06節対大宮0-1、完敗、連敗。球際弱し。

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J1 06節 2011年7月23日(土)19:00 ベガルタ仙台0-1大宮アルディージャ ユアスタ仙台



赤嶺
梁   関口
松下
(中島)
角田 富田
   (太田)
朴 曹 鎌田 菅井
     (田村)

サブは、桜井、渡辺広大、田村、高橋義希、太田、中島、柳沢。大宮、李天秀とラファエルの2トップ。藤本、上田、村上が先発。

台風の置き土産の冷風で、涼しいというか曇天で寒いくらいのユタスタ。霧雨の後でややスリッピー。前節の大敗を受けてホームでの巻き返しに燃えるベガルタ、と思いきや、だるそうに、球際も躊躇しがちな、昨年に戻ってしまったイレブン。菅井の負傷退場もあって、サイドからの思い切った攻めもなくなり、受身になる。

対する大宮も、同じく5戦勝ち無しとはいえ、藤本を中心にボールをワイドに展開、視野を確保するトラップで、ワンツーやロングボールを交えて自在に攻めてくる。ラファエルのキレがいまいちで助かったが、長い時間保持され、ベガルタのパスミスをどんどん拾われてゲームを支配された。それでも前半は中央を締めて、シュートはあまり打たせなかった。

後半開早々の6分、ショートコーナーから中央のイチョンスをフリーにいしてしまい、ヘッドを決められ先制される。今のベガルタには1点を返す迫力がない。そのままホームで今季初黒星の連敗。後半戦のはじめにしては、不景気な試合となってしまった。

ボランチの二人が疲弊、後半、富田の判断ミスや角田は疲労困憊状態でボールが追えなくなる状態。球際でもあっさりボールを奪われるなど、らしくないプレーが多く、いささか重症。ただ、後半戦は始まったばかり。

中3日の次のナビスコ柏戦では、先発を大きく入れ替えてでも、休ませる必要のありそうな選手が多い。尚、菅井の怪我は鼻骨陥没ということで、しばらくは厳しそう。

尚、大宮サポから支援物資と届けて頂いたということで、感謝申し上げます。

この時期にしてはかなり涼しいユアスタ。夏休みに入った土曜の夜なのに寂しい12,082人。霧雨上がりで、ピッチはスリッピーと思われる。

前半。
ベガルタ、赤嶺ワントップの4-2-3-1。開始から大宮がボールを支配する。2分センタリングを入れられるが林。3分、大宮のコーナー。ショートコーナーから、中央に切れ込んだ村上にシュートを打たれるが、バーの上。ベガルタ、守りから攻撃とパスがなかなかつながらない。5分、藤本がラインの裏に浮き球を入れてくるが、林。その後、関口がライン際を持ち込み、ようやく相手陣でボールを回す。7分、角田のセンタリングは、赤嶺にもう一歩。その後、中盤で攻守が入れ替わる攻防も、互いにシュートまではいけない。

10分、パスカットから関口がドリブルで持ち込み、センタリング、松下に合わず。12分、大宮がワンタッチでつないで、センタリングまでは入れてくるが、ベガルタも中央は締めてシュート無し。14分、左サイドに上がった梁が高いボールをエリア内に放り込む、ここでベガルタの選手が交錯しながらシュートは、キーパー正面。この中で、菅井が負傷(鼻骨陥没)、担架のままピッチ外へ。ベガルタ10人。17分、菅井に代わり急遽田村が入る。

大宮がボール回し、ベガルタが追う。なかなか奪えない。大宮もラストパスをなかなか通せない。22分、藤本が意表をつくロングシュート、枠内、林がワンハンドではじき出す。大宮のコーナー。これはしのぐ。ベガルタにはこういうプレーをする選手がいない。体を重そうにプレーしている。24分、大宮の大きなサイドチェンジのボール、林がおさえる。26分、ベガルタ相手陣でのスローインから、赤嶺がセンタリングを入れる、しかし中央に誰もいない。

しかし、このあたりからベガルタもようやくパスがつながり出し、ラストパスまでいけるようになってきた。31分、関口と田村のコンビで攻める。32分、中央でワンツーでつなぎ松下のロングシュート、グラウンダーでキーパー。ベガルタようやく初シュート。34分にも、中央赤嶺の落としに松下のシュート、ヒットせず。36分、相手のクリアミス拾ったが富田が相手にパス。37分、ベガルタも中央でパス交換で攻めるがシュートまでいけず。39分、ベガルタゴール中央で、ラファエルがセンタリングをオーバーヘッド、枠内も林。

40分を過ぎるとまた大宮がキープ。一人一人のトラップなどの技術が正確で、リズムがある。43分、ラファエルにヘッド打たれるが、枠外。前半は、相手に終始押されながらも、終盤少し盛り返したが、得点なく、スコアレスで終了。

後半。
メンバーの変更なし。開始早々大宮にコーナーを与える。このクリアボールが枠内に向かい、あわやオウン。林がおさえる。2分、さらに裏をつかれてエリア内に侵入されるが、最後は鎌田が蹴りだす。その後、ベガルタが相手ゴール左奥35mでフリーキックを得る。こぼれをクリアされ、今度はコーナーを得る。右コーナーでキッカーは松下。ニアでクリアされカウンターを受けるが、ベガルタもすぐカウンター返し。梁が左サイドをドリブルでついて、シュートも、キーパーに弾かれる。

5分、大宮にコーナーを与える。このショートコーナーから、中央で一瞬イチョンスがフリー、頭を振ったヘッドは、林の手をかすめゴール、先制を許してしまう。これまでのベガルタであれば、失点をもろともしない雰囲気があったが、この5試合、点が取れてないせいか、重苦しいムード。それでも左ライン際でのフリーキックのチャンス。30m。クリアされ、今度はコーナー。しかし、シュートに至らず。12分、ベガルタボールを回すが、攻めきれない。逆にカウンターを受けてコーナーを与える。これは守る。

16分、林のゴールキックが直接梁につながり、ドリブルで左サイドをついて、角度ないながらシュート、キーパーに弾かれ、コーナーを得る。しかし、またシュートには至らず。17分、松下に代え中島入る。4-4-2に変更か。カウンターでイチョンスに走られるが、イエローで助かる。18分、ベガルタが攻め、梁のサイドチェンジに田村が上がってくるが、もう一歩。今日はバウンドして延びるボールに、ベガルタの選手の方が対応しきれていなかった。

20分、センタリングのボールに赤嶺?が裏に浮き球、中島がフリーのチャンスも空振り。23分、ベガルタがボールを回してコーナーを得る。右コーナーのキッカーは松下が交代したので梁。決まらず。チュソンと角田がワンツー、センタリングに中島のヘッド、ヒットせず。さらに、こぼれを富田がロングシュート、大きくバーの上。27分、チョにイエロー(これは大宮のシミュレーションに見えたが)。ベガルタエリア左角で、大宮のフリーキック。これは守って、カウンター、チュソンと梁のパス交換からセンタリングもキーパー。

29分、カウンターから大宮にコーナーを与える。30分、大宮イチョンスを交代。ベガルタは富田に代え太田が入る。今日の富田がパスミスが目立った。体の切れが失われている角田といい、ボランチ陣の疲労が目立つ。32分、ベガルタも回して、コーナーのチャンス。こぼれ球を関口がシュートもバーの上。35分、センタリングに中島のシュート、枠外。37分、裏にフリーで抜け出た中島に浮き球パスが通るが、トラップミス。もったいない。大宮はプレーに時間をかけはじめる。まえがかりのベガルタの裏にロングボールを出して前を走らせてくる。

ゴール前にフリーでシュートをされてもはずしてくれたり、まだツキがあるかと思われた。ロスタイムは4分間。角田のロングシュート。さらにコーナーを得て、右コーナーを太田が蹴ってせめるが、そのまま試合終了。またまた点が取れず、セットプレーからの失点で連敗。ホームでの無敗も途切れた、後半戦のはじめの試合。ブーイングが響く。エールもあった。


まず、球際への寄せが緩んでいる。また、せっかくボールを奪っても、どうにも選手間の距離感がしっくり来ず、攻撃につないでいけない。さらに、うまくつなげたと思ったら、シュートを遠慮する選手ばかりで、得点のタイミングを失うといった、少しずつの「ズレ」の修正が必要。

jこれまで、梁や角田がつなぎ役としてそれらの調整役だったが、不調な今、他の選手の奮起と、若手の起用などでチームを活性化していくことも必要になってきている。中3日でナビスコがある。試すには絶好の機会。柏との連戦となるが、そこで調整させて、日曜のホームでの勝利につなげて欲しい。

シュート数:10-10、CK:7-6、FK:8-12 得点:(大宮)イチョンス 警告:曹 (相手)イチョンス  主審:吉田寿光