04節:ベガルタ仙台0-1いわきFC、前半の猛攻しのげず、決定機逃し敗戦

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2023 J2 4節 3月12日(日)14時03分 ベガルタ仙台 0-1 いわきFC ユアスタ仙台


中山(ヨンジュン) 
 遠藤
相良     真瀬
(氣田)   (蜂須賀)
フォギ  郷家
(情滋) (山田)
エヴェルトン

内田 菅田 小出

前半序盤の受け身で失点、前後半の決定機逃す

サブは、小畑、蜂須賀、氣田、オナイウ情滋、中島、山田、ホヨンジュン。キムヒョン出場停止で内田、中島に代わりフォギーニョが今季初出場・スタメン。遠藤も初スタメンでトップ付近に入った。

いわきは、GK高木和、DF加瀬、家泉、遠藤凌、江川、MF嵯峨、宮本、山下、山口、FW有田、谷村。近藤、杉山、永井、速水はベンチスタート。

3月のどえりゃあばたばたで、遅くなってしまいましたが、いわき戦の観戦記をば。

3月12日の試合という事で、震災復興応援試合として共に被災地チームの、いわきFCと対戦。

試合前に円陣を組んだり、遠藤、郷家は仙台が地元ということで、チーム全体に「復興応援試合」にリキミがあったかもしれないが、いわきの徹底したプレイに序盤に慌て、クリアオンリーになったのが、結果的に失点につながり、失点後何回かあった決定機を逃して、敗戦となった。

今季初の敗戦が、昇格してきた、いわきFC相手ということで、必要以上にショックを受けている人もいるようだが、J1の得点王を擁し、多くの評論家がダントツ優勝候補に上げていた清水も、開幕4試合全ドロー・総得点1と、一度も勝てていないように、J2は、今やそういうリーグなのである。


立ち上がり11分の決定機を逃し、20分に失点。その後、前半に2回、後半も3回と、いわきと同等以上の決定機は作れていたので、まるで手も足も出なかったという訳ではない。

ネガティブな実況を無視してw、落ち着いて見直してみれば、押され続けていたのは、前半の25分までで、プレスを受けながらも、徐々に展開もし、後半は4バックに変え、ボールをつなげて決定機は作っており、決め切っていれば、別の結果もある試合だった。

勿論、まだまだ連携を向上させる必要はあり、個を十分活かすまでは至ってはいないのも確か。

スカウティングの精度も今一段上げて、次からの試合に臨んでもらいたい。


メンバーは、遠藤が初スタメン、キムテヒョンの出場停止により、CB左に内田、インサイドに中島に代わりフォギーニョを入れたが、今日のフォギーニョは調子がいまいちだった。

ただ、密集してくる相手の逆のスペースをついて、有利に展開したいとか、今の内にいろんなメンバーを出して、チーム力をアップさせよう、という意図は感じた。

個人的に残念と思うのは、中山ワントップというのは、この試合に限らず、去年からあまり結果の出ないスタイルで、ごりごり相手であれば、ホヨンジュン、または山田と組ませた方がよかったかもしれない。

ホヨンジュンは、後半出て来たが、相手DFのぶちかましにも、ベガルタの中で唯一人、平然と跳ね返しており、今後、ゴリゴリチーム相手では、対策になりそう。

中山に点を取らせるなら、両サイドから、キーパー前に速い横パスを入れる、というような攻撃が欲しかったところだが、屈強な両サイドを、遅攻では破れなかった。一方で、後半カウンターから、相良が単騎突破して決定機を作った。


前半
ベガルタは、エヴェルトンがアンカーの3バック。
いわきは、立ち上がりから、得意の密集ハイプレスで、ごりごり来る。前半4分の回目のコーナーから20分まで4回のコーナーをいわきに与え、山下の精度の高いキックや、変化を付けたプレーで、セカンドも拾えず、なかなかカウンターに行けないベガルタ。

それでも8分、相良がえぐってのクロスに、フォギーニョあと一歩。

11分、内田の落としを遠藤が左からクロス、ゴール前まで上がった真瀬が折り返して、中央に飛び込んだ郷家がキーパーのいないゴールにヘッド、決まったかと思われたが、直前、いわきCB遠藤凌に当たられて、枠外。これが決まっていれば、たらればのシーンだった。

その後は、いわきに押し込まれて、20分までにコーナー3本連続を与える。18分には内田にイエロー。左を攻められ続けいたので、これも痛かった。

⚽20分、山下のコーナーキックを折り返され、右サイドから江川に、ファーにループヘッド決められる。相良の上から打たれ、菅田がクリアに飛び込んでだが、間に合わなかった。0-1

その後、セカンドを拾われ続けていたベガルタだったが、26分、ようやく真瀬が上がっていくが、突破できない。

その後、内田菅田らがロングボールで、相良や中山に合わせようとすると、いずれもオフサイド。サイドチェンジのボールも合わなかった。

42分、菅田のロングボールに、遠藤が斜めの動きで抜け出し、即シュート、枠外。これが2回目の決定機。

追加時間の2分には、内田と相良のワンツーから内田のクロスに、中央から郷家がヘッド、これは二人に挟まれ、枠外。

というように、失点後は、中盤での激しいプレスに押され、スムーズな展開は少なかったものの、チャンスはベガルタの方が多かった。


後半
ベガルタは、郷家をボランチに下げ、真瀬が下がり気味の4-2-3-1になる。

菅田のロングボールは合わず、真瀬のサイド攻撃もやり切れない。

8分、中山がはたいて、相良がドリブル前進、クロスはクリアされる。その後、遠藤からフォギーニョへのパス、フォギーニョのクロスが合わず。

10分、いわきFCがロングスルーパスをFWに有田に通し、ペナ内で切り返しからシュート、枠外。危なかった。

14分、いわきが左からのクロスで、コーナーを得る。ここはクリア。

15分、真瀬がドリブルで上がろうとするが、戻す。

17分、ベガルタはフォギーニョに代わりオナイウ情滋、真瀬に代わり蜂須賀を入れる。蜂が右SB。情滋が前。

18分、ベガルタがカウンター、遠藤が中央から素早く左に振り、相良が加速そしてドリブル前進、左足シュート、わずかに枠外。決定機。

19分、菅田にイエロー。今季2枚目。

22分、いわきが左奥35mのフリーキック。林が触れずヘッドを打たれるが、枠外。危なかった。

23分、内田から遠藤、情滋とつながり、クロス。ペナ内に入っていた相良がダイレクトでシュート、枠外。

24分、相良のドリブルから左コーナーを得る。遠藤のキックのこぼれ、情滋がミドルシュートもふかす。

25分、いわきはDF加瀬に代え、MF永井を入れる。

26分には、相良がドリブルで前進から情滋へ。距離があったが、シュート。ふかす。中山が怒るw

30分、いわきが右ライン際35mのフリーキック。こぼれをミドルで打たれるが枠外。

32分、郷家に代わり山田、中山に代わりホヨンジュンが入る。遠藤が下がり気味か。

33分、ホヨンジュンにイエロー。

34分、36分とこぼれを処理し切れず、いわき嵯峨、有田にペナ内に侵入され、シュート打たれる。
特に36分は、有田がこぼれ球に、完全にドフリーだったが、外してくれた。

38分、相良に代え氣田を入れる。

39分、情滋がキープからのクロスで、左コーナーを得る。遠藤のキックに、頭ひとつ出た菅田がヘッド、枠外。惜しかった。

41分、いわきは谷村に代え近藤、山口に代え速水をいれる。

42分、ベガルタは、右サイドの情滋にボールを集め、右からクロスを入れさせると、コーナー2本連続。しかし、シュートに至らず。

追加時間は5分間。
3分、情滋が右サイド抜け出すが、折り返しはライン割る。

4分、ホヨンジュン当たられるが、平然と相手を跳ね返す。

5分、いわきは足攣りの有田に代え杉山を入れ、時間使い。

5分、ベガルタは、氣田が仕掛けてファールを貰い、左35mでフリーキック。GK林も上がるが、決まらず試合終了、今季初黒星。


シュート数: 9-11 CK: 5-7  FK: 11-19  得点:(いわき)江川慶城  警告:内田、中山、菅田、ホヨンジュン 主審:上村篤史  入場:12,269人