32節対神戸0-1、三浦の一発に沈む。終盤の攻めに曙光

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2006年8月6日(日) 19:00 ベガルタ仙台0-1ヴィッセル戸 神戸



萬代
(中島)
チアゴ ロペス
(関口)
磯崎 熊林 富田
(梁)     
村上 池田 木谷 中田

小針
サブは萩原、丸山、梁、関口、中島。ボルジェス内転筋痛で出場せず。神戸は三浦、朴、近藤の3トップ。

たられば言ってもしょうがないが、終盤15分の攻めを前半からしていれば、違う展開もあっただろう。シュートが正面ついたり、決めきれない場面あったが、ロペス抜きでも、梁、関口、中島で形を作っていた。
前半いいように攻められていたのは、消極的な守りのせいではあったが、シュート場面では体をぶつけて、三浦のシュート以外では、ほとんど枠には行かせていない。ただ、攻撃面で、相手の攻撃が鋭いからといって、怯えてばかりいるのではなく、リスクを負って、サイドを上がる姿勢が足りなかったのが残念。


夜7時になっても28度の神戸。相変わらずピッチはぼこぼこ。それでなくても、神戸の寄せは早く、パススピードの無いベガルタは、ボールを落ち着けることができない。パススピードの課題は、ここ数年来のチームの課題。
前半。試合開始からパス・アンド・ゴーの神戸に攻め込まれる。神戸は3トップに2列目もからみ、どんどんえぐってくる。ベガルタはMFが振り回され、サイドを抜かれることを警戒するあまり、サイドDFは守備一辺倒。しかも、ボールへの寄せ、動き出しが遅く、セカンドボールをことごとく神戸に拾われてしまう。10分、いらついたチアゴがイエロー。神戸はサイドを良く使い、侵入を図ってくる。しかし、ベガルタも、なんとか中央では体をぶつけ、辛うじて枠内へは打たせない。神戸は、膠着するとミドルシュートでリズムつかもうとするが、これが無理な距離が多く、枠外へ。これで助かった面もある。しつこくつないで、えぐられた方がもっとピンチだったろう。
 
 前半で、決定的なピンチは2回。21分、ベガルタゴール、ペナエリア45度でフリーキックを与えてしまい、三浦のキックが直接小針に飛んでくるが、これは小針が弾き出すナイスセーブ。31分、コーナーからフリーで頭に合わせれた時。これは相手のミスに助けられた。このほかのコーナーやサイドのえぐりで、ピンチはかなりあったものの、体を寄せ、結局フリーではシュートさせてはいない。また、相手のグランダーのクロスを、間一髪、磯崎がゴール前でクリアしたりと防戦一方ではあったが、最後の集中はまだあった。

 攻め込まれ、マイボールも鋭く寄せられてパスミスの嵐、前にボールを送ることさえできない状態が続いたが、カウンターでのチャンスも無かったわけではない。12分、ロペスから中央走りこんだ萬代にスルーパスが通りシュートも、オフサイド。26分にもこぼれ球をつないで、萬代がドリブルで持ち込み枠内シュートもキーパーに弾かれる。44分には萬代がサイドに持ち込んで中央フリーのロペスが、ノーステップでのシュート、カーブかけそこないでホームラン。少ないチャンスだからこそ、1本決めて欲しかった。

後半。今日は動きに精彩を欠いたチアゴが関口に交代。ようやく前に出るベガルタ。開始早々、萬代のえぐりからロペスのシュートはヒットせず。前線からのプレスでようやくボールがつながるようになる。5分には関口からサイドに流れた磯崎へ、クロスからロペスのヘッド、届かない。しかし直後の6分、簡単に持ち込まれ、三浦がベガルタ守備陣縦に並んでしまった3人をフェイントでこけさせて、中央に切れ込み、カーブシュートを決め、先制許す。寄せきれない時点で負け。あのシュートをうたれたのではどうしようもない。

11分、萬代に代わり中島入る。15分、この試合はじめてか、村上が上がってクロスを入れるも、シュートできず。18分、コーナーのこぼれを関口シュート、DFに当たりコーナー。20分、磯崎に代わり、梁が入り、主にに右サイドから、仕掛ける。25分、関口のクロスに中島のヘッドもう一歩。さらに関口の落としから中島のダイレクト・シュートはキーパーに触られ、バーに当たる。徐々にベガルタにも得点の匂いがしてくる。30分には、梁が中央に持ち込んで、左足のミドル、バーに当たる。惜しい。

36分にも、関口、梁、中島とつないで攻め、コーナーのチャンス。ショートコーナーからロペスがヘッド、こぼれを関口がミドルでゴールに決めた!と思ったらオフサイド(最初のロペスか)。クレームの関口にイエロー。37分、中島の侵入から、中央フリーの梁へ、シュート、枠外。さらにロスタイム、ドリブルでしかけた中島が、エリア内で首をひっかけられたが、PK貰えず、試合終了。[スクリーン観戦記]

幾度かチャンスを作り、攻めたが、引いた神戸の壁を もうひとつ破れなかった。今季初出場も富田は、早い神戸の攻めに翻弄されて、見せ場ははあまり作れなかった。しつこい守備はまずまずだったが、攻撃時にもたもたしてると、あっという間に囲まれてしまった。試合勘が戻ってくれば、特長を生かせる場面はあるだろう。

チーム全体としては、前半は守備に精一杯で、攻撃ではいいことろがほとんどなかったが、後半見せた、関口、中島、梁の積極的な攻めに今後の希望を託したい。上位の潰し合いと残る直接対決連破で、まだまだチャンスはある。


シュート数:8-15、CK:5-8、FK21-23  得点:(神戸)三浦  警告:チアゴ、関口 (相手)北本 主審:東城 穣