤での攻防。ベガルタは、水戸の札幌風3ラインをなかなか崩せない。そして水戸は、富田に対して人数かけてプレス、ミスを誘うとする。そして20分、水戸がベガルタゴール左30mのフリーキックのチャンス。金澤のキックはゴール方向へ、塩沢に先に飛び込まれ、頭で先制許す。フリーキックの精度だけでいえば、吉本もいる水戸の方が上だ。

22分、今度がベガルタが水戸ゴール前25mのフリーキック。25分、ジョニウソンのミドルシュート、枠外。そして26分、ロペスが梁とのワンツー、中央に切れ込んでのシュートが決まって同点。これでようやく元気が出たベガルタが、攻勢に出る。28分、菅井のワンタッチプレーから梁が流れてセンタリング、中央関口フリーも及ばず。さらに30分、裏に飛び出た田ノ上がキーパーと1対1、しかし少し打ち遅れて真正面にぶちあて、決まらず。決定機。すると、32分、水戸のカウンター、千葉が頭上を越されるが、林。33分、今度はベガルタ、縦1本に中島抜け出し、シュートもバーの上。35分、ジョニウソンからのパスに菅井が飛び込むがもう一歩と攻め立てる。 39分には、水戸ゴール前での混戦、DFにシュートを阻まれるが、最後は中島がシュート、しかしキーパー。同点のまま後半へ。

後半。いきなり水戸が放り込み、塩沢が頭で落として、2列目からフリーでシュート打たれるが、枠外。助かる。5分、ベガルタもロペスが35mのフリーキック、地を這う強烈な枠内シュートだったが、キーパーに弾かれる。10分にも水戸にサイドから放り込まれて、きれいにヘッドで合わされるが、枠外。完全に競り負けている。11分、関口が左サイドからクロス、中島が左足であわせるが、バーの上。16分、関口のアリークロス。ロペスがひとりで持ちこんで、突破、しかし勢いあまり、ゴールライン割る。さらに、梁とロペスのワンツー、ミドルシュート、キーパはじくが詰めきれず。次第に疲れから攻め手がなくなるベガルタ。早めの交代が望まれたが、今日もベンチは動きが遅い。

21分、中島のクロスにロペスが頭で合わせるが、ヒットせず。そして梁に代え、永井入る。足元でうけようとする永井。今日は消えていた。25分、ロペスから絶妙のスルーパスに関口うまく裏とって、どフリー、しかしはずす。決定的。このあたりからベガルタ選手の運動量が落ちる。この暑さ、前半から飛ばしたからやむをえない面もある。30分、水戸に左サイドをするすると上がられ、攻められるがなんとかコーナーに逃れる。水戸のコーナーも後半は精度を欠き、助かる。33分、中島に代え、ファビーニョ入る。トップ目。34分、関口の山なりクロスにロペスがつっこみながら、ボレーシュート、しかしサイドネット。決定的。ここまでくると、チャンスがあっても入りそうな気がしない。

36分、ロペスのミドルシュート、枠外。40分、水戸ビジュが、林が前に出ているのを見ての、ロングシュート、あわや。41分、関口に代わり白井入る。千葉を前にあげる。しかし、疲れからかどの選手もボールキープができずに、四苦八苦。白井まで前に上がるが、なかなか放り込みもできない。44分、コーナーのチャンス。ファビーニョ左足で出いれるが、シュート打てず。そしてロスタイム2分。時間がない中、マイボールをつなげない。富田が逡巡して、バックパス。貴重な時間を使ってしまう。結局、そのまま引き分け終了。終盤は水戸のサイド攻撃にも脅かされ、攻撃は足が止まって、負けなくて良かったというレベルの試合になってしまった。決定機はあった。しかし水戸にも同じ位あった。決定力不足だけの問題ではない。

それでも、この試合で少し動きが見られたのは、田ノ上がドリブルで中央に切れ込むなど、自分で仕掛けていったこと。やり過ぎてカットされる場面もあったが、ただのパス回しの繰り返しだけでなく、リズムを変えたり、スペースを作る動きにトライしていたのは良かった。

ベンチの方も、時計だけでなく、チームの流れを見て交代をしかけてもらえないだろうか。残り時間が少なく、選手が疲労し、間に合わなくなってから、細かい修正でなんとかしようとしても厳しい感じだ。結果が長くついてこなければ、選手に自信が戻ってこない。

シュート数:17-8、CK:4-3、FK:8-12 得点:ロペス (水戸)塩沢  警告:なし 主審:砂川恵一