11節:ベガルタ仙台レディース2-1伊賀FC、辛くも逆転勝利

2015なでしこリーグ 2015年7月19日(金)19:00 ベガルタ仙台レディース2-1伊賀FCくノ一 ユアスタ仙台



有町  小野
(井上)(ジョバーニャ)
中野  嘉数 
     (美和)
川村 佐々木繭
 
高良 高橋 山本 坂井
 
武仲

サブは、斎藤、西川(DF登録)、田原、安本、佐々木美和、井上、ジョバーニャ。伊賀FCは、ダグラス、園村の2トップ。櫨スタメン。松長姉妹はベンチスタート。

初のナイターとなった、対伊賀FC戦。霧雨が降り続き、気温は25度前後も、高い湿度とスリッピーなピッチでの試合。

前半、消耗を恐れたのか、足元のプレーが目立つベガルタ仙台レディースは、3バックの伊賀FCに対して、スペースに走り込むことができず、なかなかシュートまで持っていけない。

対して、伊賀は、前線がプレスをかけ、キープ力のある櫨が持ち上がって、チャンスを作ったり、積極的にミドルを打ってくる。

後半7分、伊賀はフリーキックから鈴木薫子のヘッドで、先制。流れの悪いベガルタ仙台Lには、いやなムード。しかし、すぐ2分後、相手左エリア角からの中野フリーキックを、走りこんだ小野がすらしヘッドで決めて、すかさず同点。

眠っていたベガルタ仙台Lにようやく火がついた感じで、大きな展開や走り込みが出るようになる。しかし、シュートまでに時間がかかる。共に決定機がないまま、後半もアディショナルタイム。

カウンターから、後半出場の中野がクロス、中央佐々木繭が、反転からの即シュート、これが相手のハンドを誘いPK。これを川村が決めて、決勝点。なんとか逆転勝ちで連勝となった。


前半。
霧雨が降り続くユアスタ。じっとしていれば涼しいが、選手はかなり蒸し暑いはず。そして出足は伊賀FCの方がいい。ベガルタ仙台Lは、テクニックで余裕で回しているように見えるが、足元パスが多いので、しばしばカットされる。

開始早々、川村が右サイド裏に走り込んでクロス、ブロックされる。すると、伊賀FCが一気のカウンター、コーナーを与える。これは守る。2分、伊賀にこぼれ球をシュートされるが、武仲正面。3分、嘉数から有町への縦のパス。ここでまたコーナーを得る。決まらまず。その後、蹴り合い。8分、佐々木繭のロングシュート、クリアされる。9分、伊賀のクロスは武仲。

伊賀は園村がスピードで再三走り込んでくる。ダグラスはそれほど強いわけでも、スピードもあるわけではないが、生真面目にプレスしてくる。12分、櫨のシュート枠外。今日も櫨の動きが良く、ドリブルで持ちあがってくる。15分、中野のドリブルから最後は小野のシュート、ブロックされる。17分、坂井がようやくサイドを上がってくるが、パスがもう一歩。18分、伊賀の杉田が左からのシュート、武仲。

19分、ようやくベガルタがチャンス。嘉数のクロスを中央で中野が合わせる。キーパーがさわって、これがポスト!惜しい。これでコーナーを得るが決まらず。20分にも右奥35mでフリーキックを得るが、中野のキックは流れる。伊賀FCは守りに入ると5バックにしてきて、スペースを埋められる。25分、斜めのクロスを、小野がダイレクトで浮き球パス、それを有町がシュートも枠外。28分、伊賀FCが縦に放り込み。クリア。

31分、伊賀がフリーキックからコーナー、と攻め立てくる。クリアからカウンターを狙うが、届かず。チャンスでのパスミスが目立つベガルタ仙台L。34分、伊賀FCのカウンターを阻止した坂井にイエロー。35分、ベガルタ仙台Lがボールを回すが依然足元へのパスが多く打てず。37分、伊賀FCのロングシュート、枠外。そして40分、伊賀FCがフリーキックから、ヘッドでつなぎ、走り込んだ選手が裏に抜け、どフリー。しかし、シュートはふかす。決定的。43分、左コーナーキックを得るが、打ち切れず。さらにつなぐが、シュートに至らず。結局、前半は0-0で終了。

後半。
開始早々、嘉数が回りこんでのシュート、惜しくも天井。その後ハーフ付近45mのフリーキックから、高橋が突っ込むがもう一歩。そして、7分、伊賀FCが、ベガルタエリア横でフリーキック。この杉田のキックに、鈴木薫子に頭で合わせられて、先制許す。こちらが攻めきれない内に、先手を許した。しかし、これでようやくベガルタ仙台Lも動き出す。9分、今度はベガルタが伊賀FCエリアの右角でフリーキックを得る。中野のキックに、走りこんだ小野がすらしヘッドを鮮やかに決め、すぐに同点。中野のピンポイントのキックが光った。小野は今季初ゴール。伊賀の畑中にイエロー。

ここから伊賀FCに、女子では珍しいイエローの山。13分には園村のイエロー。18分には宮迫にイエロー。右奥40mでフリーキック。伊賀FCは、園村に代え松長佳恵を入れる。ベガルタ仙台Lは、フリーキックから、ファーサイドの高橋のどんぴしゃヘッドもキーパー正面。21分、伊賀FCのミドルシュート、枠外。23分、中野がカットインからシュート、キーパー。24分、櫨に持ち込まれるが、クリア。ここで有町に代え、井上が入る。伊賀も乃一に代え松長朋恵が入る。

27分、伊賀の杉田が回り込んでのシュート、武仲正面。28分、ロングボールを放り込んでくるが、武仲。31分、伊賀、鈴木薫子に代え下條が入る。33分、高良が、カウンターからドリブルで上がっていき、クロス、コーナーを得る。キッカーは嘉数。クリアされコーナー2本目。ヘッドは枠外。この後、嘉数に代え佐々木美和が入る。後半、中野が右、嘉数が左にポジション・チェンジしていたが、美和が右、中野が左に戻る。

35分、また櫨にシュートを打たれるが、枠外。その後、小野に代えジョバーニャが入る。ジョバーニャはハイボールのヘッドでは強いところを見せるが、なかなかシュートチャンスがない。39分、川村がドリブルから、相手をかわすうまいパスで、サイドのスペースにボールを出すが、つながらず。42分、カウンター、サイドからのクロスにジョバのヘッド、ややのけぞり気味でヒットせず。43分にも、カウンターから井上のクロスも、流れる。44分、伊賀ダグラスにイエロー。追加時間は3分。

そして、ベガルタ仙台Lがボールを回し、中野のパスを中央で受けた佐々木繭が、即反転シュート、これがハンドを誘い、PKゲット。大橋にイエロー。はじめはジョバがボールをセットしていたが、自ら川村にボールを渡し、川村が蹴る。長い助走から、フェイントでキーパーの間をはずし、楽々ゴールを決めて、2-1と勝ち越し。(河北によると、PK交代は監督の指示)川村2試合連続、今季6点目。その後、伊賀に攻められコーナーを与えるが、ここは守って、そのまま試合終了。なんとか勝利を得た。


蒸し暑さのせいか、ボールへの寄せが伊賀より遅く、また、足元へのパスが多くて、しばしばパスカットされた。特に伊賀には前にスピードのある選手やダグラスがいて、プレスをかけてくる。後半になり、パスのテンポを速くして、チャンスを作れるようになったが、5バックになる伊賀のラインをなかなか打ち破れなかった。しかし、少ない決定機を点に結び付け、勝利。前半からもっとサイドを使って、崩したかったところ。それでも、リードされてもすぐさま追いつき、勝ち切るしぶとさが、今年のチームにはある。

シュート数:12-8、CK:5-3、FK:16-14 得点:小野瞳、川村優理 (伊賀)鈴木薫子  警告:坂井 (伊賀)畑中、園村、宮迫、ダグラス、大橋 主審:山岸佐知子 入場1810人。


ところで、試合後、グレーのジャージを着た男性コーチ?と川村が熱い抱擁。おいおい、勝ち越し弾決めたけど、ちょっと抱き合い方が熱すぎるぞ・・・そういう仲なのか!?
と遠目には見えたが、良く見ると、近くに松葉杖があって、骨折した浜田だった。これは失礼w浜田は、サポのコールでも涙。感激屋さんなんだね。


尚、試合前にはW杯出場の川村選手に、奥山恵美子仙台市長から、花束。後援会長さんからは、記念品が贈呈された。ハーフタイムに、第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会に出場が決まった、ベガルタ仙台レディース・ジュニアユースの壮行会もあり。

また、川村選手が獲得した、女子ワールドカップ・カナダ大会の準優勝メダルも展示されて、多くの人が写真を撮っていました。自分も撮ったけど、ぴんボケだったので、ほかのサイトで見てくださいw