ピッチ内アップのシュート練習

4月29日の対鳥栖戦、3-0快勝。きっちりと勝利はしたが、スピードに乗ってプレス、早い展開からシュートまで簡単に持っていく鳥栖の戦いぶりは、もし、本来の調子だったらと、思わせるものだった。

やたらと敵チームを持ち上げたくないが、試合前の鳥栖のシュート練習で、感心したところがある。
ゴール脇からコーチが浮球のパスを出すと、選手がふたりずつ組んで、クロスして走りこみ、どちらかが、ボレーか頭で合わせる。前の選手が弾いたり、パスが飛び越えたら後ろの選手が決める、というもの。実戦を意識したダブルスでのシュート練習だ。

ベガルタは、と見ると、いつものように、足元へのイージーなパスを受けて、一人で、ぽわーんと打っている。勿論、試合前のウォームアップが主目的だから、そんなにシャカリキになる必要もないのかもしれないが、控えの選手が、無人のゴールにただ蹴りこんで、しかも、次々はずしている緊張感のない様を見ると、なんだかなあと思ってしまう。

あるいは、普段の練習ではやっているのかもしれないが、たとえ試合前の短い時間でも、実戦に近い動きから、枠内にきっちりと決めにいく姿勢が欲しい。それも、一発狙いでなく、仲間と連動する形で。

平瀬の活躍、梁と関口の好調ぶりで、核ができた感のあるチームだが、まだ、何かもの足らないような気がする。やっぱり若手FWが元気であってほしい。長丁場を平瀬だけに頼っていても乗り切れない。中島、中原、西山、田中ほか、眠れる獅子にも覚醒してもらわなければ。昇格を目指すうえで、補強を検討する必要がない位に、集中を高めてゴールに向かってチャレンジしていって貰いたい。