13節:ベガルタ仙台2-1山口、中島同点弾、名願PKゲット、中山決めて逆転勝利

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2024 J2 13節 5月3日(金・祝)14時03分 ベガルタ仙台 2-1 レノファ山口 ユアスタ仙台


中島(菅原)
 郷家 

相良    情滋
(名願)   (真瀬)
長澤 松井
   
石尾 菅田 小出 髙田
      (中山)

前半AT気迫の中島ヘッド、後半AT名願の仕掛けが勝利をもたらす。

サブは、小畑、真瀬、松下、工藤蒼、名願、中山、菅原。
山口は、GK関、DF前、板倉、キムボギョン、新保、MF吉岡、相田、池上、田邉、FW河野、梅木。野寄、山本駿亮、田中稔也、ヘナンは、ベンチスタート

前節、五分の戦いをしながら千葉に決定力の差を見せられて、0-2と連敗のベガルタ仙台。

今節、ホーム連戦で、レノファ山口と対戦。

GW期間中で、仙台では小学生無料、保護者優待料金企画もあったようで、ユアスタには、子供連れも目立ち、15,623人の入場。


試合は、ベガルタが左右の揺さぶりで、山口が縦のロングボールで、互いのプレスを回避する様相。

前半は、山口の寄せ、守備での戻りが速く、その上、強固なDF陣に、精度の高いクロスがある新保、吉岡、前線で収まる梅木を有する山口が優勢。

球際のかわしも、スピーディーで、次々に裏を取り、ベガルタゴール前に迫る。

ベガルタの右から何度も、レフティー新保に攻め上がられ、精度の高いクロスを入れられる。


一方、ベガルタは、キープ力のある相良がドリブルで大きく動き、右の情滋、髙田へのサイドチェンジ、石尾や長澤のクロスなどで揺さぶる。

ただ、クロスの精度、ペナ内への仕掛けがもう一つで、相手の守備を崩せないシュートで、中々決定的場面を作れなかった。

そして、20分、山口の吉岡が、左から強烈なカットインシュート。前にいた池上が、アウトで背後へコースを変える技を見せ、GK林の逆をつかれ、0-1と先制許す。

前半30分頃までは、ゴール前での決定機の多さは、山口の方が多く、先制されるも、その後はぎりぎり守り、1失点に留めた。


そして、前半ATの中島の鮮やかな同点ヘッド。

後半、徐々に盛り返すと、試合終了直前には、名願の仕掛けから得たPKを、中山が冷静に決めて、2-1。劇的な逆転勝利。


苦しい試合でも、最後は球際の粘りや、中島の決定力、名願の仕掛けから中山のPKと、総力で勝ち点3をゲット。

会場を埋めた多くの子供たちに、勝利の喜びを与えて、楽しいGWをプレゼントした。


劣勢の試合でも、長い時間我慢できる守備力と、ここ一番で仕掛ける積極性、決め切る力があれば、モノにできる。

いつも楽勝できる力は、まだない。

それでも、しのいで勝つ。

この試合は、選手達の自信になったのではないか。

前半AT2分の、中島の同点ールに至る流れは、良かった。

長澤がパスカット、松井から石尾とつなぎ、左サイドでフリーの長澤が、DFの間で駆け引きしていた中島へクロス。

やや低いボールだったが、中島は背後に抜け出すと、頭を振ってのヘッドで、GK関の逆を突き、ゴール、1-1

厳しい守備からの連動、中島の覚悟。今季の練習の成果が出た。

前半終了間際、押され気味の流れを一気に盛り返す、背番号7の同点ゴール。決めて、ハーフタイム。


また、後半AT4分のPKにつながる名願の仕掛け。

3分前に入ったばかりの名願が、石尾のパスを受けて、得意のドリブルで田中をかわす。一旦外にいくと見せて、中に切れ込み、振り切ってファールを誘った。

そして、中山のPKも落ち着いていた。

ボールを叩くシュートで、インパクトから急激に飛び出るシュート。コースは読んでいたGK関も間に合わず。2-1と逆転。

今季はすでに3点取っている中山の余裕、スタジアムの雰囲気を力に変えた。


さらにいうと、1対1で経過した後半17分、情滋の、カウンターからのドリブル独走の決定機もあった。

カウンターで、長澤が、アバウトに高く蹴り上げたボールの処理を、山口の選手がミス、拾った情滋がフリーでドリブル前進。キーパー関と1対1。左に流れながら、右下を狙ったが止められる。

これも狙いの攻撃だろう。

逆転弾を決めてのヒーローになり損ねた情滋だが、こういうチャンスを作れるのが、情滋のストロング・ポイント。

失敗は成功の元で、ミスを恐れずどんどんチャレンジし、次は決めて欲しい。


守備面では、前半は、山口のスピードある攻撃にあわやのシーンも多かったが、後半になると、山口も疲れてきて、間延び。ボールを散らすベガルタのワイドな攻撃も、効いてきた。

ベガルタは、スタメンの選手が後半の終盤になっても走れ、縦のスルーパスを出す小出や、フルタイムで走り回りパスを散らすベテラン長澤など、山口のいい攻撃を次第に減じて、山口の攻撃が精度を欠いてきたのが、最後の逆転劇につながった。


また、後半31分から出てきた、真瀬の攻撃参加は、相手には脅威。

コーナー付近まで来て、素早くクロスを上げたかと思うと、いつの間にかペナ内まで侵入して、中山のキープ、石尾のクロスにあわやのヘッド(35分)。

ベガルタは、それぞれのピースが、まだ完全に統合までは行っていないが、武器が色々増えて来たのは確か。


ボールを握ってフィニッシュまでいくクロスの精度、動き出し、連動には、まだまだ改善の余地がある。

また、相手のミドルに、ボールウォッッチャーになるところは修正が必要だが、積み上げての基盤が揃ってきている。

中2日で、疲労もピークの次節アウエー鹿児島戦だが、まずは積極的な攻守、要所で仕掛けて、勝利をもぎとってきて欲しい。


主な流れ

<前半>
3分、髙田のアーリークロスに中島ヘッド、枠外。

15分、山口、右からのえぐりのクロス、これはクリア。

20分、山口、フリーキックからのこぼれをつなぎ、左から吉岡がカットインで強烈ミドル。前にいた池上がアウトで背後にコースを変え、GK林が完全に逆を突かれ失点。0-1
敵ながら池上の技あり。

27分、山口、左吉岡からの連続クロス、コーナー。ゴール前のこぼれを、押し込まれそうになるが、なんとか枠外。

28分、山口、河野のスルーパスに抜け出した梅木、ペナ内で倒されるがノーファールの判定。

30分、山口、河野がカットインミドルシュート、これは林。

36分、ベガルタ、相良のサイドチェンジを情滋が受けて、クロス。中島ダイレクトシュート、枠外。

37分、ベガルタ、左から石尾の速いクロスに、ペナ内の情滋、頭で合わせるが枠外。

40分、ベガルタ、相良がドリブルから、右に流れスルーパス。前に出た中島フリー。シュートはブロックされる。

AT2分、ベガルタ、長澤のクロスに、低い姿勢から中島がヘッドで決め、1-1、同点にして前半を終える。

中島今季3点目。

前半のシュート、ベガルタ5本、山口6本。

<後半>
ハーフタイム、山口は、左MF吉岡に代え野寄を入れる。

1分、ベガルタゴール前、ヘッドで浮き球つなぐ。クリアしきれないベガルタ。最後はネットを揺らされるが、オフサイドで助かる。

4分、ベガルタ髙田にイエロー。髙田は今季3枚目

6分、ベガルタ、カウンター、相良から右前方の情滋へパスが通り、フリーもトラップ大。

9分、ベガルタ、相良のクロスに中島がヘッド、枠外。


11分、山口、田邉に代え山本を入れる。

14分、山口、山本が反転シュート、石尾がカバーしてブロック。

17分、ベガルタ、自陣で長澤が蹴り上げたボールを、情滋が広いフリー。キーパーと1対1も止められる。

25分、山口、右からのロングスロー、こぼれを池上がミドルシュート、バーの上。


31分、山口、池上代えDFヘナンを入れる。5バックへ。

31分、ベガルタ、右サイドの二人を交代。髙田に代え中山、オナイウ情滋に代え真瀬がが入る。
中山はトップ、郷家が右MFに回る。

33分、山口、前にイエロー。

35分、ベガルタ、右で回して、最後は中山が中央でキープ。左の石尾に落として、クロス。真瀬が侵入ヘッドもバーの上。


39分、中島に代え菅原が入る。菅原は守備でのヘナン対策もあるか。

41分、山口、右から新保のクロスに、ニアに走り込んでヘッド打たれる、枠外。

44分、山口、河野に代え田中を入れる。


45分、ベガルタ、相良に代え名願がが入る。

AT1分、山口、田中、名願のドリブル突破を止め、PK献上、イエロー。

AT4分、ベガルタ、中山がPKを落ち着いて決め、2-1。ベガルタが土壇場で逆転。

ベガルタの選手達は喜びあって、時間をさりげなく使うw

AT5分、ベガルタ、山口新保のクロスを凌ぎ、カウンターから名願のドリブル。山口の前が、ファールで止め、DOGSOか、レッドで退場。

ハーフ付近、このフリーキックを蹴ったところで、試合終了。

後半のシュートは、ベガルタ4本、山口6本。

それにしても、山口は一芸ある選手が、スピードある攻守で、積極的にゴールを狙う、まとまったチーム。今後伸びて来そう。

とりわけレフティー新保、いいね。テクニシャンだけど、まだ21歳なのか。牛タン食べにこないか?フクは宮城でも取れるようになったヨ


シュート数: 9-12 CK: 2-6 FK: 14-13  得点:中島元彦、中山仁斗=PK (山口)池上丈二  警告:(山口)前、田中稔也  主審:松澤慶和  入場:15,623人