2025 J2 12節 4月29日(火祝)14時03分 ベガルタ仙台 2-1 ヴァンフォーレ甲府 JITリサイクルインク スタジアム
郷家 梅木
(武田)
情滋 真瀬
(荒木) (安野)
鎌田 松井
(マテウス) .
石尾 菅田 井上 髙田
林
鎌田、攻守に活躍、真瀬もう一歩
宮崎は警告累積で欠場。サブは、梅田、マテウスモラス、奥山、工藤蒼、名願、武田、グスタボ、安野、荒木駿太。
甲府は、GK河田、DF土屋、孫、エドゥアルドマンシャ、MF宮崎、遠藤、田中雄大、荒木翔、FW大島、熊倉、三平。マテウスレイリア、内藤、山本英臣、小出は、ベンチスタート。
前半風上を利用、情滋が先制ゴール
甲府は3バック。小出はベンチスタート。ベガルタはいつも4バック。
強風のスタジアムで、前半風上を取ったベガルタ。
試合開始早々は、うまく間に立たれて、ボールをつながれたが、5分を過ぎると、風下の相手が、ロングボールでなく、自陣から繋ぐのを見て、郷家、梅木、真瀬の3人で、甲府の3バックに前からプレスで、攻撃を遅らせる。
そして、左はオナイウ情滋、右は髙田がしばしば走りこんで、クロスからのサイド攻撃。
さらに、鎌田がボール奪取からの速い縦パスを繰り出し、中央からも攻め、次第にぺースを掴む。
すると、29分、甲府の攻撃をしのいで、自陣中央まで戻っていた郷家が前へボールを送ると、走りこんだ情滋がドリブル前進。
4人に囲まれるが、後から郷家が猛然と上がって、なんと情滋を追い越しw、DF一人を引き付け、2人目のDFの注意を引いたところで、情滋が中央からゴールを見ずにループ気味のミドル。キーパーの頭上を越え、ゴール、1-0。
風上を意識して、足を振ったという情滋の今期2点目が、いい時間に飛び出して、チームに勢いをつけた。
ベガルタは、前半、他にも、石尾のドリブル持ち上りからの枠内シュート、松井のポスト直撃シュートなど、前半だけ10本のシュートを浴びせた。
キレキレ鎌田、梅木の納めでリズム掴む
この試合、鎌田はキレキレの動きで、何度もボール奪取から、早いタイミングのサイドチェンジや、高速の縦パスを真瀬などに付けて、チャンスを作った。
運動量豊富にDFラインまで戻って、ボール奪取したかと思おうと、反転から素早く運んでの、サイドチェンジ、スルーパス。
真瀬に2度の決定機を演出。「決めてよ~」という声が聞こえて来そうである。
前半は、まさに10番の活躍。松井とも位置関係があっていた。
一方、宮崎欠場で、スタメンの梅木は、風上の前半、まず背中で、甲府のボランチ遠藤へのコースを押さえながら、運動量豊富に、前プレスやハイボールを収めたり、ルーズボールに寄せてボールを奪ったりと、ベガルタの前向きの攻撃の起点になっていた。
得点的には、最初のコーナーのヘッドが一番惜しかった。味方と重なる時があるのは、喋って合わせていって欲しい。
さすがに後半途中から、二人とも疲れてきて、鎌田はボール奪取までできても、味方へのパス出しがズレたり、梅木はあまり納められなくなり、攻撃のリズムが、中々出来なかったが、それだけ前半から飛ばしていた、という事だろう。
欲を言えば、後半も少し粘りが欲しかったが、十分、役割は果たしていたと思う。
後半初め、積極的に攻めマルチ得点、中盤以降はペースダウン
後半、風下となったベガルタだが、2点目を狙い、頭から積極的な攻撃。
梅木のクロス、カウンターから郷家のドリブル前進、松井のロングボール、髙田の上がりなど攻め込む。
すると10分、右コーナーの後、相手ゴール右から松井の速い縦パス、残っていた井上とDFが絡むところで、オウンゴールとなり、2-0とベガルタリード。
しかし、直後の13分、ベガルタゴール前でクリアし切れないところを、甲府の宮崎に拾われ、三平とのワンツーで、中央から叩きこまれ、あっという間に2-1。
タイトな守備を誇るベガルタだが、三平の巧みな落としに、菅田は逆を取られ、石尾も動きだせず、楽に蹴り込まれてしまった。ここは反省点。
2-1となった後は、相手を呼び込もうとしたか、疲れもあるのか、スピードダウンして、後ろで回すことが多くなったベガルタ。
そこで、情滋に代え荒木を入れ、活性化を図るが、25分を過ぎると、梅木や鎌田にも疲れが見え、テンポのいい攻撃が減る。
36分、ようやく相手陣で時間を使い始め、39分には、荒木のスルーパスに、左サイドから侵入した真瀬が裏を取って左足シュート、ヒットせずキーパーも、ようやく決定機を見せた。
そして、40分を過ぎると、相手のファールを誘いながら時間を使い、AT1分には、真瀬や鎌田に代え安野、マテウスを入れ5バックで逃げ切った。
位置取り最高の真瀬、4度の決定機、あと一歩
"戦術真瀬"が、また一段進化。
この試合は、真瀬に決定機が4度。
①前半24分、鎌田の速い縦パスを、甲府ラインで受けた真瀬が、DFを振り切って裏に出て、すかさず枠内シュートを打つが、GK河田に阻まれ、こぼれを松井がシュートもポスト。
②32分、甲府ゴール左近くで、鎌田が相手のボールをひっかけ、すかさず右で、どフリーの真瀬へ、すぐに枠内シュートを打つが、再び河田に弾かれる。これが一番チャンスがあった。
③前半AT1分、石尾のクロスが、梅木の頭上を越えた、右にいた真瀬の上に来て、ジャンプ一番、ヘッドを狙うが、バーの上。少しのけ反った。
④後半39分、左サイドで真瀬は、石尾、パス交換。さらに荒木のスルーパスに、ペナ左からフリーで侵入、左足でシュートするも、ヒットせず、キーパー。
確かに、自分も「決めろよ~」と画面に叫んでいて、1本は決めて欲しかったのは事実。
それでも、まずは、点を取れる位置にいて、ためらわず足を振って枠内にシュートを打ち、最後は決めるという3段階の中で、位置取りは完璧、4回の内3回は枠内に打っており、最後の決め切るところはあるが、"戦術真瀬"は整ってきたと思う。
とにかく、ゴールにつながるチャレンジができる位置にいて、積極的に打つ事で、ゴールの確率を上げていきたい。
真瀬は終盤まで、豊富な運動量で、プレスバックで守備もしており、本当に働いている。
あとは、決め切るまで、枠内に打ち続けるのみ。
前半
⚽29分、ベガルタ、カウンター、オナイウ情滋のドリブルからのループ気味ミドルで先制1-0。
39分、甲府、田中雄大にイエロー。
前半のシュートは、ベガルタ10本、甲府3本。
後半
甲府、FW熊倉に代わり小出が入り、右WB。
⚽10分、ベガルタ、松井の縦パスで甲府がオウンゴール。2-0。
⚽13分、甲府、ベガルタのクリアミスを拾って宮崎が三平とのワンツーで中央からシュート、決まって1-2。
17分、ベガルタ、オナイウ情滋に代わり荒木入りトップへ。左サイドに郷家が回る。
21分、甲府、FW三平に代わりMF林田が入る。
33分、ベガルタ、梅木に代わり武田が入り、右MF。真瀬が左MFに回る。
35分、甲府、遠藤に代わり平塚、田中雄大に代わり内藤、荒木翔に代わり小林が入る。
AT1分、ベガルタ、真瀬に代わり安野、鎌田に代わりマテウスモラエス入る。安野はトップ、武田がボランチ、右MFに郷家で5バック気味。
AT6分、甲府エドゥアルド マンシャにイエロー。
前半のシュートは、ベガルタ3本、甲府4本。
シュート数: 13-10 CK:4-3 FK: 7-9 得点:オナイウ情滋、オウンゴール (甲府)宮崎真純 警告:(甲府)田中雄大、エドゥアルドマンシャ 主審:俵 元希 入場:8,447人