11節:ベガルタ仙台 1-1愛媛、AT情滋から梅木のゴールでドローに

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2025 J2 11節 4月25日(金)19時03分 ベガルタ仙台 1-1 愛媛FC キューアンドエースタジアムみやぎ


荒木 宮崎
(梅木)(マテウス)

名願      真瀬
(情滋)       .
武田 松井
   (鎌田)
石尾 菅田 井上 髙田
      (郷家)

前半苦戦、後半鎌田投入から最後は梅木が決める

サブは、梅田、マテウスモラス、奥山、鎌田、郷家、工藤蒼、オナイウ情滋、梅木、安野。

愛媛FCは、GK辻、DF福島、山原、黒石、MF細谷、吉田、谷本、甲田、行友、FW田口、藤原。アルトゥールヴィアナ、ベンダンカン、佐藤亮、エニカットパンヤ、マルセルスカレゼ、パクゴヌは、ベンチスタート。


Qスタで今期初のナイター。

しかも金J。他のJリーグの試合もGW前ということで、ほぼ一斉に。



立ち上がりの攻勢で、甘く見た?

ベガルタは、試合開始早々、この日スタメンの髙田が相手ゴール前まで攻め上がり、その後コーナー3連発。

選手のやりたい形でボールも持てて攻勢、かと思われた。

しかし、前半15分過ぎから、ボールが、つながらなくなり、カットされては、攻め込まれる時間が長くなり、愛媛を調子着かせてしまった。


立ち上がりの攻勢で、組み易しと油断したわけでもないのだろうが、前半は、ボールへの反応が、遅れていた。

次第に、鋭い出足と、キーマン荒木へのパスコースを塞いだ(田村氏)愛媛の前に、パスがつながらなくなり、逆に背後を狙われた。

後手後手の守備で、カウンターをしかけても、中盤でつかまり、苦し紛れのパス。

熊本戦とは真逆の展開。

相手のペースに翻弄され始める。


前プレスをかわされる

スタメンのSB髙田、MF真瀬の同時出場は、自分的には期待している形。

だが、まだ残念ながら、郷家-真瀬コンビほど熟成しておらず、二人とも気合入り過ぎで、前へ、前へといくものの、背後のケアが後回しになって、攻撃でやり切らないところを突かれる。

また、真瀬が前へ前へとプレスに行くと、宮崎、荒木もかなり前からのプレスに行くことになり、今年のミドルブロックとは違った様相。これが間延びの一因か。


CB陣の方は、愛媛のうまいドリブラーに背後を突かれるのを警戒してか、逆にラインが下がってしまっていた。

愛媛がCBを上げ、コンパクトな布陣と、鋭い出足で反撃してくるのに対し、攻撃の余裕を与えて貰えず。

間延びさせられたベガルタ、余裕のないロングボールや浮き球パスが通らなくなり、宮崎にも付けられなかった。

さらに、パスのテンポも上がらず、武田のパス回しも前につながらずと、攻撃のリズムが中々できなかった。



愛媛の精度の高いCKから失点

思うような展開ができなかった前半でも、チャンスを先に作ったのはベガルタ。

前半、16分には、石尾のロングスローのこぼれを左45度から武田が強烈ミドルシュート、枠外。

27分には、武田からパスを受けた真瀬のクロスに最後は名願がヘッド、枠外、

チャンスを逃していると、32分に、右コーナーから細谷に飛び込まれ、林も触れずゴール、0-1。
谷本のキックの精度が高かった。

前節、山形を下して意気上がる愛媛に先制を許し、ウノゼロが勝利パターンになっているベガルタには、厳しくなった。



後半鎌田投入、キープからの展開も出始める

後半頭から、ベガルタは、今期ボール奪取に優れ、前へのパスを繰り出せる鎌田を、松井に代わり投入。

序盤の相手コーナーを凌ぐと、パスも簡単にさばいて、相手のマークをずらし、展開にスピードが出ると、ようやく攻勢になる。

5分、名願の切り替えしからのシュートはブロックされる。


13分、鎌田のサイドチェンジで、左の名願がフリー、クロスを右で宮崎が落とし、荒木がダイビングヘッドも、あと一歩。

以降、早いボール回しからベガルタの時間が続く。


16分には、パスカットから荒木がドリブル前進、自分でシュートまでいく。これでコーナー。

ここで髙田に代わり郷家投入。真瀬がSBに下る。

郷家は早速、相手ペナ付近のルーズボールに、気迫のスラィディング。ボールへの執念を見せ、味方を鼓舞。

その後も攻め込むものの、愛媛DFの集中も高く、なかなかゴールを割れない。


特に36分には、右コーナーから宮崎が頭で折り返し、ペナ内の菅田が胸トラップから左足で枠内シュート、キーパー届かないところだったが、愛媛DFがカバーしてクリア。決定機を阻まれた。

なかなか点が入らないまま、時間だけが過ぎて、ついにAT。6分間の表示。



交代出場の情滋、梅木が値千金の同点ゴール

チームのピンチを救ったのは、33分から入っていた左MFのオナイウ情滋と、梅木。

AT2分、自陣からの井上のサイドチェンジのロングボールを、宮崎が後方にすらし、拾った情滋がペナ内侵入から、DFをかわす切り返し、左足グラウンダーの横パス。

これをDFとの駆け引きで、背後に消えたり出たりしてた梅木が、見事にワンタッチで脛?で押し込んでゴール。


途中出場ながら、いつもと違うパターン、情滋が左足のグラウンダーの横切る危険なパスを出し、一瞬DFより先にさわった梅木。

梅木は、作年途中加入から、苦しんできたが、見事に新婚弾を決めてみせた。

苦しんできた二人が、工夫と練習の成果を存分に出した。


AT3分に、宮崎に異議のイエローが出て、マテウスを入れ、菅田を前に上がるパワープレーも、逆転ゴールはならず。

次節、宮崎は出場停止だが、連戦なので、すぐ出番はある。

そして、勝ち点3はならかったが、梅木にとって、これからの連戦、新たな主戦力として活躍するきっかけのゴールとなったはずだ。




前半

愛媛の出足が良く、しつこい前プレスと、うまい位置取りで、ベガルタはなかなかシュートまで行けず。
愛媛FCが、主導権を握り、チャンスを多く作る。

⚽34分、愛媛、右コーナーから細谷のヘッドでゴール、0-1。

前半のシュートは、ベガルタ4本、愛媛3本。

後半
ベガルタ、松井に代わり鎌田が入る。

8分愛媛、MF谷本負傷で曾根田が入る。

17分、ベガルタ、髙田に代わり郷家が入り右MF。真瀬がSBに回る。

19分、愛媛、FW田口に代わりベンダンカン、MF行友に代わり佐藤亮が入る。

33分、ベガルタ、荒木に代わり梅木、名願に代わりオナイウ情滋が入る。

38分、愛媛、MF甲田に代わりDFパクゴヌ、FW藤原に代わりDF森山が入る。

⚽AT2分、ベガルタ、左から情滋のクロスに梅木が合わせゴール、1-1。
梅木移籍後初ゴール。

AT3分、ベガルタ宮崎にイエロー。異議か。

AT4分、宮崎に代わりマテウスモラエス入り、菅田を上げパワープレー。

結局1-1でドロー。

後半のシュートは、ベガルタ5本、愛媛4本。



シュート数: 9-7 CK:8-5  FK: 12-12  得点:梅木 翼 (愛媛)細谷航平  警告:  主審:野堀桂佑  入場:7,679人