18節対鳥栖5-1で連勝、梁、熊、チアゴ、コーナーからロペ2発

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2006年5月28日(日)14:00 ベガルタ仙台-サガン鳥栖 鳥栖



ボルジェス

チアゴ  ロペス
(関口)(中島)
熊林 千葉 梁
(磯崎)    
村上 白井 木谷 中田

高桑
サブは、池田、小針、磯崎、関口、中島。

某所にて中継を見るために仙台の街に出ると、豪雨。幸い鳥栖の方は、曇りから薄日さす20度前後の気温で、いいコンディションのよう。そして、試合が終わり、表に出ると雨もすっかり上がり、うまい酒日和。

今日の見所は、後半43分からのベガルタショー。
4-1とリードして楽な時間帯ではあったが、控え陣にとっては数少ないアピールタイム。この時間に熊林に代わって入った磯崎が、なんといきなり右コーナーを蹴る。これがロペスの頭に合ってトドメの5点目。ついにベールを脱いだ秘密兵器イソの左足。キャノン砲ではなかったが、巻いた精度の高いキック。さらに44分にロペスに代わって入った中島が、粘って相手ボール奪い、DFを背負いながら、併走してきた途中出場の関口にパス、関口いいタイミングでDFの陰からシュートも、惜しくもキーパーに弾かれる。控え陣がそれぞれに短い時間で仕事をした。5点にプラスオマケつきの試合となった。

試合は、前回の対戦と同じように、鳥栖がボールをキープして、ベガルタが引き気味の展開で始まる。しかし、立ち上がりは、互いに前線までボールがつながらず、シュートまでいけない。4分、ロペスのサイドチェンジに中田がエリア内まで上がるが、もう一歩。7分、鳥栖のカウンターでミドルシュート打たれるが枠外。今日も、中までもぐれず、ターゲットもいない鳥栖は度々、ミドルシュートを打ち、ベガルタをつり出そうとするが、ベガルタの中盤はつられず、中央で弾きかえす。11分、ようやくベガルタも攻め上がり、スローインからつないで、エリア内左のボルジェスがDF3人をかわし、打つと見せかけて、中央フリーの梁にナイスなパス、梁が落ち着いて左足でゴール右下隅に決め先制。この時間での先制は今季最速?(追記:ちゃうちゃう。前節草津戦も10分で先制。早い先制は大量点の序章ナリ)

 これで守備意識強まったベガルタに鳥栖がサイドから攻め立て、チャンスを伺うが、例によってベガルタ陣は人数をかけて守り、エリア近くでのシュートはさせない。ユンのトリッキーなプレーには千葉が粘り強く反応。結局、遠目からのシュートを散発的に打つ鳥栖。ベガルタもロペス、チアゴがやや強引なプレーに終始し、シュートチャンスが少ない。ようやく14分、ベガルタのカウンター、中央ロペスからボルジェスと、きれいに通り、シュートをするがDFに寄せられキーパー正面。17分には、ロペスの大きなサイドチェンジに、スピードよく上がった中田がシュートまでいくが、オフサイド。19分、鳥栖の浜田にロングシュート打たれるも、高桑。20分、中田から前方のチアゴにいいクロスが通るがオフサイド。 その後も30分くらいまでは鳥栖がボールを展開し、ベガルタは耐える時間。

31分、中田がエリア内まで攻めこんだ鳥栖選手を厳しく寄せて守り切る。34分、梁から熊林とつないで最後はボルジェスで回すが、もう一歩。35分、中田が相手エリア内まで侵入、折り返すが、クロスは強すぎ。42分、パスミスを奪われカウンターからロングシュート喰らうが、枠外。44分、右サイド、チアゴからボルジェスへ。エリア外右で粘ったボルジェスが反転して、中央の熊林にパス、これをワンタッチで左サイド、フリーの村上へパス。左足のシュートはかすって枠外。次からは、インサイドで流しこめ。間違いない!そのまま前半終了。

後半。開始1分、鳥栖に攻められコーナーを取られる。そのクリアがロペスにつながり、中央独走してのカウンター、左サイドフリーのチアゴにパス、ワントラップからチアゴがきれいに決めて2点目。これで楽になった。前がかりになる鳥栖。6分にはユンのロングシュート、枠内だが、高桑。ベガルタはやや弛緩。カウンターもつながらず、余裕もちすぎ。すると15分中央で、こぼれ球をベガルタDF陣がお見合い、これを新居にさらわれて、至近距離がからシュートを許し、1点返される。集中切れはイケマセン。これで息を吹き返した鳥栖が、サイドからどんどんえぐってくる。中央でユンらがタメをつくり、シュートチャンスを伺うも、高さでは勝負にならず、シュートまで手数がかかるので救われる。鳥栖のペースになってきた21分、ようやくベガルタが右コーナーのチャンス。このチアゴのキックを、ゴール前中央で張っていたロペスが、頭ひとつ抜け出すヘッド、ゴール左に決め3点目。これでまた突き放す。

しかし鳥栖も粘り強く、前目に点を取りにくる。25分には、ゴール前で細かくボールを回され、最後は高桑の前を横切るパスを通されるピンチ。30分、チアゴに代え関口入る。色黒い関口、遠目中島風。さっそく相手を追い回す。つながらなかったカウンターで、前で少し時間が稼げるようになる。そして35分、相手ゴール前でボールを回し、連続シュート、こぼれ球をゴール中央でフリーになっていた熊林が豪快にミドルでたたきこみ4点目。先日のシュート練習の成果か。これで鳥栖の足が止まる。41分にはカウンターからボルジェスが独走、右サイドでDF振り切って角度のないながらも、シュートを枠内に飛ばすが、キーパー弾く。43分、熊林に代え磯崎はいる。そのまま右コーナーのチャンスで、磯崎が蹴り、中央のロペスがキーパーに競り勝ち頭で5点目。ロスタイムには、ロペスに代わって入った中島も、関口と、ひと仕事、いいところ見せ試合終了。[スクリーン観戦記]

2試合連続5対1と、これまでのベガルタにはない展開。気のゆるみとか油断の心配はご無用。そんなスタイルじゃないでしょ。緊張感を持って守って、チャンスを伺い、相手に「自分達のサッカーをしてる」と勘違いさせて、一気に裏をつく。相手が自分のスタイルにこだわれば、こだわるほど思う壺。あとはこちらが緩まずチャンスを伺うことで勝利に結びつく。何が勝敗を分けるか、それは選手が一番知っていること。次のホームも集中して勝ちに行きたい。

珍記録:ゴールキックが鳥栖2本、ベガルタ20本。鳥栖のシュートやパスが流れていたかということか。ベガルタはシュート数10本と少ないが得点を含め7、8本が枠内に行き、コーナーも4本中2本を点につなげた。この調子で精度高くいってほしいもの。また、フリーキックは通常、チーム20本前後が平均だが、双方10本以下。カードもなく、審判が目立たないクリーンな試合だった。


シュート数:10-13、CK:4-7、FK:7-10 得点:梁 勇基、チアゴ、ロペス2、熊林親吾 (鳥栖)新居 警告:なし 主審:渡瀬 格