WECUP02節:マイナビ仙台L0-1新潟L、カウンター一発で敗戦、ユース3人出場

2024-25 WEリーグカップGS02節 9月7日(土)18:00 マイナビ仙台レディース 0-1 アルビレックス新潟レディース デンカビッグスワンスタジアム


津田(Y) 太田
(岩田)(猪瀬)

石坂    美和
(菊地)     
原 隅田 中島

西野 長船 國武
齋藤

長船加入で攻守に安定感、チーム仕上がりは途上

サブは、清水、吉岡、松永、猪瀬、遠藤ゆめ、菊地(Y)、岩田(Y)。
新潟Lは、GK平尾、DF有吉、山谷、園田、MF杉田、上尾野辺、滝川、FW川澄、山本結菜。田中聖愛、道上、石田、下吉は、ベンチスタート。

マイナビ仙台レディースの2024-25シーズン初戦は、カップ戦で、アルビレックス新潟レディースと対戦。

廣澤、高平の欠場があり、サブの遠藤や松永も使わず、猪瀬、ユース3人を使うなど、出場機会を与える試合、との位置づけの試合とみたので、あっさりと感想文。

調子いまいちの両チーム、長船で守備が安定のマイナビ仙台

アルビレックス新潟レディースは2戦目、マイナビ仙台レディースは今期の初戦になるわけだが、この試合を見る限り、両チームとも動きは重く、パスの精度もいまいち。

ピッチが湿っていて、ボールが走らないこともあるかもしれないが、選手の動きも、まだ、調整段階のような感じだ。

試合は、新潟Lがボールを6-7割支配、時折、マイナビ仙台がカウンターなどで仕掛けるという展開。


新潟Lは、ベガルタ左の川澄を中心にボールをつなぎ、シュート12本を打ったものの、要所のパスやシュートの精度はいまいちで、助かった。

さらに、マイナビ仙台に、今季加入のCB長船が、しっかりとしたカバーリングで、守備に安定感をもたらし、コーナーからのカウンターで失点した時以外は、決定的なシーンは少なかった。

長船自身の楔のパスに加え、後ろに長船が控えているので、CB左の西野も、思い切って飛び出すなど、攻撃面でも貢献は大きい。


チームとして、マイナビ仙台の攻撃は、全シュート3本(記録上は2本)で、すべてユースの長身FW、津田が放ち、内2本は、キーパーのセーブやDFのぎりぎりブロックに阻まれたものの、決定機は作れていた。

守る時間が多かったが、勝負としては、相手の拙攻に乗じて、粘り強く守り、ドローないし、勝利もありうる試合だった。

 

今期は3バック?

この試合の、マイナビ仙台は登録上は4バックだが、佐々木美和を右WBに上げ、國武、長船、西野の3バックの模様。

高平、廣澤が欠場で、いつもは右MFの石坂が、左WBでスタメン。後半は、美和と左右を入れ替えた。

中盤は、ドイスボランチ気味に、中盤に原、中島、隅田を並べ、流動的に動き、守備時には、WBやボランチが戻って、5バックに移行。

トップにはユースの津田(2年)と、太田。


今期ずっと3バックでいくのか、どうか。

まだ両サイドからの攻撃は少なく、フィットの具合は、もうしばらく見ていきたい。


メンバー入りユース3人全員が出場

廣澤欠場で、スタメンで長身FW津田(2年)が出場、ゴールまであと一歩のパフォーマンスを見せた。

プレスの役割も負っていたようだが、一人でかける恰好で、疲労を招いた。これはチームの問題。

ベンチにも、ユースの菊地(2年)、岩田(1年)を入れて、後半途中で出場。

菊地は後半16分から出場し、左WBを担当。運動豊富に動き回り、津田のヘッドにつなげる、いいクロスもあった。

新潟Lのカウンターで、田中達也の娘さん、スピードのある田中聖愛にちぎられたのは、悔しかっただろうが、これもまた次につなげて欲しい。

岩田は、津田との交代で33分から出場。まだ、位置取りとか慣れていない感じで、ボールも来なかったが、期待の選手で、1年生ながら早くも出場。

どんどんトップチームから吸収していって欲しい。

ベテラン・中堅勢はフル出場

スタメンからの交代は、石坂と怪我の太田、ユースの津田の3人に留まり、長船、中島、佐々木美和や、そして去年長期離脱から復帰の原、隅田、國武などは、フル出場。

新潟Lにボールを持たれて、かなりハードワークを強いられたが、最後まで大きく落ちることもなく、プレーできた。

パスの精度、連携は上がっていないが、各選手のコンディション自体は、整っている点は安心できた。

痛い、太田、廣澤の負傷

痛いのは、後半13分での太田の負傷退場。

どうも膝か、腿裏をやった感じで、担架でピッチ外へ。

前期の後半から、攻撃に冴えを見せ、今期の前線の核を期待されていただけに、初戦での怪我は残念。

少しでも軽い事を祈りたい。

(追記)記事をアップした後に、FW廣澤選手が左膝内側側副靱帯損傷で全治10週(8/31起算)とは発表が。これまたチームには厳しいが、控え組の選手、ユースの子にはチャンスにもなる。しっかりと準備を。そして、廣澤は、じっくりと直して、後半戦に備えて欲しい。


前半
新潟Lは4バック。ベガルタ左にいる川澄を中心にゴール前まで迫って来るが、ラストパスやシュートの精度はいまいち。
動きも重そう。

一方、マイナビ仙台の方も、ボールホルダーへのプレスは、そこそこできていたが、動き出しで後れを取り、守備の時間が長くなった。

まだ、3バックでの連動は模索中に見えた。

そんな中でも18分には、GK齋藤のキックから、DF二人をかわして、津田がシュートまで持っていった。

序盤から新潟Lが攻勢。

3分、新潟Lの左コーナーキック。杉田のキック、左からのクロス、ヘッドはバーの上。

10分、新潟L,ゴール前でボールをつなぐが、シュートは打てず。

12分、中島のクロスに、ペナ中央で、フリーの太田と津田が被ってしまう。

17分、新潟L、左から川澄のクロスにヘッド、枠外。

18分、マイナビ仙台、GK齋藤のキックから、DFの間で津田が受け、抜け出し、フリー。右45度からシュート放つも、キーパーのファインセーブに会う。

<24分飲水タイム>

26分、マイナビ仙台、右サイド佐々木美和が飛び出しパスカット、太田にパスを出すが、オフサイド。

30分、マイナビ仙台、左サイド、津田が抜け出し、左足シュート、直前でブロックされ、コーナー。左コーナー、中島のキックに長船ヘッドもキーパー。

31分、新潟L、左から川澄のクロス、ゴール前こぼれ球に突っ込まれるが、國武抑える。

35分、新潟L、山本が右からシュート、バーの上。

38分、新潟L、右からえぐってのクロス、ヘッドでクリア。

AT1分、マイナビ仙台、右からのクロスに、津田が頭ですらすが、太田は打てず。

前半は0-0、マイナビ仙台のシュート2本、新潟Lは4本。


後半
新潟Lは、FW那須野に代え、道上を入れる。

マイナビ仙台は、右佐々木美和、左石坂のWBの左右を入れ替える。

後半になると、なかなかパスがつなげず、シュートもほとんどないマイナビ仙台。

1分、新潟L、右からのクロスに、滝川がフリーでシュートも、枠外。

2分、新潟L、カウンター、山本が切り返しからのシュート、枠外。
これで、新潟Lの左コーナー、上尾野辺のキックも、つなげず。

4分、新潟L、背後を取ってのシュート、枠外。


9分、マイナビ仙台、石坂に代わりユースの菊地が入り、左WBへ。佐々木美和また右に戻る。

11分、マイナビ仙台、隅田のスルーパスに、津田、もう一歩。

13分、マイナビ仙台、太田、着地の時に左足を痛め、立ち上がれない。

16分、マイナビ仙台、太田怪我で担架に乗り退場。代わって猪瀬が入る。

19分、新潟L、3枚代え。上尾野辺に代え石田、滝川に代え田中聖愛、山本に代え下吉が入る。

22分、マイナビ仙台、左サイドでつなぎ、最後は菊池のクロスに、ファーで津田がヘッド合わせるが、角度なく、枠外。後半唯一の決定機。

25分、新潟L、中央からロングシュート、GK正面。

<飲水タイム>

⚽26分、新潟L、マイナビ仙台のコーナーのこぼれを、石田がつなぎ、田中聖愛がドリブルで独走、ついてきた下吉に横パスを送ると、ヒールで流しこまれ、0-1と先制許す。

新潟Lが、後半入った3人で、決勝点を奪った。


以降、メンバーが変わって、攻撃にスピードが付いた新潟Lが、攻勢を強めるが、マイナビ仙台も体を張って守備。

32分、新潟L、裏を取ってフリーで抜け出しシュートも、GK齋藤飛び出し、クリア。

33分、マイナビ仙台、津田に代わり、ユースの岩田が入り、そのままトップへ。岩田はトップチーム初出場。

37分、マイナビ仙台、美和から岩田、クロスを入れるが、中島に届かず。

以降、新潟Lにセカンド拾われ、防戦一方に。しかし、新潟Lもなかなかシュートに行けない。

45分、新潟L、川澄に代わり横山が入る。

追加時間は4分間。
新潟Lは、キープし始める。

2分、マイナビ仙台、隅田が右サイドからの、左足サイドチェンジ、これを菊地がクロス、中島ヒールで流すが、つながらず。

結局、0-1で敗戦。

後半のシュートは、マイナビ仙台0(記録にはないが、津田のヘッドがあった)、新潟Lは8本。


シュート数:2-12  CK: 2-7 FK: 3-10  得点:(新潟L)下吉優衣  警告:なし  主審:兼松春奈  入場:1,866人