2024-25WEリーグ 19節 4月26日(土)14:03 マイナビ仙台レディース 0-1 浦和レッズレディース セイホクパーク石巻 石巻フットボール場
津田Y
遠藤 中島 美和
(茨木)
隅田 江崎
里緒 西野 國武 岩城Y
(高平) (長船)
齋藤
佐々木美和フル出場、廣澤欠場
サブは、横堀、長船、高平、大西、茨木、佐藤にいな、後藤三知。
浦和Lは、GK池田、DF遠藤優、後藤若葉、石川、栗島、MF角田、伊藤美紀、櫻井、塩越、丹野、FW髙橋はな。18歳藤崎、17歳平川、柴田、長嶋は、ベンチスタート。
久しぶりに石巻フットボール場で試合を見た。
市内の気温予想は、16度位だったと思うが、大平原の中のセイホクパークは、例によって強風。
しかも気温12.9度と、晴れているのに寒い寒い。
この日の試合、佐々木繭選手の引退発表があったせいか、浦和Lサポーターが結構、200人?位来ていて、例によって大音量の応援を繰り広げた。
石巻フットボール場は、ピッチとスタンドの高さの差があまりなく、陸上トラックもないので、かぶりつき状態。様々な観客の声も、ピッチにかなり聞こえていると思われる。
マイナビ仙台の経験の浅い選手の中には、そういう雰囲気に、緊張した選手もいたかもしれない。
前・後半、開始15分までは攻め込む
この試合、前節、豊富な運動量で、チームに勝ち点1をもたらした廣澤が欠場。
右MFに久しぶりに、佐々木美和がスタメンでフル出場。
また、ベンチには、CB長船、FWの後藤三知が入り、さながら元浦和シフトか。
シュート11本、コーナー14本を浴びて、失点は1だが、攻撃のシュートはゼロと、厳しい内容ではあった。
現地で見ていた時は、やられっぱなしの試合だなあ、と思っていたが、映像を見直ししてみると、前・後半の頭15分位は、相手のゴール前まで運んで、もうちょっとでチャンスが、という時間帯もあった。
立ち上がりから、何とか、相手ゴール前まで運び、前半12分には、左サイドの佐々木里緒が、前方の中島にスルーパスを通し、横に落としたボールを、すかさず津田がシュート。ブロックされて、記録上シュートにはならなかったが、一応「シュート」。
風上になった後半も、頭15分位は、少しテンポアップして、大きくボールを動かして、浦和Lのゴール前まで運んだ。
7分、江崎から中島、サイドは遠藤ゆめがクロスも、キーパー。
9分には、左サイドを高平、茨木のセットに代える。
直後、津田の浮き球パスに、ラインの裏に佐々木美和が走り込むも、もう一歩。
11分、左サイドを上がった高平のクロスを、ゴール中央で中島がDFを背中でブロックしながら、ワンタッチで、裏へスルーパス。江崎がペナ内に走り込むが、もう一歩。
ただ、前・後半とも15分を過ぎると、浦和Lに押し込まれ始め、自陣から中々上がれなくなる、という試合だった。
シュート0本、厳しい現実
18試合でわずか7失点、優勝争いをしている浦和Lと、怪我人多数で、メンバーも固定できず、最下位失点32のマイナビ仙台との対戦では、当然、厳しくなることは覚悟していた。
それでも、この試合、浦和Lが攻め込みながら、決定機を何回も外してくれ、カウンターのチャンスも、何度かあった。
だが、折角のマイボールでも、味方のスピードが上がらず、孤立。すぐ回収されて、再び攻撃を受けるという繰り返しになり、次第に守備一辺倒になった。
さらに、前半は、相手の圧や緊張感のせいか、足元が定まらず、フリーなのにイージーなボールのトラップミス、キックミスを重ねる選手が散見。風やピッチのせいだけではないと思う。
テクニシャンの中島選手ですら、味方の逆のスペースにバックパスを出して、拾われて大ピンチを招くという事もあり、連携の方も、何かがおかしかった。
前・後半の序盤を過ぎると、攻められ続けて苦しかったが、相手もシュートミスで乗り切れていなかったし、後半は相手のカウンターの精度も、いまいち。
開き直って、速く強いパスで攻撃でつなぐなり、思い切ってミドルを打って、チームのリズムを作れば、もう少し活路も開けてかもしれない。
浦和Lに比べて、小兵の選手が運動量豊富に動き回り、懸命にプレーしているのは分かる。
ただ、球際でもたついて、すぐに奪われ、背後に上がられるというシーンも多かった。
1対1のキープ力、抜き去る力は、すぐにアップできるものではないかもしれないが、それがないと、戦っていけない。
それと、味方への素早いフォローへの動き出し。出足が遅い。以前はもっとスムーズに動けていたと思うが。
もう今期も終盤であるが、地道な練習を繰り返し、コーチ陣も適切なアドバイスをして欲しいと思う。
17歳津田、フィジカルは石川に対抗できた
ユースの津田が、4試合連続、ワントップでスタメンフル出場。
なかなかいいボールが来ず、孤軍奮闘で、ポストプレーができたのは、前述のように、前後半の頭15分間くらい。
前半12分には、左サイドの佐々木里緒が、前方の中島にスルーパスを通し、横にすらしたボールを、すかさず津田が「シュート」。
ポストプレーも少ないながら何度かあり、172cm、なでしこジャパンの石川を背にしながら、ボールを収めるところまでは何とかできていたし、小柄の選手からは体をねじこんでボールを奪うシーンもあった。
後は、味方に出すタイミング、パスの精度のところ。フィジカル的には、十分できてきている。
また、プレースバックや、この試合14本も与えた相手コーナーでも、高い打点のヘッドでのクリアが2本ほどあった。
もう一人のターゲットウーマン、廣澤が出ていれば、相手のマークも分散し、あるいはシュートまで、もっといけたかもしれない。
怪我には気をつけながら、ひとつずつ課題をクリアしていって欲しいと思う。
それにしても、ユース17歳の津田が、主力になっているのが、チーム編成として喜んでいいのかどうか。
将来性豊かな選手ではあるが、フルタイムでワントップを背負わせていいのか、よくわからない。
折角、使えると思って後藤を入れたんだろうから、終盤で使っても良かったのでは。
前半
⚽35分、浦和L、MF櫻井(聖和学園出身)の移籍後初ゴールで0-1。
前半のシュートは、マイナビ仙台0、浦和L7本、
後半
浦和L、櫻井に代わり高塚入る。
9分、マイナビ仙台、佐々木里緒に代わり高平、遠藤ゆめに代わり茨木を入れ、左サイドを交代。
14分、浦和L、塩越に代わり17歳でトップ昇格済みの平川が入る。
16分、マイナビ仙台、ユースの岩城に代わり長船が入りCB、國武が右SBに回る。
33分、浦和L、栗島に代わり長嶋入る。
40分、マイナビ仙台、國武にイエロー。
AT1分、浦和L、丹野に代わり岡村が入る。
後半のシュートは、マイナビ仙台0、浦和L4本、
シュート数:0-11 CK:2-14 FK:3-8 得点:(浦和L)櫻井まどか 警告:國武 主審:柳 彩乃 入場:1,002人