皇后杯準々決勝:マイナビ仙台L1-2新潟L、序盤2失点が重く。長船ヘッドで1点返す

第46回皇后杯 準々決勝 12月22日(日)11:00 マイナビ仙台レディース 1-2 アルビレックス新潟レディース  サンフレッチェビレッジ 広島第一球技場


廣澤 津田Y

    
遠藤 原 中島
   
里緒      楓
       (茨木)
松永 長船 國武
     
齋藤

CKから長船、移籍後初ゴール

サブは、清水、猪瀬、隅田、茨木、佐々木美和、後藤。
新潟Lは、GK平尾、DF有吉、山谷、白沢、園田、MF川村、杉田、滝川、川澄、石田、FW山本結菜。田中聖愛、道側、横山は、ベンチスタート

皇后杯の初戦、5回戦で、延長でC大阪Lを破った、マイナビ仙台レディースは、広島で、アルビレックス新潟レディースと対戦。

登録上は4バックだが、3バックに、トップにユースの長身津田を廣澤と共に据え、右WBには佐藤楓、CBには長船と170cm超の3人を揃えて、新潟Lに臨んだ。

新潟Lにはカップ戦2試合が0-10-1、リーグ戦では0-3と、厳しい寄せと、運動量の前に3蓮敗中。ここは、最近の改善を見せたいところ。

序盤の硬さから連続失点

試合の序盤は、新潟Lの前3枚の激しいプレスで、思うように前進できず。パスカットされ逆襲を食らう。

セットプレーで、前半20分までに2失点と、苦しい展開。

それでも、その後盛り返し、42分にコーナーから長船のヘッドで1点返し、後半に望みを繋いだが、
崩し切るところまで行かず、1-2で敗戦。


前半20分までは、人数をかけた素早い新潟Lのプレスの前に、精度を欠くロングボールと、読まれてしまうゴロパス、さらには、2トップの二人が、すぐに複数に囲まれたり、トラップの瞬間に後ろから当られて、キープもままならず、苦しい展開。

キープ力もある中島にも、背中を見せた瞬間に奪いに来るなど、プレスの厳しさが際立つ、新潟L。

逆にカウンターで、両サイドを突かれていると、13分、右コーナーからこぼれを、川村に押し込まれ0-1。

19分には、ゴール前のフリーキックを、杉田に直接決められ、0-2。

コンパクトな守備から、2列目、3列目も攻撃参加

しかし、その後は盛り返した。

今期1点も取れない相手で、前半序盤で2失点で、どうなるかと思われたが、コンパクトな布陣にして、ボールロストを減らし、2点取った新潟Lが、無理せずブロックを固めてきた事もあり、ボールを握ってチャンスを伺った。

20分過ぎからは、ボールを持てるので押上げ、左サイドの遠藤ゆめらが、体を張って、意地を見せる。

ただ、ゴール前での新潟Lの寄せの早さは最後まで崩せず。

27分、CBの長船が猛然と上がって、中央からミドルシュート、キーパー正面。ここから勢いが出るマイナビ仙台。


サイドで粘って取ったコーナーからチャンスを作る。

そしえt、42分、中島の左コーナーに、集団から抜け出した長澤がフリーで豪快にヘッドを決め、1-2。後半に望みを繋いだ。

後半のチャンスは決め切れず

後半も、幅を取った攻撃、セットプレーでチャンスを作る、マイナビ仙台。

一方、新潟Lは、スピードのある田中を入れて攪乱を狙ってくるが、今期3戦で動きが分かっていたマイナビ仙台も、粘りの守備。

15分、フリーキックから、楓の折返しを長船ヘッド、16分、ゴール前のこぼれを、フリーの佐々木里緒がミドルで狙うが、共に枠外で、決め切れず。

相手のカウンターには、原が飛び出して、ボールを狩りにいくなど牽制しながら、決定機はほとんど与えず、後半は無失点も、逆転はできず。

結局、試合は1-2で、今年も、皇后杯はベスト8止まり。

来年につながる芽

序盤のパスミス、精度の低いロングボールを拾われ、相手にペースを渡してしまったのが悔やまれる。

ただ、いいように完封で逃げ切られた、これまでの3試合からは、流れからの失点を防ぎ、2点先行されても、前半の内に1点返す、修正対応ができた。

守備の堅い新潟L相手に、後半も、ゴールのチャンスを作った点は一歩前進。

ただ、まだ、前線のボールの収まり、連動からシュートまでは、発展途上で、決め切るところまでは至っていない。


マイナビ仙台は、これで、年内の試合は終わり。

年明けのキャンプから、3月のリーグ後半戦に向けて、新しいメンバーも加えながら、一段、二段のベースアップを図って欲しい。


前半

3分、新潟L、カウンターから山本がミドルシュート、バーの上。

⚽13分、新潟L、マイナビの右サイドからのコーナーのこぼれを、川村が押しこんで0-1。

⚽19分、新潟L、滝川がゴール前のキープからファールを誘い、フリーキック。ペナ右角から、杉田が直接入れて、0-2。

27分、マイナビ仙台、長船が中央を猛然と上がって、ミドルシュート、キーパー正面。

34分、マイナビ仙台、長船にイエロー。

36分、マイナビ仙台、ゴール中央35mのフリーキック。ゴール右から、フリーの國武が走り込むヘッド、枠外。

⚽42分、マイナビ仙台、左コーナー。中島のキックに、集団から抜け出したフリーの長船のヘッドが決まって、1-2。

前半のシュートは、マイナビ仙台、新潟L共に4本。

後半

15分、新潟L、FW山本に代わり、俊足の田中聖愛が入る。

15分、マイナビ仙台、ゴール右35mのフリーキック。中島のキックを楓が折り返し、最後は長船のヘッド、枠外。

16分、マイナビ仙台、ゴール前のこぼれ球、左サイドでフリーの佐々木里緒がシュート、キーパー。

18分、新潟L、ドリブルでペナ内侵入、コーナーを得る。ここは齋藤キャッチ。

23分、マイナビ仙台、左から佐々木里緒のアーリークロス、津田が頭で落として、こぼれを廣澤、打ち切れず。決まらなかったが、狙っていた攻撃か。

31分、マイナビ仙台、佐藤楓に代わり茨木が入る。

32分、新潟Lがボールを回し、ペナ内の川澄の落としを、ミドルシュート、枠外。

33分、マイナビ仙台、津田が足攣り。そのまま続行。

40分、新潟L、川澄に代わりDFの横山が入る。

43分、マイナビ仙台、相手陣左サイドのスローインからつないで、最後は津田のヘッド、枠外。

AT2分、新潟L、後半入った田中に代わり、道上が入る。

2分、マイナビ仙台GKが飛び出し、道上とボールの奪い合い、シュートをがら空きのゴールに打たれるが、枠外で助かる。

後半のシュートも、マイナビ仙台、新潟L、共に4本。

試合は1-2で敗戦。

シュート数:8-8  CK:3-3  FK:9-17   得点:長船加奈 (新潟L)川村優里、杉田亜未  警告:長船、津田  主審:木村琴美  入場:359人