ナビスコ1回戦2R:対柏2-1、角田同点、富田逆転弾。磐田との2回戦へ

ナビスコ1回戦第2戦 2011年7月27日(水)19:00 ベガルタ仙台2-1柏レイソル ユアスタ仙台



中島(中原)
太田   関口
     (梁)
松下

角田 ヨシキ
   (富田)
朴 曹 鎌田 田村

サブは、桜井、渡辺広大、細川、富田、梁、柳沢、中原。柏は、北嶋、工藤の2トップ。酒井、ワグネル、レアンドロ先発。田中はベンチスタート。主審はリー プロバート。

雨の中、蒸し暑いユアスタ。ベガルタは赤嶺が完全休養、梁、富田もベンチスタートで休ませた。

前半、柏に展開されるも、パスミスをついて相手陣まで攻めるベガルタ。しかし、ポストプレーはできず、なかなかシュートまで行けない。15分、酒井から裏のレンアンドロへスルーパスを通され、ライン際までえぐられると詰めていた北嶋に先制弾を許す。柏らしさにやられた。

しかし、ベガルタは中島、太田といったこのところの控え組が休養十分で、相手DFボランチを追まわし、次第にチャンスを作れるようになる。しかし前半は崩し切るまでは至らず、1点リードされて終了。

後半、ベガルタは太田が活躍。開始早々、相手ボールにつめて奪うと、そのままドリブルで前進、DFもかわしてエリア内侵入、折り返す。これを中央で待ち構えていた松下がインサイドで狙うが、キーパーが弾く。あがってきた角田がこれに反応、左足で強烈なダイレクトシュート決めて同点。チームとして5試合ぶりの得点。

これで1戦目を勝利しているベガルタは気持ちに余裕。2戦トータルで優位にたって、守りを固めながらチャンスを伺う。全体の動きに元気が出てくる。一方、ほぼフルメンバーで連戦の柏は次第に疲れと焦りが出てくる。前がかりの柏を太田や中島がつっかけて、攻撃を遅らせる。中盤では松下、ヨシキがつめて、ヨシキのサイドチェンジに、田村が裏を狙って攻撃参加。相手の疲労を誘う。

柏のスルーパスやロングボールも林らがなんとか防ぐ。柏は田中、水野を2枚代えで入れたり、北嶋に代わり林を入れるなど、点を取りに来るが、ベガルタはドローでもいいという心理的余裕がプレーを落ち着かせ、富田や太田がパスカットでカウンターのチャンス伺う。

すると後半ロスタイム、柏の足が完全に止まったところを松下がえぐり、中央でフリーとなっていた冨田が腹筋を利かせてヘッドを突き刺し、逆転弾。そのあとすぐ笛となり、逆転で1回戦2戦2勝で2回戦に駒を進めた。

2回戦第1試合は、9月14日(水)19時に磐田とユアスタで戦う。第2試合は9月28日アウエー。

試合の数時間前雷雨があって、一時強く降り、その後、晴れ間が出て暑くなり、さらに次第に曇って涼しくはなったが、湿度が高い状態でキックオフへ。すると、雨が強く振り出すユアスタ。10,439人。

前半。
開始早々柏がコーナーを得る。クリア。さらに関口がブロックする。2分、あがった関口が相手エリア左角からシュート、枠内も、キーパーに阻まれる。スローインからこぼれを角田がロングシュート、DFに当る。3分、今度は柏がベガルタの裏に浮き球。林が抑える。4分、太田が詰めてコーナーをゲット。梁がいないので、左コーナーも松下が蹴る。これは雨で滑ったかキックミス。柏の攻撃をしのいで、7分にも、左サイドライン際40mのフリーキック。松下は大きく曲げるキックもキーパー正面。

9分、チュソンがクリアミス、それを拾われてフリーで前進許すが、レアンドロのシュートは枠外。助かる。10分、ベガルタも攻めてボールを回し、最後は中央から、太田がミドルシュート、枠外。12分には、ベガルタが回して放りこみ、こぼれ球を外目から松下が左足ボレーシュートで狙うがキーパー正面。14分にも、センタリングのこぼれ球に太田がフリー、慎重に狙うがキーパーに阻まれる。詰めていたチュソンも及ばず。

そして、15分、柏陣から上がってきた酒井が、裏に走りだしたレアンドロにどんぴしゃのスルーパスを通し、えぐったレアンドロが横に出すと、北嶋に詰めれて先制を許す。17分、ベガルタも自陣で回してから縦パスを入れるがカットされる。20分、柏エリア奥まで攻めるが、センタリングがゴール前を通過。22分、田村が攻撃参加、太田とのワンツーから、最後はエリア右角からのシュート、惜しくもサイドネット。24分にも、ゴール前でボールをまわすがシュート打てず。27分、角田のパスカットから松下、太田と素早くつなぐが、オフサイド。30分にも、角田のスルーパスが裏の中島に通るが、オフサイド。

32分、柏に攻められ、ベガルタエリア左30mでフリーキックを与える。これは決まらないが、さらにカウンターからの早い展開で最後はレアンドロのシュート、クリア。37分、太田が粘って、ライン際からのクロスを上げるが、ゴールライン割る。39分にも、太田が粘ってクロスをあげ、これがラインの裏に出た中島にどんぴしゃ、しかし中島トラップが大きくボールを奪われる。40分、チュソンの上がりにたまらず酒井がイエロー。柏エリア左横20mでフリーキックのチャンス。さらに右コーナーを得て、太田が蹴る。これぼれを松下がボレーで狙うが打ち切れず。

ロスタイム。柏のカウンターで北嶋がフリーで抜けかかるが、鎌田が辛うじてクリア。前半は、そのまま1点リードされて終了。

後半。
雨は依然降っている。開始1分、相手に詰めてボールを奪った太田が、そのままドリブル突破、DFひとりをかわしてエリア内侵入、折り返す。中央で待ち構えていた松下が、インサイドで慎重に狙うが、キーパーに弾かれる。そのこぼれに走りこんだ角田が左足でのダイレクトシュート。ホップするような弾道は、ゴールの天井に当る豪快なシュートで同点。後半すぐの同点弾。しかも、この時点で2戦合計で1勝1分けとリードとした形になって、ベガルタの選手に余裕。

柏も前がかりで攻めてきた、コーナーを与える。ワグネルのヘッド合わせられたが、バーの上。4分にも左サイドを攻められ、シュートされ林が一瞬こぼずが、すぐに飛びついて抑える。8分ようやくベガルタがまわすが、義希がミスキック。雨ですべったか。その後、太田が相手エリア付近で、DF2-3人に囲まれながら、うまく体を回転させながらかわし、シュート。キーパー弾きポストに当り、外へ。コーナーをゲット。このあたり、太田のキレキレの動きだった。このコーナーのこぼれを田村がロングシュートと、攻撃が活気づいてきた。

さらに11分、太田と田村のワンツーから太田がうまく抜け出し、センタリング、弾かれてコーナーをゲット。これは決まらず。12分、松下が裏に走り出た中島にパスを通し、中島シュートもキーパー。柏はここで、大谷、工藤に代え水野、田中の2枚代え。しかし、ベガルタはラインをコンパクトに保ち、ブロックでスペースをつぶす。18分、関口のトラップミスを運ばれシュートされるが、枠外で助かる。

少し運動量が落ちてきた柏に対し、カウンターを仕掛けるベガルタ。しかし、少し仕掛けが遅い。それでも20分、義希のサイドチェンジから田村が上がり、倒されて、エリア右横でのフリーキックをゲット。これはクリアされる。22分、北嶋に裏をつかれそうになるが、林。23分、田村にイエロー。24分、柏のカウンター攻撃、チョがバックヘッドで後ろに流すが、あわや。27分、田中に裏に入られ、ヘッドもバーの上。ここで関口に代わり梁が入る。動きはいい。その後、相手攻撃をしのぐ展開。

28分、柏エリア左角でフリーキックをゲット。ここで中島に代わり中原入る。こぼれを柏に回されるが、シュートはバーの上。互いに疲れて中盤にスペースが出来てくるが、柏は疲れている。34分、左サイドライン際から、中原が意表をつく強烈な左足ロングシュート、わずかにバーの上。この後、高橋義希に代え富田が入る。富田、入るなり次々にパスカット。37分、柏に放り込まれ、林がワンハンドでクリア。このあたりで松下が足攣り状態。しかし、すでに3人交代済み。

その後、富田のパスカットからチュソンが上がってのクロス、中原はもう一歩。42分、ゴールキックで林が遅延取られイエロー。44分、ライン際のフリーキックを得る。決まらず。そしてロスタイムは3分間。右ライン際のフリーキックから、完全に足がとまった柏の間隙を縫って松下がクロス、中原のシュートは弾かれるが、松下が再び左サイドから浮き球を中央でフリーの富田に上げると、腹筋を効かしたヘッドはキーパーの手を掠めて、ゴール上に決まり、逆転!直後に笛で劇的な勝利となった。


柏がほぼフルメンバーで臨んできたので、後半疲れからか柏らしいスピードはあまりでず、追いついた後、しっかりとブロックを作り、コンパクトにできた時間があったのが勝利につながった。これもドローでOKという余裕だろうか。

ヨシキのサイドチェンジ、太田のドリブル、松下のアシストや、ふだん汗をかいている角田、富田のボランチ陣の得点で勝てたのは、次にもつながるような気がする。欲を言えば、角田にも休んで貰いたいところだが、4人温存したので、はずせなかったか。


シュート数:14-10、CK:4-2、FK:21-13 得点:角田誠、富田晋伍 (柏)北嶋 警告:田村、林 (相手)酒井、水野、パクドンヒョク、レアンドロドミンゲス 主審:リー プロバート