02節:レディース対新潟L1-0、浜田のゴールで勝利

2015なでしこリーグ 2015年4月5日(日)13:00 ベガルタ仙台レディース-新潟アルビレックスレディース ユアスタ仙台



浜田 有町
(井上)(ジョバ)
中野  嘉数 
(田原)   
川村 佐々木繭
   
高良 高橋 山本 坂井
   
武仲

サブは、斎藤、井出上、田原、入江、佐々木美和、井上、ジョバーニャ。新潟は久保田、大石の2トップ。阪口、小原スタメン。山崎ベンチ入り。

前節川村の同点ゴールでドロー発進の、ベガルタ仙台レディースのホーム開幕戦。対戦相手は、去年2敗している新潟L。

降り続く雨の中で重たいボール、両チーム、思い通りにパスやシュートを打てず、じりじりとした展開。

運動量では、有町、浜田、嘉数などベガルタが優った。しかし、球際で強さ、粘りを発揮する新潟L。ベガルタは、再三詰められてボールを取られたり、パスカットされるシーンが目立った。ただ、新潟Lには強いシュートを打てる選手はいなかったようで、最後は決定力の差が出た。

前半。
2分、川村が相手陣から、ヘッドでバックパスしたボールを奪われ、一気にシュートまで持っていかれるが、ここは武仲が抑える。4分、右サイドでクリアしそこないを取られて、シュートされるが角度無く、サイドネット。相手の寄せの速さに、慌てて、ここまでのベガルタLはぴりっとしない。

7分、新潟のコーナー。シュートは無理な体勢で枠外。10分、中野がスルーパスを受けてキープしようとするが、トラップ大きい。ベガルタ、選手間の間が空き過ぎて、パスが単発になっている。相手裏狙いのロングールも、前線との呼吸がもうひとつ。

16分、相手キーパーのクリアミスをついて、浜田がシュート、キーパー。さらに浜田がドリブルで侵入するが、シュートは打てず。その後、ベガルタLがボールキープするが、シュートまでいけず。22分、中野のパスがカットされ、そのままシュートまで持っていかれるが、枠外。

24分、川村から佐々木繭と渡り、シュートはキーパー。25分にも左サイドでワンタッチでつなぎ、最後は嘉数のロングシュート、ヒットせず。27分、高良のクロスからコーナーのチャンス。キッカーは嘉数。決まらず。29分、新潟Lが左からのクロスにヘッド合わせられるが、枠外。

32分、ベガルタLがクリアしきれないボールを、持ち込まれそうになり、ファールでとめる。アーク付近で新潟Lのフリーキック。20m。キッカーは阪口、しかし直接狙ったフリーキックはバーの上。

34分、サイドから中央に走りこんだ嘉数が、相手ボールをカットして、ロングシュート、バーの上。37分、スローインからつないで、最後は中野がシュート、バーの上。39分、有町がDFと入れ替わり、持ち込むがコーナーとなる。右コーナーは中野が蹴るが決まらず。

42分、高良のクロスに右から中野がヘッド、合わず。この時間には嘉数と中野がポジションチェンジしていた模様。43分には、嘉数がクロス入れるが、ファーから突っ込めず。44分にも中野のドリブルからコーナーを得るが、決まらず。

前半の最後は新潟Lの動きにもなれてきたが、ベガルタは全員が体が重そうで、新潟Lの詰めにマイボールを失ったり、ダイレクトプレーで置き去りにされる場面もあった。結局、スコアレスで前半終了。

後半。
雨降りやまず。開始早々カウンターから浜田がヒールで有町につなぐが、シュートは打てず。2分、左ライン際のフリーキックを得る。キッカーは嘉数。これは決まらず。

そして、7分、CB高橋が相手パスをインターセブトすると、中央をそのまま持ち上がり、右前の浜田へ絶妙のパス。これを浜田がひとりかわして、すぐミドルシュート、ゴール右隅に決まって、先制!この試合両チーム通じて、最も強いシュートを蹴ったのが浜田。

これで勢いづくベガルタL。9分も、相手エリア左角でフリーキックを得ると、連続攻撃から最後は高良のヘッド、枠外。12分には、中野のシュート、枠外。その後は少しペースダウン、ボールを回すがシュート無し。16分、新潟は、佐伯、小原に代え高村、渡辺彩香を入れる2枚代え。

フレッシュな選手が入って、新潟も走りこんで来る。17分、ベガルタエリア左奥30mのフリーキックを与える。これは守るが、22分、新潟がつないで、シュート、枠外。23分、ベガルタLもゴールキックから、有町がうまくボールを奪って、シュート、ヒットせず。25分、浜田に代え井上を入れる。

26分新潟も、FW久保田に代え山崎を入れる。ベガルタはカウンター狙い。29分、有町がうまく裏を取って1対1、キーパーもかわしたが、追いついたDFにシュートを阻まれチャンスを逃す。32分、新潟Lの左山にイエロー。左ライン際からのフリーキック、中野。決まらず。後半、ベガルタLはうまくラインコントロールして、相手の攻撃を次々にオフサイドにかける。

35分、新潟のコーナーはしのぐ。38分、前線で走り回った有町に代えジョバーニャを入れる。が、なかなか、パスが通らない。42分、新潟のカウンターを受けるが、キーパー。追加時間は3分。中野に代え田原を入れ、時間を使う。その田原、カウンターから裏に抜け、フリーで早めにシュート、しかし惜しくもバー。さらに嘉数もシュートを狙うが、キーパー。と、最後まで攻撃の姿勢を見せたが、結局1-0で終了。

前半、選手間の距離感が悪く、サポートが遅れて、マイボールを失うシーンが目立ったが、後半はラインを上げて、決定機を浜田が決めて勝ち切った。中野と嘉数のポジション・チェンジした後の方が有効だったような気がする。ともあれ、ホーム開幕で勝ち点3は、トップ同様、はずみになる。

今後に向けて、前半は特に、個々の選手のフィジカルや、トラップやパスの正確性は新潟の方が良かったし、ヘッドで空振りするベガルタLの選手が多かった点は修正したい。浜田、川村、嘉数、有町あたりは順調のようだが、他の選手のキレはいまひとつ。

注目のジョバーニャは、まだ、冬眠から醒めていない感じ。途中見せた腹筋を利かせたヘッド、カーブをかけたパスなど、片鱗は見えたものの、キレはまだまだ。
他の日本人選手同様、まだまだできるはずなので、練習で調整していってほしい。

シュート数:10-5、CK:4-4、FK:10-5 得点:浜田 遥 警告:(新潟)左山 主審:高橋早織