33節対水戸3-1、中島、富田、丸山手堅い仕事。ボル2発、関口も頭

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2006年8月12日(土) 19:00 ベガルタ仙台3-1水戸ホーリーホック  ユアスタ仙台



ボルジェス  中島
(磯崎)  (梁)
ロペス

熊林 千葉 富田
(関口)  
村上 池田 丸山 中田

小針
サブは高桑、渡辺、磯崎、梁、関口。ベガルタは出場停止のチアゴに代わり中島が久々にスタメンでボルジェスとのツートップ。また前節に続きボランチに富田、怪我の木谷に代わりDF丸山が初スタメン。

努力がすぐに報われとるは、限らない。しかし、諦めて恨んでばかりていても何も起こらない。自分を信じて練習してきた控えの選手たちが、手堅い仕事をしてチャンスを呼び込んだ。そして試合前の連続応援。ベガルタ戦選手とは遠いサイドにいるので彼らの様子は良く分からなかったが、水戸の選手は試合前の練習から、完全に集中を欠いていた。時折ベガサポの方をちらちら見ながら、やりにくいな、という様子がありあり。味方は勇気づけ、相手をくさす。これがホームの力だ。

さて、心配された大雨も雷も無く、夕焼けの紫の雲が見えるユアスタ。気温も下がり、若干湿度があるものの、ハーフタイムを過ぎる頃には天然のクーラー状態。お盆休みで16019人。帰省のひとや春のキャンプ地延岡から来ている小学生、地元の子供たちに久々に勝利のプレゼントが出来たのは良かった。。

 前半。開始5分を過ぎるとベガルタがボールを支配し、水戸は「どん引き」。ベガルタのパスミスを狙いながら、カウンターを狙う作戦のようだ。水戸陣内にスペースが無く、横パスでチャンスを伺うベガルタ。また、いつものように相手に合わせてしまうのか、と思われたが、今日は工夫が見られた。全体にワイドに開き、すぐロペスに預けるのではなく、熊林と千葉でボールキープしながら、ときおりサイドチェンジをおりまぜながら、チャンスを伺う。両サイドも比較的前に出る。特に中田は思い切り前に張って、相手を押し下げる。そして相手ボールになっても、富田がいい出足で次々カット。前では中島が追い込んで、相手のカウンターを封じ込める。

13分を過ぎると、ベガルタが仕掛ける。まず、ロペスのロングフィードに、村上が上がって初シュート、これはオフサイド。ついで中島がエリア近くで粘ってクロス、中央ボルに通るが、囲まれる。14分、水戸がようやくカウンター、しかしアンデルソンのシュートには体を寄せ、角度なく、小針キャッチ。そして16分、富田が相手のパスを出足良くカットして、ロペスにパス、ロペスが右サイドから慎重にクロスをファーのボルジェスへ。ボルジェスが高い打点でポストぎりぎりに頭でねじこんで先制!ボルジェス側転からの宙返りパフォーマンス。ついで、相手ゴール前でゆっくり回した後、熊林がミドルシュート。さらに村上のえぐりから中央ロペスのミドルシュートは枠外。ついで上がった中田が倒されいい位置でフリーキックとチャンスが続く。しかし、リードされても、あまり前がかりに来ない、完全に引いた水戸陣内にはスペースが無く、ベガルタもただ横パスに終始する時間になる。

30分、サイドチェンジから、中田が上がってクロス。もう一歩。33分には富田からからロペス、中島とつないでゴール前に行くが、惜しくもファール取られる。そして34分、大きなサイドチェンジから、中田がワントラップでひとりかわし、中に切れ込んで中央ボルジェスへ。前に二人いたが、かわしてシュート、キーパーはじくところ自分で左足で落ち着いて決めて2点目。35分、水戸のフリーキックから中央アンデルソンがダイレクトでシュートするがバーの上。38分、熊林のサイド突破から中田、ロペスとつないで、エリア内に行くがコーナー。そのこぼれを村上が拾って、開いたボルジェスへ。ボルがカーブシュート狙うが、わずかに枠外。44分には、村上の大きなサイドチェンジから逆サイド中田が上がり、クロス、ボルジェスが落として中島中央からのシュート、ファール取られる。惜しい。

後半。いきなり水戸がカウンターから左45度、エリア隅のフリーキックを得る。これが枠内左隅に行くが、小針がセーブ。水戸は今日ボールが集まる熊林へのプレスをかけ始める。なかなか突破できず、ベガルタはまた横パス。ときどき狙われて冷っとするが、アンデルソンは池田らが押さえ込む。しかし、10分、ベガルタボール前でボールを回され、DFが重なりばたばたしているところを決められ1点返される。このあと水戸の前からのプレスでペースを握られる。17分、千葉のクリアミスを拾われてつながれ、最後ミドルを打たれるが枠外。20分、熊林にイエロー。直後、スローインからつながれ、フリーでヘッドを打たれるが、小針の正面。21分、熊林から関口に代わる。

関口投入で息吹き返すベガルタ。村上のスルーパスに中島抜け出すが、オフサイド。そして25分村上が相手スローインを出足よくカットして、ロペスにつなぎ、左サイドをドリブル突破したロペスが中央フリーでいた関口にどんぴしゃ、関口が躊躇無く頭で決めて3点目。これで、水戸も人数をかけて前に出てくる。29分、クリアミスをアンデルソンに拾われて、シュート打たれるが、小針がなんとか弾く。35分、中島に代え梁が入り、前でボールをつなぐ。富田のボールカットから素早くロペスへ。ロペスがキーパーの位置を見て、超ロングシュートするが、キーパーキャッチ。42分、梁のドリブル突破から、ロペス、ボルジェスとつなぐが決められず。ここで富田が後ろからチャージされ水戸DFと睨みあい。中田やロペスになだめられる。43分、焦った水戸が自陣でファール。左35mフリーキック。これはつながらず。44分、ボルジェスに代え、磯崎をいれ守備固め。そのまま試合終了。


久々のホームの勝利。懸命さが天に届いたのか、柏、東京Vが破れ、横浜FCも引き分け。
2点リードのあと、守備がばたついた反省点もあるが、フレッシュなメンバーが持ち味出して勝ちきったのはいい流れ。次も締めて取りたい。


シュート数:7-8、CK:2-0、FK:17-25  得点:ボルジェス2、関口訓充 (水戸)大和田  警告:熊林 (相手)大和田 主審:今村亮一