31節対山形0-1、雨中の敗戦。シュート枠に飛ばず。

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2008年 8月 16日(土)19:00 ベガルタ仙台0-1モンテディオ山形 ユアスタ仙台



ナジソン 中島
     (平瀬)
梁    関口
    
斉藤  永井
(富田)(佐藤)
田村 千葉 木谷 菅井


サブは、萩原、一柳、富田、佐藤、平瀬。山形は、長谷川、財前の2トップ。豊田、小原はベンチスタート。

激しく雨の降るユアスタ。すずしいというより寒いくらい。今年最後のみちのくダービー。例によってビジター側も満員。オリンピックやらお盆やらある中で、17,537人のサポーターが集まった。サポ自のコレオグラフィー。。

試合は岡山が出場停止で、千葉と木谷というセンターバックコンビ。ボランチは永井と斉藤。中盤でもプレスを早め、ラインを上げ(オフサイド9個取る)、カバーに斉藤らが回ることで、山形の攻撃の連動を分断、決定機はそれほど作らせなかった。しかし、それも前半、山形があまりプレスに来ず、いつもより5mラインを下げて守備的に来た(小林監督)せいもあったようだ。呼び込んでも、ベガルタの攻撃は単調だと分析されて。。。

前半。
開始1分、山形のコーナー。こぼれをナジソンにつなぐが、かわしきれず。今日は、ナジソンに対してはレオナルドがマークについてくる。首や顔面をこずかれるのだが、なかかなファールを取ってもらえない。5分、相手陣内でボールを回し、最後は梁のミドルシュート。枠外。さらに、右サイドで細かくつなぎ、関口がクロスを入れるもキーパー。10分にも、ゴール前でボールを細かくつなぎながら、関口がミドルシュート、枠外。11分、角度ないところから中島のシュート、コーナーに。コーナーキックのボールは、エリア内にこぼれるが、混戦の中、中島押し込めず。

13分、山形が速攻、菅井が滑って、裏を取られ、財前から、長谷川へパスを通されるが、シュートは枠外。15分、関口がエリア内に侵入するも、パスミス。エリア内にこぼれるところ、中島があわせるが、シュートはキーパー正面で弾かれる。その後をつないで、最後は中央から永井のミドルシュート、枠外。スリッピーなピッチのせいなのか、枠内にシュートがいかない。21分、山形が左サイドでフリーキック。こぼれ球を中央から、レオナルドにミドルシュートされるが、ホームラン。

ここまで、中盤では人数をかけ、相手の攻撃を遅らせ、攻撃にはつながるのだが、山形の戻りも早い。25分、ゴール前でボールを回す。コーナーへ。27分、関口エリア内はいるがクリアされる。28分、回して回して、永井の中央からのミドルシュート、枠外。30分には、左サイドからナジソンにパスが通るが、収まらず。31分、山形財前早くも交代。33分、梁からのパスが中央のナジソンへ、シュートはDFに当たりコーナーへ。そのこぼれが、田村に前にころがり、シュートもオフサイド。

.35分、梁がドリブル突破、斉藤が裏へのパスを出すが、通らず。38分、山形エリア左隅でフリーキックのチャンス。中島がフリーでヘッドでたたきつけ、ゴールネット揺らし、先制かと思われたが、オフサイドの判定。残念。逆に43分、山形に右サイドからフリーでクロスをほうりこまれ、中央でもフリーでヘッドを許すが、枠外にはずしてくれてピンチを免れる。ベガルタは、攻めてはいるが、シュートまでに時間がかかり過ぎて決定的なチャンスは少なく、ミドルシュートも枠に飛ばずで、スコアレスの前半終了。

ハーフタイムは雨中にもかかわらず、七北田のお祭りで花火が大量に上がる。ベガルタの攻撃は大きく花開くのか、それてもはかなく消えるのか。

後半。
序盤はベガルタが攻めに入る。3分、菅井が相手のバックパスに猛烈チャージ、キーパーのキック直撃で一時場外へ。5分、中島がミドルシュート、枠外。その後も10分くらいまで、相手陣内でボールを回すが、ラストパスが出し切れず、シュートなし。12分、ようやく中央からナジソンのシュート、DFハンドかと思われたが、ノーファール、異議でナジソンにイエロー。

15分頃から山形のプレスが強まり、お互いにファールが多くなる。15分、山形が左35mのフリーキック。ここで豊田が入ってくる。こぼれをドリブルでつなぎ、ナジソンのシュートもキーパー。16分、今度はベガルタゴール右横で山形のフリーキック。ここはしのぐ。このあたりから、足が止まってきて中盤で拾われ始めたベガルタは、ファールで止める感じになる。

17分、山形のコーナー。中央でフリーでシュートされるが、林正面。長谷川、豊田二人のマークで厳しくなる。一進一退の攻防。ベガルタは、連動がいまいちで、シュートまでいけない。23分、中島に代え平瀬が入る。30分ころまで、山形がサイドから次々攻めてきて、フリーキック、コーナーで攻められ防戦一方。中央に絞る菅井の裏を次々と走りこんでくる山形。そして33分、深くえぐった宮沢に余裕を持ってクロスを上げられると、ニアに豊田に飛び込まれ、頭で合わされ、失点。そこまでの度重なるセットプレーの守備では、長谷川、豊田をなんとか抑えていただけに、悔やまれる失点。守備は99%良くても1%の見逃しで敗戦につながる。連続攻撃を受けて次第に集中が切れ、隙をつかれた。

このところ勝っていないので、ビハインドになると慌てるベガルタ。得点パターンに自信がもてないせいだろうか。林のゴールキックから、ナジソンがロングシュート、バーの上。山形は時間を使った攻撃に変化。山形からすれば、最悪引分けでもいい余裕がある。37分、永井に代え佐藤由紀彦が入る。ここで、自分も気になったが、退場する永井がバックスタンド側から緩いジョグでメイン側にゆっくり走って出て行く。足が痛かったのかもしれないが、この状況ではすぐに全速力で、バック側から出て欲しかった。自分の動きでチームを鼓舞する、という判断をする余力はなかったのだろうか。

佐藤が入っても、相手の寄せは速く、得意のパスを出すチャンスがない。山形も対策を読んでいたのだろう。平瀬は今日もサイドに流れて、中央はナジソン。逆だろう。40分、守備に菅井もイエロー。じらされるベガルタは攻撃でもパスがつながらない。43分、斉藤の高いクロスが枠内に流れる。キーパー余裕でキャッチと思われたが、ハンブル、しかしゴールにはならず。44分、明日がつったのか、斉藤に代え、富田が入る。富田入るなり、フリーでスルーパスを出す。しかし、相手コーナー方向のそこにはまったく、誰もいない。ロスタイムは3分。1点取る時間はあったが、最後は、山形に短い浮球で時間を使われ、敗戦。

交代選手がほとんど活躍できない、ここ数試合。6月11日以来、ホームで勝利無し。5試合連続ドローの後には、敗戦。

雨が強く降っていただけに、キーパー正面でも、枠内にシュートがもっと飛べば、何事が起きたのだろうが。。。岡山がいないとセットプレーにも迫力を欠いて、得点の匂いが薄かったのが残念。攻撃陣、守備陣をいじりすぎてバランスを欠いていく、負のスパイラルからどう抜け出していくのか。前線でボールを収める選手がいないので、遠回りの攻撃が多くなっているが、打開策は。。。指揮官はかっこつけている場合じゃない。煮詰まっているなら、補佐官が勇気を持って進言すべし。

2位山形との勝ち点差8。ま、山形も全勝はできないので、こちらが勝ちをつなげていけば、何事かおきる。最終節まではらはらどきどき。J2はそういうところ。残り13ラウンド、戦いはこれから。先に倒れないことだ。


シュート数:13-8、CK:4-4、FK:25-22 得点:(山形)豊田陽平  警告:ナジソン、菅井、富田  (相手)宮本 主審:池田 直寛