WE11節:マイナビ仙台レディース1-2 S広島R、早々に先制も、圧に押され逆転負け

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WEリーグ2022-2023 11節 3月18日(日)14:03 マイナビ仙台レディース 1-2 サンフレッチェ広島レジーナ 広島広域公園第一球技場


松窪

船木 宮澤 矢形
(高平)     
隅田 中島
(西野)  
佐々木 市瀬 國武 楓
       (田畑)
松本

いい連携からの先制を活かせず、次第に球際で押される

スタメン前節同じ。サブは、齊藤、高平、田畑、茨木、西野、ブラトヴィッチ、廣澤。

S広島Rは、GK木稲、DF近賀、左山、呉屋、森、MF上野、小川、柳瀬、FW瀧澤、大内、中嶋。増矢、阿知花、谷口はベンチスタート。

マイナビ仙台レディースは、前節は試合無しで、2週間ぶりの試合でアウエー。

対するサンフレッチェ広島レジーナは、前節大宮Vに0-5と大敗しており、ホームで挽回を期す。

試合は、マイナビ仙台Lが、いい連携で早々に先制しながら、セットプレーで追いつかれ、後半にはペナ内でのクリア仕切れないところを押し込まれ、逆転負け。

前の試合、INAC神戸戦と比べると、相手の速く厳しいプレスの前に、パススピードを上げたり、素早い位置取りができず、パスカットをかなり許し、ピンチを招いた。

また、カウンターで決定機を作るも、シュートコースを限定され、ゴールを割れずと、持ち味が十分出し切れなかった。

セットプレーの守備は引き続き課題。

ただ、船木-松窪-矢形の連係は、上がってきており、佐々木の強烈シュートもあった。シュートでの一工夫、難しいシュートばかり狙うのではなく、フリーの選手に出す、周囲はフリーで呼び込む、という所をもう一段。

ちょっと残念なのは、佐藤楓、田畑の、右サイドのコンディションが良くなく、持ち味が出せなかったところ。整えて、次は積極的に動けるように調整して欲しい。


前半
⚽開始早々の3分、マイナビ仙台Lが、船木から松窪ドリブル前進から、再び左の船木にはたいて、クロス。これに松窪の背後から、中央に飛び込んだ中島がヘッドで決めて先制!1-0

8分には、市瀬のロングボールに、松窪が走り込んでペナ内でフリー、切り替えでシュートを狙うところ、滑って転び、シュート打ち切れず。

新旧メンバーがの連係が嵌って、幸先のいいスタートかと思われた。


しかし、次第に、S広島Rのスピードのある2トップ、中嶋、大内のハイプレスや、MF柳瀬の攻撃で、押されていく。

とりわけ右サイドから、中嶋に再三侵入されて、ピンチを招く。

また、中盤でも厳しい寄せに、マイボールからのパスをかなりカットされて、カウンターで戻される場面が多かった。

S広島Rが、サイドに追い込んで、無理やりマイナビ仙台Lがパスするところ、易々とカットする場面が散見された。この辺は癖を研究されている感じがする。素早いフォローが欲しかった。

マイナビ仙台Lは、9節のINAC神戸戦で見せた、パススピードや素早い位置取りが、やや影を潜め、攻めが遅くなると、相手の素早いカウンター、ロングボールに手を焼いた。

⚽25分、右サイドライン際奥で35mのS広島Rのフリーキック。小川の精度のいいキックがファーから飛び込んできた近賀に合い、ヘッドを叩きつけられ失点、1-1

その後のカウンター合戦でも、S広島Rの戻りの速さで、いい形でシュートが打てなかった。

惜しかったのは、36分にS広島Rゴール前で、DFのパスミスを矢形が搔っ攫って、中央で切り返しからの左足シュート、これがバー。矢形らしい抜け目のない攻撃だった。

さらに37分、カウンターから佐々木が上りクロス、これを松窪が態勢を崩しながらも、ボレーで強引シュート、JFAアカデミーからの、コンビが活きたプレーだったが、ゴールはならず。

終盤押し返したマイナビ仙台Lだったが、前半は1-1で終了。前半、マイナビ仙台Lのシュートは8本、コーナー2本、S広島Rは4本、コーナー5本。

後半
マイナビ仙台Lは、船木に代え高平を入れる。船木が怪我とかでなければいいのだが。

レフティー高平を左SBに入れ、佐々木をインサイドハーフ気味に前に上げ、松窪、宮澤の2トップとし、左からのシュートを増やす狙いか。

それで高平の攻撃参加や、佐々木のクロスを送り込めるようになるのだが、シュートは中々打てず。

⚽すると13分、右から侵入され、シュート打たれ、GK松本が手に当てバーで跳ね返る所、さらに大内がヘッド、クリアし切れず、最後は上野に頭で押し込まれ1-2と逆転される。ペナ内で人はいたのだが、反応が遅れた。

14分高平が上がってクロス、右から松窪ダイレクトでシュート、枠外。少し力んだか。

15分、マイナビ仙台Lは、隅田に代え西野、佐藤楓に代え田畑を入れる。

19分、中央で宮澤がヒール?で流し、松窪がダッシュしてドリブル前進、右サイドで打たずに、あえて左に浮き球、走りこんだ佐々木が、間に合わず。フリーを狙っていたのだろうが、ここは松窪が自分で打っても良かった。

その後、徐々パスコースを読まれ、パスカットが増えてくる。

それでも23分、ボール回して最後は國武のロングボールに、矢形がダイビングヘッド狙うが、枠外。

26分、S広島Rは、DF森に代わり塩田、FW瀧澤に代わり立花を入れる。

ゴール前を固められ、なかなか突破できない。逆にカウンターで脅かされ、コースを限定されパスカットされる。

33分、中島からパスを受けた松窪が反転シュート、キーパー正面。

36分、S広島Rは上野に代え、増矢を入れる。

36分、西野のいいサイドチェンジから、矢形が右からクロス、キーパー。

39分、S広島Rの大内が、GK松本の位置を見てロングシュート、松本背走しながら、ワンハンドでクリア。バーに当たって外、

このあたりからS広島Rが、コーナーで時間を使い始める。焦るマイナビ仙台レディース。

カウンターはなんとかしのぐが、疲れもあって、パスがつながらない。

追加時間は、4分間。
マイナビエリア右ライン上で、S広島Rのフリーキック。ここで柳瀬に代え谷口を入れる。クリアボールを慌てて蹴ってしまうマイナビ仙台L。

3分、中央の松窪から右裏の宮澤にパスが通り、フリー、宮澤シュート狙うがやや角度無く、キーパーが足でセーブ。

結局、1-2と悔しい逆転負け。

後半、S広島Rのシュート9本・コーナー5本、マイナビ仙台Lは6本で、コーナー無し。

S広島Rが大敗からの復活を狙い、球際の厳しさ、鋭いプレスを見せた。それに、気押された試合だった。


シュート数: 14-13 CK: 2-10  FK: 13-11  得点:中島依美 (広島R)近賀ゆかり、上野真美  警告:なし  主審: キルスティダウ  入場:814人