WE07節:マイナビ仙台L0-1千葉L、球際で遅れ、守備に追われる

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2023-24 WEリーグ07節 1月7日(日)13:03 マイナビ仙台レディース 0-1 ジェフ千葉レディース ゼットエーオリブリスタジアム


中島 廣澤

遠藤    田畑
(猪瀬)      
西野 太田
    
高平 オケケ 國武 松永
   (楓)     
松本

前半は好機あるも、後半不運な失点跳ね返せず

サブは、齋藤、佐藤楓、原、猪瀬、石坂(特指)、ジャニスタ。
千葉Lは、GK清水、DF田中、蓮輪、林、上野、MF小林、岸川、大熊、FW城和、大澤、山口。今田、小川、藤尾はベンチスタート。海外移籍表明の千葉はベンチ外。

昨年末に行われた前節6節対ノジマステラ戦では、4試合ぶりに2-0と勝利したマイナビ仙台レディース。

今節は、共に伸び悩むジェフ千葉レディース相手とあって、連勝を狙いたいところ。

しかしながら、1週空けても、いつものメンバー、かつ、ベンチには6人しかいない人手不足が続き、またも後半での、プッシュアップができずに、後半失速。0-1で敗戦。

後半31分の失点自体は、ややアンラッキーなものであったが、前半から、素早くボールに寄せてミスを誘い、背後、左右とボールを散らして来る千葉Lに対し、マイボールで慌てたパス出しになって、攻撃のリズムがなかなかつかめない、マイナビ仙台Lの勝機は薄かった。

シュート16本を打たれ、セットプレーでは、セカンドボールを悉く拾われ、疲れた後半は、有効なカウンターも少なく、4連敗中と同じような苦しい試合運びに戻ってしまった。


✅それでも前半は、左サイドの高平を活かし、少ないながらチャンスは作った。

14分、廣澤が左に流れ、左から高平のクロス、中央あいたところにボランチの太田がヘッドも枠外。できれば、太田が引っ張り、廣澤に当てる方が良かった。

33分、左サイドでつないで、高平のクロスに田畑のヘッドが流れたところ、右から上がってきた松永がフリーでシュート。枠内を捉えたが、キーパー清水に、足1本で弾かれ、ゴールならず。これが唯一の決定機か。

これに対して、前半の千葉Lは、自陣からのロングボールで背後を狙ってきたり、左右のサイドチェンジで、マイナビ仙台Lの選手を走らせて、体力を奪う。

また、前半のコーナー5本では、セカンドボールを悉く回収して、2次攻撃つなげ、カウンターは素早く阻止して、自分達のペースにしていった。

マイナビ仙台Lは、オケケのヘッドクリアやシュートブロックなどで、失点こそなかったが、徐々にカウンターでボールをキープできず、苦しい展開に。


後半になると、千葉Lは、前線にさらに人数をかけるようになり、太田へのプレスを強めて、ほとんど前を向かせず、ボール奪う。

セットプレーでは、後半はファー狙いで、1分、25分といずれも岸川に当てられて、危なかった。特にオケケが交代したあとは、楽に狙ってくる。

マイナビ仙台Lの方で、チャンスらしいのは、序盤の15分、左サイドのスローインから中島のクロス、遠目からの廣澤のヘッド。
16分には、右コーナーから、オケケがヘッド、こぼれも自分でシュート枠外の2回。

後半は、セカンドボールを回収し続ける千葉Lに、シュート10本を浴びた。

松本の好セーブや、バーに助けられることもがあったが、31分に手痛い失点を浴び、これが決勝点。

前線と守備陣が間延びしてきたところで、マイナビ仙台Lが久々に攻め入り、それを返されてカウンタをー受けると、オケケに代わって入っていた佐藤楓が振り切られ、小林のシュート性のクロスが、そのままゴール。一度はオフサイドの旗が上がったが、ゴールとなってしまった。

小林のシュートに、千葉の選手が飛んで、楓と重なったのがブラインドになって、GK松本のキャッチ方向と、違うところに飛んで行った。
ゴール裏からのカメラだと、関与があったようにも見えるが、VRがあるわけでなし。


✅今のマイナビ仙台Lの生命線は、左サイドの高平中心の攻撃。
前半はクロスボールでチャンスを作っていたが、後半は、グラウンダーのスルーパスに変えたのだが、これが、走らないピッチで、合わなかった。工夫が裏目に出た。

このスタジアムは、芝がかなり傷んでいて、ボールが失速する状態だったが、こういうピッチだと、マイナビ仙台Lは苦戦する。

また、相手のプレスが厳しいと苦し紛れのパスになって、ロストするもの悪い時の兆候。周囲の立ち位置、運動量のせいもある。

選手もスタッフも分かり切っていると思うので、さらに、素早いフォロー、練習や試合中での切り替えを工夫してもらいたい。


✅少し見えてきたのは、攻撃でのセットプレーでのオケケ。近いうちにゴールは来そうな気がするが、それには周りの選手のブロックなども必要になってくるので、さらに詰めて、もうひとつ武器を増やして欲しい。

右サイドの活性化については、せっかくジャニスタを入れているので、途中からでも使ってみてはと思うが、どうなのだろう。

毎度繰り返す後半の失速は、前半の戦い方を少し変えるか、右サイドに、後半、走れる選手を入れていけるようにならないと、当面厳しそう。


前半
千葉のプレスからの大きな展開で、走らされるマイナビ仙台L。

千葉L、右の山口、左の城和などサイドを使った攻撃から、6分、10分とコーナーで攻めて来るが、しのぐ。

14分、高平のクロスに太田のヘッド、枠外。

18分、千葉Lの右コーナーはGK松本パンチング。

33分、高平のクロスに廣澤のヘッドは合わず、しかし、こぼれを、フリーで松永シュート。キーパーの好セーブに会う。

千葉L、35分、43分にもコーナーで攻め立てるが、オケケのクリア、松本のセーブでしのぐ。

前半はスコアレス。


後半
さらに、プレスを強める千葉L。特に太田が狙われる。

1分、千葉Lの左コーナー。ファーサイトの岸川のヘッドはポスト!

カウンターで、パスがつながらず苦戦のマイナビ仙台L。

15分、相手陣左のスローインから中島のクロスに、遠目から廣澤のヘッド、キーパー。

16分、さらに、右コーナーから、オケケが強引ヘッド、こぼれも自分で打つが枠外。

23分、マイナビ仙台L、オケケに代わり佐藤楓、遠藤ゆめに代わり猪瀬を入れる。

29分、千葉Lは、左サイドの城和に代わり小川が入る。


⚽31分、カウンターから、千葉Lの小林ひなたに決められ、0-1

34分、千葉Lの小林ひなたが、FKの遅延行為でイエロー。

37分、千葉Lの小川のミドルシュート、バーの上。
さらに、小林のミドルシュート、がバーに当たり外!

39分、千葉L、小林ひなたに代え、今田が入る。

40分、千葉L、入ったばかりの今田に裏取られ、ミドルシュート打たれるが、バーの上。


AT1分、千葉Lは大澤に代え藤尾を入れる。キープして時間を使い始める。

AT3分、松永が上り、クロスを当てて、右コーナー。最後、國武のヘッドも枠外、0-1で敗戦。

7節終わって、9位と再びブービー。

さて、リーグ戦は、3月までウインターブレークに入るが、皇后杯は、週末14日の準々決勝から、決勝まで3試合、1月中に行われる。

マイナビ仙台Lは、14日対広島R、勝ち上がれば、準決勝は多分浦和L、決勝は東京NBか。

いずれも力のあるチームだが、登録の関係で、オケケ、石坂は出られない。人手不足と後半の失速を救う、助っ人が現われるのかどうかが、勝ち上がりのポイントになりそう。

シュート数:8-16  CK:3-7  FK: 10-8  得点:(千葉L)小林ひなた  警告:(千葉L)小林ひなた  主審:千葉恵美  入場:1020人