15節:対鳥栖5-0、ウイルソンに捧げるエアプレー5発、金園2ゴール。

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J1 2015年6月7日(日)16:00 ベガルタ仙台5-0サガン鳥栖 ユアスタ仙台



ハモン  金園 
     (山本)
野沢     梁
(藤村) (金久保) 
富田  ミンテ
   
二見 石川 渡部 菅井

六反

サブは、関、蜂須賀、多々良、武井、藤村、金久保、山本。鳥栖はFWが豊田、池田。金 民友、水沼、藤村スタメン。高橋義希、磯崎ベンチスタート。

前半の相手のプレスを渡部、石川を中心に耐えて後半につなぐと、ベガルタがいずれもエアー・プレーによる得点で、ゴールラッシュ。怪我で帰国中にウイルソンに捧げる5発で完勝。
豊田にはファールを狙うことしかさせない、堅い守備から、面白いようにフリーを作っては得点を重ねた。

しかも、若手、中堅、ベテランがそれぞれに持ち味を発揮しての、ファインゴールばかり。梁の先制、前節で自信をつけた二見がアシスト、調子いまいちだった野沢がアシストに今季初ゴール。エース金園は2発。ミンテもヘッドと、ホームを沸かせ続けた。
前節退場者が出たとはいえ、6失点の鳥栖、その前の試合も3失点と、守備立て直しとキーパー林の自信回復を狙う鳥栖だったが。。。一方、ベガルタはこの3年鳥栖に勝てていない。

前半。
両チームロングボールを縦に入れて、トップに当て、早い展開を図る。出足は鳥栖の方が良く、ベガルタはセカンドボールが拾えない時間が続く。3分、豊田をマークしている渡部にイエロー。これは厳しくなりそう。ベガルタエリア左横で鳥栖のフリーキック。キッカーは藤田。こぼれを拾われそうなるが、オフサイド。ベガルタ、今日はラインを下げずに踏ん張る。

5分、キムミヌに上がられ、クロス、ゴール前を横切り、二見がクリアできないところを池田のシュート、枠外。最初のピンチ。さらに出足よくプレスをかける鳥栖に、パスを前になかなか送れないベガルタ。ハモンにもマークがついて、自由にさせて貰えない。

9分、ようやくベガルタが回す。10分ハモンが相手にあててコーナーを得る。右コーナーは梁が蹴る。ショートコーナー、野沢経由、ハモンがグラウンダーの左足シュート、クリアされる。その後、一進一退。お互いにシュート無し。13分、鳥栖のコーナー。これはクリア。14分、鳥栖の放り込み、シュートはブロックする。鳥栖のコーナー、大きく戻してダイレクトのシュート、枠外。

16分、18分と相手陣奥のスローインを二見がロングスロー、しかしキーパーが抑える。19分、ベガルタが右サイドでボールをキープ、最後は菅井のクロス。ライン割る。その後、また中盤での奪い合い。毎度ながら、お互いに当たりが激しいが、今日の主審はなかなかファールを取らない。22分、菅井が攻撃参加。26分、石川が上がり、左足のミドルシュート、枠外。膠着状態だったのでアクセント。

28分、梁が足を蹴られるが、ノーファールの判定。31分、ベガルタがテンポよくつないで、最後は野沢がミドルシュート、枠外。35分、鳥栖にほうりこまれるが、六反。鳥栖の攻めが単調。37分、右コーナーのチャンス。ファーでミンテが頭で折り返すが、クリアされる。42分、野沢が戻って、クリア。44分、鳥栖藤田のロングスロー、こぼれが、キムミヌに前にころがり、至近距離からのシュート、しかしヒットせず、六反、難なく押さえる。危なかった。

結局、やや押され気味ながら、豊田には仕事をさせず、スコアレスで終了。

後半。
ベガルタは、追い越す動きを入れて、サイドから面白いようにフリーを作るが、鳥栖は、豊田頼みが続き、ベガルタペースへ。

開始早々、スローインからのチャンス、中央にパスも、誰もいない。その後、鳥栖に回され、最後はクロスも六反。そして、3分、左サイドで、ミンテのパスを受けた二見がドリブルでえぐり、低い弾道のクロス金園と菅井(!)が左右にDFを引き付け、ど真ん中を開けると、2列目から、フリーで飛びこんだ梁が、カンフー・ボーレーで先制!

ベガルタは、後半開始早々のホーム先制弾で、一気に流れを呼び込む。大量失点で連敗中の鳥栖は、顔が曇ったはず。4分、鳥栖は藤田のロングスロー。シュートは枠外。すると、6分、二見のスローインを、ゴールライン付近からハモンがヘッドで折り返すと、ゴールを背にした金園が、感覚だけで、反転しながらの右足ボレー、GK林も茫然のゴールが決まり2点目。金園2試合連続。

後半序盤の連続ゴールで、完全にベガルタペース。7分、鳥栖は足怪我のチェ、岡本に代え、谷口、磯崎(元ベガルタ)の2枚代え。鳥栖は藤田のロングスローばかりの攻撃。9分、ベガルタが回し、押し込むがシュートは打てず。11分、ベガルタも二見のロングスロー、しかし林。14分、二見が攻撃参加、中央に切れ込んでいくが、左奥30mでフリーキックを得る。野沢は裏に浮かせるが、届かず。

15分、ベガルタの後半の積極性が出る。富田から野沢、梁とつなぎ、再び富田が相手エリアの裏に走りこむ。富田のパスはもう一歩。16分、攻撃が機能しない鳥栖はさらに、池田に代え高橋義希(元ベガルタ)を入れる。鳥栖、藤田のロングスロー、シュートは打てず。18分、野沢からパスを受け上がった二見のクロスはクリアされる。

19分、鳥栖にロングボールを裏に入れられるが、オフサイド。20分、梁から金久保に代える。ポジションも同じ。23分、カウンターで、なぜか左サイドで野沢フリー。じっくり狙いを定めて、ファーにクロス。ステルス菅井が、仰け反りヘッドで落とすと、またまた金園が、ボレーで決めて3点目。金園マルチ。

24分、ハモンが二見の裏にうき球パス。これでコーナーを得る。野沢のキックはクリアされる、。27分、3点リードしても、金園は激しく動いて前からチャージ。すると、27分には、梁に代わって入った金久保が、鮮やかなドリブルでエリア内侵入、えぐってのクロスに、ファーサイドから飛びこんだのは、野沢!ダイビングヘッドを、たたきつけ、4点目。野沢が今度は得点。

さらに31分、鳥栖エリア左角からの野沢のフリーキックに、高い打点のヘッドで合わせたのは、ミンテ!韓国五輪代表選出にはずみをつける5点目。完全に鳥栖の闘争心を奪った。32分、鳥栖、水沼のシュート、決まらず。36分焦る鳥栖は、再びロングボール攻撃、しかし豊田がオフサイド。37分、谷口にエリア内に侵入されるが、ボールは六反押さえる。

たっぷり時間を残して5点リードのベガルタは、カウンターで追加点を狙う。38分、金久保-野沢でコーナーを得る。左コーナー、クリア。ここで野沢に、代え藤村入る。その後、二見のクロスに菅井のヘッド決まらず。SB菅井も点が欲しいようである。39分にはハモンのクロス、もう一歩。40分、藤村にイエロー。41分、金園に代わり山本入る。

42分ハモンがキープして、山本が走り出すが、決まらず。44分にはカウンターでハモンが抜けでるが、フリーになって早めのシュートは林に押さえられる。さらに追加時間にはカウンターで藤村がフリー、キーパーと1対1となるが、シュートは林が抑える。

鳥栖には追加時間に豊田のシュートされるが、枠外。鳥栖の後半の攻撃は機能させず、完封で試合を締めた。

前半、序盤の距離感が悪く、セカンドを拾われたり、後半の終盤、何度かあったフリーのチャンスを決めきれなかった反省点はあるが、ゴールとなったシュートはいずれも、よく連携が取れ、ダイレクトで打ったものばかりで、思い切りがよかった。

じれずに守って、攻撃では積極性が出た試合。怪我の帰国中のまじめなウイルソンにも朗報として届いたことだろう。

梁の技ありゴール、自信が出てきた二見、金久保、野沢の復活プレー、ハモンのつなぎ(ゴールは次にお預け)、そしてエース金園の2ゴールと、今後に期待を抱かせる試合となった。


シュート数:15-8、CK:4-2、FK:12-14 得点:梁 勇基、金園英学2、野沢拓也、キムミンテ 警告:渡部、藤村 主審:山本雄大