ルヴァン杯6節:ベガルタ仙台1-1柏、田中渉、プロ初スタメン初ゴールが同点弾

2019ルヴァン杯 Bグループステージ6節 2019年5月22日(水)19:00 ベガルタ仙台1-1柏レイソル 三協F柏


石原直
  
関口 梁 田中渉
   (鈴木)
富田 シマオ
   
照山 平岡 大岩 飯尾
(道渕(ジャーメイン)
川浪

サブは、小畑(2種)、道渕、工藤(2種)、鈴木史也(2種)、ジャーメイン良。柏は、FW瀬川、ガブリエル、MF宮本、手塚、大谷、小泉、高橋峻希、DF杉井、中川創、田上、GK桐畑。パクジョンス、高木はベンチスタート。江坂、クリスチアーノ、オルンガは欠場。

前半は、柏の瀬川、ガブリエルらの厳しいプレスに、ボールを展開できないベガルタ。ロングボールで裏を狙うがほとんどつながらず、再三カウンターを食らう。ついに27分、エリア内の寄せがルーズになったところ、瀬川にドリブルで切り裂かれ、失点。その後は、なんとかしのぐが、フリーの決定機を2度逃し、後半へ。

後半。大岩に代わりジャーメインが入り、シマオがCBへ。梁がボランチに下りると、ボールを捌いて、展開できるようになる。さらに照山に代わり、左SBに道渕がはいると、縦の走りで、しばしば侵入。

ついに34分、平岡のロングボールに道渕が飛び出し、ボックス左をえぐってクロス、中央でジャーメインがスルーすると、背後で、フリーの位置に走り込んだルーキー田中渉が、落ち着いて左足インサイドで、流し込むゴール、同点とする。

渉はプロ初スタメンで、初ゴールが同点弾。記念すべき試合になった。

その後は、ベガルタやや優勢に攻めるも、シュートが少なく、1-1ドロー。しかし、グループステージ、3勝3分けの無配でプレーオフ進出となった。対戦相手はCグループ2位の名古屋。


前半。
柏は3バック。ベガルタは、左に照山、右に飯尾が入った4バック。立ち上がり、ベガルタがボールを運び、50秒、今日スタメンの田中渉がミドルシュート、枠外。1分、柏のロングボール、ガブリエルはオフサイド。その後、ベガルタ、照山から裏の石原へ、戻してシマオのパス、流れる。3分、ベガルタ自陣で回す。その後、柏が左右に展開、最後は大谷のスルーパス、これはGK川浪。

5分、柏の瀬川と、ガブリエルらの前からプレスで、ベガルタつなげない。平岡のロングボール、流れる。左から柏の高橋が侵入、左コーナーを与える。フリーで大谷がヘッド、枠外で助かる。その後、田中渉がサイドチェンジ。7分、飯尾のロングボール、石原オフサイドポジションで、パスは流れる。9分、左ライン際35mでフリーキックのチャンス。キッカーは梁。シュートは打てず。

10分、ベガルタの右サイド、宮本のクロス、瀬川がワンツーでつないで、シュート、川浪セーブ。柏がつながり出す。11分、ベガルタボックス右角35mで柏のフリーキック。大外に回し、左かのクロスに、また大谷ヘッド、枠外。14分、ベガルタのカウンター、石原から梁、最後は田中のクロス、流れる。

15分、今度は柏がカウンター、中央から瀬川、ここはシマオが止める。16分、大岩の中央スルーパスをカットされ、瀬川にフリーでシュート打たれるが、川浪正面。17分、ベガルタが右サイドでボールを回すが、シュートまではいけない。18分、飯尾のアーリークロス、裏に出た関口が、どフリーでヘッド、キーパー正面。決定的。

19分、ベガルタが回し、梁のダイレクトでのクロス、クリアされる。その後、瀬川が右から侵入、川浪が飛び出て止める。その後、柏がボールを回し、最後は宮本が右からえぐってシュート、川浪足1本でクリア。23分、飯尾から石原へのパスはカットされる。ベガルタ、柏の厳しい寄せで、なかなか前向けない。24分、照山が裏まで走り抜けるが、ボールをキープできない。

25分、瀬川がゴール前でワンバンするシュート、川浪弾くところ、ガブリエルに詰められるが、平岡が寄せる。27分、ベガルタのクリアが中途半端になるところ、杉井とのワンツーから瀬川に詰められ、ドリブルでかわされて最後はフリーでシュート打たれる。決まって、0-1。シマオマテ、大岩、田中がいたが、寄せが遅れた。

28分、勢いづいた柏に回されるが、石原がカット。照山がつないで、ロングボールは、カットされる。30分、柏のカウンター、また瀬川に侵入されるが、シュートはバー、助かる。31分、ようやくベガルタ、田中渉が反転しながら、裏への絶妙スルーパス、上がった富田が、右サイドフリー、シュート狙うが、枠外。これも決定的。33分、大岩のロングボールに、裏に抜ける梁はオフサイド。そのあと、瀬川に激しくチャージする平岡。

35分、富田のロングボール、つながらず。36分、照山から関口へのスルーパス、流れる。37分、シマオのパスは流れる。39分、裏に出たガブリエルは、オフサイド。41分、田中渉の巻いたクロス、収まらず。42分、シマオにイエロー。43分、ロングボールを入れてはカットされ、カウンターを受けるの繰り返し。追加時間は1分間。田中のクロスから、ボックス左角30mでフリーキックを得る。田中が蹴るが、ヘッドは合わず。

前半、単発の攻撃の中でも、決定機2度ありながら、決めきれず。逆に守備での曖昧さを突かれて失点、0-1で終了。

後半。
開始30秒、柏の侵入も関口クリア。1分瀬川にイエロー。繰り返しによる。ベガルタ自陣からのフリーキック。2分、ガブリエルが侵入、折り返しに瀬川、ここは囲む。3分、飯尾の縦パスはミス。その後、柏に左右に回され、最後は高橋のシュート、枠外。4分、裏に梁が走りこんで、左からのクロス、ゴール前、石原間に合わず、通過。

6分、関口が裏に出るがオフサイド。7分、柏の宮本、田中をかわして、右からのクロス、ライン割る。8分、飯尾が股抜きからの侵入、しかしパスはクリアされる。その後、石原が右からのクロス、さらに、シマオが左からクロスを入れるが、流れる。

9分、大岩に代わり、ジャーメイン良が入る。ジャーメインはトップ、シマオがCBに回り、梁がボランチ。石原と田中がシャドウか。10分、手塚からガブリエルのパスは、オフサイド。しかし、際どい。11分、左奥35mのフリーキック、つながらず。

13分、柏のカウンター、宮川から中央、シュートはふかす。14分、柏は瀬川から田中陸に代わる。その後、ベガルタ、関口から石原、左からのクロス、ジャーメインはスルー、後ろ合わず。15分、関口からジャーメイン、クロス入れるが、流れる。17分、ベガルタ、柏エリア右のスローインから、ボックス右角でジャーメインが反転即シュート、枠外

18分、杉井がパスミス。柏も前半からのプレスで疲れてきたか。19分、梁が左からのサイドチェンジ、飯尾のクロス、ジャーメインのヘッド、キーパー正面。20分、照山に代わり道渕入り、そのまま左SB。21分、道渕早速ドリブルからのクロス、ボックス左角でフリーキックを得る。梁のキックに道渕にヘッド、枠外。24分、柏がベガルタエリア左奥35mのフリーキック。これはオフサイド。

27分、ベガルタのカウンター、ジャーメインが落とし、決まらず。28分、梁がキープ、タイミング図ってのクロス、侵入した関口ワンバンのボールをヘッドも合わず。

29分、柏は小泉に代わり山田が入る。さらに杉井が両足攣り。そのままピッチ外、古賀と交代。両足が突っ張って、ベンチに戻る前、ベガサポ前を、なんとか「ペンギン歩き」でひょこひょこ歩いていくが、ベガサポも、これには笑顔で拍手。杉井も苦笑いで応える。

31分、柏がボールを回すが押下げる。さらに平岡がカット、関口のパスにジャーメイン。ブロックされる。34分、平岡の浮球ロングボール、道渕抜け出て、えぐってのパス、ジャーメインスルー。背後から、中央にフリーで走りこんた田中渉が、左足インサイドで流し込むシュート、決まって同点。今日プロ初スタメンのルーキーの初ゴールが、同点弾。ゴール内からボールを抱えて、すぐ戻る田中も笑顔。

35分、関口から裏のジャーメイン、ためて、石原へも流れる。飯尾も詰めるが合わず。36分、自陣から回し、最後は田中のクロスもキーパー。38分、田中渉に代わり、2種のユース鈴木史哉が初出場。その後、柏、高橋のクロスにシュートは空振り。

ベガルタはジャーメインがキープ、石原から関口、クロスはキーパー。40分、柏がワンタッチパスで侵入も、川浪がキックでクリア。これがミスキック。42分、柏の山田から裏の田中陸へのパス、これは平岡クリア。

その後、道渕がパスカットから、フリーの鈴木へのパス。走りこんだ鈴木シュートはタイミング合わず、枠外。しかし、積極的。44分、ガブリエルがゴール前に迫るが、川浪。追加時間は4分間。柏のクロスから手塚のスルーパス、これはライン割る。その後、道渕がゴール前に迫り、最後は鈴木がヘッド、これで右コーナーを得る。梁のキックはクリアされ、柏のカウンター、しかし、関口が蹴りだす。

さらに、柏が右からのクロス。これはクリア。4分、柏がベガルタボックス右角でフリーキック。ガブリエルに突っ込まれるが、川浪パンチング。

結局、試合は1-1のドロー。ベガルタはルヴァンカップのグループステージ、3勝3分けの無敗で首位通過。Cグループ2位の名古屋とプレーオフを、ホーム&アウエイで戦うこととなった。

前半、柏の激しいプレスの前に、ロングボール一辺倒になったが、合間に飯尾や田中の精度高いパスで、決定機があり、決めきれなかったのが残念。そして守備では、自陣ゴール前での曖昧なプレーがまた失点を招き、反省点。一方、今日初スタメンのルーキー田中渉は、守備の間合いに課題を残すも、パス出しのセンスや落ち着いたシュートに、今後を期待させるものがあった。

また、飯尾も怪我あがりで、初スタメンでフル出場。連携ミスはあったが、クロスの精度や上下動は、今後の戦力を予感させた。また、左サイドバックで途中出場の道渕も、果敢なドリブルで、相手を脅かし、田中の初ゴールを導きだした。ユースの鈴木も思い切りのいいプレーを見せた。

できれば、勝利が欲しかったが、この試合で期待していた田中や飯尾の活躍は、今後を期待させるに十分だった。ただ、ボックス付近での守備での曖昧さは要チェック。


シュート数:9-10 CK:1-1 FK:21-9 得点:田中 渉 (柏)瀬川  警告:シマオマテ (柏)瀬川  主審:中村 太 入場:3,062人