36節対山形0-1惨敗。

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2006年8月26日(土) 19:00 ベガルタ仙台0-1モンテディオ山形 山形県



ボルジェス

チアゴ  ロペス
(大柴)     
熊林 千葉 梁
       (中島)
磯崎 丸山 木谷 菅井

小針
サブは、萩原、池田、富田、大柴、中島。
走れず、前半コーナーから失点すると、後半マイボールで詰められてのパニック。とても恥ずかしい試合。山形のどフリーはずしがなかったら、3、4点取られて大敗していただろう。

前座試合でU-13ジュニアユースの小学生が、ボールに厳しく寄せて、寄せられれば体をいれてキープ、ボールを奪ったらサイドへ展開して、中央ではドリブル突破をおりまぜながら、5-0と完勝した。たしかに相手モンテディオ村山との力の差はあったが、見事に個人と組織が融和していた。彼らもトップの試合も見ていたが、どんな感想を持ったことだろう。選手はプロだからこそ、きちんと基本に立ち戻り、守備を固めることから始めてほしい。


夕方天童につくと、ミンミンぜみがうるさいほど。すでに陽は傾き、強めの涼しい風が吹く。しかし風は試合後半には、次第におさまっていった。みちのくダービー2万人動員計画とは言っても、1万3千人。ベガルタ7千、山形6千と明らかに差があるが、スタジアムを2分しての戦いは、地元に住む人間にとっては、ひとつの楽しみでもある。しかし、結果は、99年以来のホーム勝利を山形に献上、ベガルタの不調と山形のシュートミスもあって、あまりレベルの高くない試合で終わった。

さて、試合。中3日で週3試合は同じ条件だから、疲れを言っても始まらない。いかにボールを動かして、相手を先に疲れさせるかが、テーマであった。しかし、ボールにすばやく寄せ、動きの鈍いベガルタにプレッシャーをかけたのは山形。佐々木らがサイドに走りこんで、精度はいまいちだが、クロスを放り込んでくる。5分過ぎには、たて続けにコーナーやフリーキックを与えてしまう。
10分、ようやくベガルタが、中央の梁からチアゴ、さらには磯崎からロペスへと展開。11分には、梁からのパスに裏に出たロペスがクロスを上げるが、中央でボルジェスとチアゴが重なる。そして13分には磯崎からロペス、最後はチアゴが強烈なミドルを打つがバー直撃。この試合でもっとも惜しかった瞬間。15分には、ベガルタのコーナーのチャンスと、このあたりまではベガルタの攻撃もあった。

しかし、次第に中盤での動き出しが遅れ、相手に詰められて、押されるようになる。千葉がパスミス、カウンターを喰らい、フリーでレアンドロでシュート打たれるが、はずしてくれる。これで千葉のプレーに迷いが出てくる。18分、山形のコーナー、中央から頭でたたきつけられ先制許す。また、中央がフリーになっている。その後25分ごろまでは一進一退。27分には、熊林が上がってクロス、DFにあたりコーナー、34分には、菅井が中央に切れ込んでのミドルでコーナーとチャンスを得るがコーナーがシュートにつながらない。GKから離れて待ち、助走をつけてなだれ込む式の攻撃ができないものだろうか。

38分、40分にも梁、菅井、ロペス、チアゴらがボールをつないで、クロスを上げるところまではいくが、中央で寄せられる。ボール回しに手数がかかるので、簡単に引かれてしまう。41分には、ボルジェスがライン際粘って、キーパーの前を横切るクロスを蹴るが、チアゴ反応できず。逆に43分、カウンターで簡単にフリーで打たれるが、枠外で助かる。ロスタイムにも山形ゴール前でボールを回しはするものの、シュートが打てない。ブーイングの中、前半終了。

後半開始早々にも、千葉が連続してのパスミス。相手に詰められての苦し紛れのキックを、山形にさらわれてカウンターにされる。もっとも千葉だけの問題でなく、周りがマイボールの時に突っ立っているだけなので、簡単にパスコースを読まれ、出しどころも少ない。菅井、磯崎の両サイドもプレスを受けると、後ろへ返すだけとなり、前半そこそご動いていた梁、熊林が疲れてくると、またもロペス頼みへ。ロペスの動きも悪く、なんとかキープできても、いつものように抜いたり、簡単にさばけない。14分、ようやく中央ロペスから、上がった菅井にパスが通るが、シュートせずに、パス出ししてクリアされてしまう。逆に山形はクサビのパスをワンタッチで簡単に散らしてから、えぐって放り込みシュートしてくる。この辺は小針がセーブ。

17分、梁、チアゴに変え、中島、大柴が入る。早速、 中島のクロスに熊林が走りこみむもシュートに至らず。その後、梁のいなくなった中盤で、相手に次々ボールをカットされる。もはや気持ちで動きで負けているベガルタ。それでも25分に、ボルジェスからのスルーパスにフリーで走りこんだ中島、最初のトラップをミスしてボールが流れる。37分、ロペスから中島、最後は中央に入った熊林がGKとの1対1でループが枠外、とチャンスがまったくなかったわけではないが、パスミスを狙われては、カウンターを簡単に許す展開で、マイでも足元ボール待ちの攻撃では、得点の匂いを濃くすることはできなかった。

動きながらパスを出し、出したら走りこむ。そんなプレーから始めるしかないだろう。労を厭わないプレーが見られないとき、チャンスは消え去っていく。上位との差は3ゲームと、きつくはなったが、自滅さえしなければ、ゾンビのように復活できる。しかし、そのためには、まず走ることをさぼってはいけない。次の柏戦、前3人以外もシュートを打っていく、形、流れを見せてほしい。 。


シュート数:7-17、CK:3-8、FK:20-25 得点:(山形)内山 警告:千葉、熊林 (相手)臼井、佐々木 主審:田辺宏司