09節対横浜0-0、2試合連続スコアレス

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2006年4月15日(土) 14:00 ベガルタ仙台0-0横浜FC ユアスタ仙台



ボルジェス

チアゴ  ロペス
  
熊林 千葉 菅井
   
磯崎 白井 木谷 中田
      (萬代)
高桑
サブは萩原、渡辺、村松、金子、萬代。横浜FCはツゥイードベンチ入りせず。
試合は互いに攻守の切り替えが早く、緊迫した試合。失点の少ない同士、エリア内の守備は固く、互いに崩し切るところまでいけず、シュートコースは限定される。横浜FCは開始早々の波状攻撃でのシュートを高桑が弾き、ベガルタは、後半35分に、チアゴと中田で絶妙のワンーツーが決まり、中田のシュートは無人のゴールへ、しかし戻ったDFに間一髪でクリアされ、ゴール奪えず。このシュートの交錯で中田が怪我、菅井をDFに回して、萬代と中田を交代する形で準備してきた4-4-2で攻めこんだが、もう一歩崩しきれず、スコアレス・ドロー。

守備でのベガルタの動き出しは早く、相手の要、アウグストには中田らが激しくプレス、仕事をさせなかった。左サイドの磯崎も相手のサイド攻撃はほぼ完封。しかし、攻撃面では、戻りの早いを相手を揺さぶるワイドな攻撃が、終盤までは、なかなかでなかった。

南面に植えられた花文字が鮮やかなユアテック・スタジアム。風はまだ冷たいが、日差しはすでに初夏を思わせる強さで、バックスタンドでは暑ささえ感じる。14720人。カズ効果は仙台では無縁のようだ。
梁が怪我のため欠場、菅井が中盤に戻り、右サイドには久々中田が入る。試合は、攻守がめまぐるしく入れ替わる展開。しかし、互いに守備意識高く、カウンターは途中でスピードダウン、遅攻の技比べの様相。試合開始早々、ロペス倒され、フリーキックから回してのミドルは枠外。3分、ブラジルトリオで回して、最後はチアゴのシュート.。弾かれ、コーナー。4分、今度は横浜FCにゴール近くでボール回され、早いタイミングでシュート打たれる、弾いたところフリーでアウグストに狙われるが、高桑弾き出す。今日、最も危なかったシーン。5分、今度は右サイド上がったロペスがコーナーをゲット。チアゴのキックは直接サイドネット。惜しい。6分にはロペスからボルジェスへスルーパスが通りかかったがオフサイド、その後早いリスタートからカズにミドルを打たれるが、ホームラン。その後10分ごろまでは中盤でのせめぎ合い。

12分、べガルタのいい攻撃、熊林の相手ボールカットから磯崎が上がり、ゴールライン付近までえぐって、クロス放り込み、中央のこぼれを中田がシュート。しかし直後、横浜FCカズにDFをひきつれながらの強引なシュート打たれるが、力なく高桑正面。今日も木谷、白井らが相手の2トップを自由にはさせない。アウグストには中田がついてハードなプレス、いらついたアウグストは強引プレーが多くなり、目論見通り。18分、ロペスから中田へサイドチェンジ、最後はボルジェスがDF背負いながらのシュート。その後は一進一退続く。今日のベガルタは出足が良く、特に熊林、チアゴがどんどん相手につっかけて、ボールを奪う。ロペスもスピードはあるが、まだ持ちすぎ。28分、横浜FC城が異議のイエロー。今日はジャッジがぶれていて、同じプレーがファールになったり、ならなかったりで、両チームともいらいらがつのる。

29分、久々にベガルタが相手ゴール前でボールを回すが、シュートまでいけず。31分熊林が相手カウンターを阻止してイエロー。34分、相手エリア内に菅井が侵入、角度がないので自分で打たず、折り返すがカットされる。打っていいよ。35分には、相手エリア左で、磯崎、熊林から、最後チアゴがボールキープ、中に切れ込んで前が空いたところで強烈なミドルシュート、わずかにバーの上。ここまで相手の左サイドからの攻撃は、磯崎が体を入れてほぼ完封。40分、ベガルタゴール前の混戦からカズに意表をつく、オーバーヘッドを打たれ、枠に来るが高桑腕一本でとめる。44分。ロスタイム、ベガルタが押し込みコーナー得るがシュート打てず。今日の左コーナーは熊林が蹴っていた。緊迫感をもったまま前半終了。

後半。メンバー同じ。開始早々、磯崎が上がり、ライン際からのクロス、しかしライン割る。その後、互いにせめぎ合い、フリーキック、コーナーと攻め合うものの、守りが堅く、フリーでシュートを打つ場面が互いにない。10分、千葉にイエロー。なんで?ファール累積?11分、相手ゴール左30mフリーキックのチャンス。こぼれを拾って攻め立てるが、打てず。15分、左サイド、ロペスのこぼれを菅井を拾い、磯崎、チアゴとつないで、狭いところをシュート、キーパーのセーブに合う。直後カウンターで持ち込まれるが、折り返し地点には白井がカーバー入っていて、クリア。その後、20分頃までは横浜FCがボールキープ。2度ほど連続してえぐられるが、いずれも中央を固めてクリア。

26分、ロペスが早いドリブルでトップスピードに乗り、シュート、しかし角度ない。30分、横浜FCの意表をつくロングシュート、枠の角に当たり助かる。そして35分、右サイド上がった中田からチアゴがボールキープ、タイミング良くDF裏に回った中田のところに絶妙のパス、DFと交錯しながらアウトサイドのシュートは、無人のゴールに向かって飛ぶが、間一髪でDFがクリア。決定機。残念。中田負傷で、ここで少し前から用意していた萬代を、中田と変えざるを得なくなる。交代のパターンが想定外か。萬代、ボルジェスの2トップ。サイドにロペスとチアゴ。菅井が中田の代わりにDFに入り、千葉と熊林のWボランチ。ロペスが大きなサイドチェンジで揺さぶり、磯崎も思い切って上がる。萬代が前からのプレスとポストを引き受け、ボルジェスに落とすが、通らない。終了間際には、上がった磯崎からのクロスに、DFと競りながら萬代が頭であわせるが、枠外。くずしきれないまま、試合終了。

相互に攻め合う展開で、守備のリズムを崩したくないところから(菅井と熊林の痛みで遅れた:監督談)、オプションの442が出しにくかった感じ。錬度を上げていけば、いずれもっと早い段階でのチェンジもあるだろう。首位柏の連敗で勝ちたいところだが、それでも勝ち点差はひとつ縮め、横浜とは文字通りドロー。慌てることはないが、ボルジェスが3枚目を貰い、怪我人も出てきた。控えの選手も集中力を高めて準備して貰いたい。次の東京V戦は最後まで集中を切らさずに、マルチで勝ちきりたい。


シュート数:11-15、CK:4-3、FK:27-29 得点:なし 警告:熊林、千葉、ボルジェス (相手)城、山口、アウグスト 主審:家本政明