天皇杯決勝:ベガルタ仙台0-1浦和レッズ、惜敗。少しの差が大きな差。

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第98回天皇杯 決勝 12月9日(日)18:00 ベガルタ仙台0-1浦和レッズ 埼玉スタジアム

ジャーメイン
(阿部)
石原 野津田

中野    古林
    (関口)
椎橋 奥埜
(矢島) 
板倉 大岩 平岡
    
シュミット

サブは、関、永戸、梁、矢島、富田、関口、阿部。浦和は、FW興梠、武藤、MF柏木、長澤、宇賀神、青山、橋岡、DF岩波、阿部、槙野、GK西川、ズラタン、李、はベンチスタート。

ベガルタは、準決勝山形戦の矢島の代わりに、奥埜をスタメンで起用。負傷が伝えられた興梠や柏木の動きは、なんとか抑えたが、長澤に入り込まれ、しばしばピンチ。一方、ジャーメインは、阿部や槙野に当てられ、ボールがなかなか収まらず。

すると12分、浦和のショートコーナー、野津田がクリアしたボールを、中央から宇賀神に強烈ミドルを打たれ、先制許す。リードして5バックで守備を固めた浦和に対し、ベガルタは平岡の攻撃参加や、位置取りの変化でチャンスを作るが、2度の決定機を活かせず、守り切られ、敗戦。準優勝となった。


18時のキック、気温6度と冷え込む埼玉スタジアム。6万枚のチケットが売れたというが、入場者の発表は5万人。

応援の様子の前に、簡単に試合経過。自分のメモが、達筆過ぎて読めな~いw

試合開始前に、ベガサポ前にベガルタの選手が出てきて、あれ、多いなと思ったら、ハモンロペスも、ラファエルソンも、菅井もいる。ほぼ選手全員?とスタッフが出てきて、円陣!初めて見た。

前半。
1分、ベガルタが攻められるが、しのいでカウンター、蹴り出され、相手陣でのスローイン。中央でつないで、奥埜やや強引だがミドルシュート、枠外。チームの緊張をほぐす。2分、古林からジャーメイン、シュートはヒットせず。3分、奥埜のサイドチェンジ、古林のクロスは合わず。

6分、パスカットした中野、その後つながらず。7分、右サイドをジャーメインがドリブル前進、クロスを入れるが合わず。10分、中央から長澤のクロス、興梠にシュート打たれるが、枠外。危ない。11分、シュミットのゴールキックから、中野、ジャーメインとつなぐが、キープできず。予想通り、ジャーメインへはプレスがきつい。

12分、武藤のクロスは、平岡がヘッドでクリア。12分、浦和の左コーナー。ショートコーナーから中に放りこまれ、クリアしたボールを、宇賀神が強烈ミドルシュート、ボールが落ちてゴール。先制を許す。これはノー・チャンス。早い時間の失点で、逆転の少ないベガルタとしては、苦しい立ち上がり。

それでも、14分、中野のクロスから逆サイド古林の折り返し、流れる。18分、裏を取られて、フリーになられるが、シュミット飛び出て蹴りだす。20分、浦和がベガルタエリア左角30mでフリーキック。板倉がヘッドでクリア。右コーナーを与える。これはしのぐ。

25分、右サイドから野津田が右足のミドルシュート、枠内も西川が弾き出し、左コーナーを得る。野津田のキック、こぼれを入れるが、右コーナー。これもクリアされるが、奥埜がミドルシュート、枠外。28分板倉が飛び出し、相手ボールをカットするが、つながらず。

30分、椎橋が削られるが、ノーファールの判定。31分、左から中野がドリブルで仕掛けるが、止められる。33分、板倉にイエロー。その後、ベガルタが回す。35分、浦和に裏を取られるが、オフサイド。36分、左コーナーを得る。浮き球でつなぐが、シュート打てず。

38分、浦和に回され、左コーナーを与える。こぼれを長澤にシュートされるが、枠外。40分にも回されるが、オフサイド。42分、ベガルタのカウンター、中野のクロス、合わず。43分、裏に出た柏木は抑えるが、さらに武藤がクロス、興梠がフリーでヘッド、枠外。危ない。

44分、長澤にドリブルから、シュートまで打たれるが、枠外。前半は浦和に決定機が多かったが、なんとか1点でしのぐ。ベガルタは、ミドルは打っているが、崩しは少ない。

後半。
2分、古林?のクリアミスを攫われ、裏を取られるが、キックミスで助かる。3分、右から、古林がクロス、流れる。4分、柏木に、中央から長いスルーパスを入れられるが、キーパー。6分、中野のクロスから左コーナーを得る。7分、奥埜のパスを受けた石原、流れてシュートするが、ヒットせず。

8分、パスカットされ、柏木から武藤のシュート、枠外。11分、中央30mでフリーキックを得る。野津田が直接狙うが、ゴールネット天井の上。14分、平岡、小林から中野とつなぐが、シュートは打てず。浦和のカウンター、しのぐ。

16分、浦和は、柏木に代わり柴戸を入れる。21分、ベガルタ古林に代え関口、ジャーメインに代え阿部を入れる。22分、石原が粘って、左奥30mのフリーキックを得る。野津田直接狙うが、バーの上。その後、関口から阿部、裏に行くが、つながらず。

25分、右サイドの連係で相手の裏を取り、平岡が上がって、クロスに、中央阿部が、フリーで狙いすましたグラウンダーのシュート、キーパー正面。決定的。ふかさないように、慎重になり過ぎたか。さらに26分、左サイド板倉?のクロスに、相手ライン裏に飛び出た野津田が、フリーでダイビングヘッド、枠外。これも決定的。

30分、左コーナーから、最後は大岩がヘッドも角度無く、キーパー。32分、左ライン際35mのフリーキック。ここで椎橋に代わり、矢島が入る。実はこの前あたりから、奥埜が足攣りで、さかんに足指を伸ばしている。分かっていて、敢えて椎橋の方を、変えたのあろうか。34分、左30mのフリーキック、キーパー。

36分、ベガルタ回してはいるが、シュート打てず。浦和は完全に守り切る体制。41分、武藤に代え李忠成が入る。李がコーナー付近でボールをキープ。42分、ベガルタが左ライン際40mのフリーキックを得る。ニアにいた板倉が、バックヘッドで流すが、中央で合わず。

43分、長澤、平岡にイエロー。44分、浦和がキープ始める。奥埜また足攣りで伸ばす仕草。追加時間は5分間。ベガルタは、板倉を前線に上げ、パワープレー。しかし、なかなかいいクロスが入らない。フリーキックから板倉のシュートもヒットせず。5分目、浦和は、興梠に代えズラタンを入れる時間使い。

終了間際に、左奥30mでフリーキックを得るが、蹴るのは足攣りの奥埜、キックは届かず、笛。

浦和の流れからの決定機は、前半始めの2回ほど。宇賀神のゴールの後は、浦和は無理せず、「鹿島る」守り固め。興梠や武藤が怪我の影響か、いつものキレがなかったが、1点取れば、逃げ切れると踏まれて、その通りに、なってしまった。

ベガルタは相手のプレスがそう無い事もあって、得意のプレーで決定機は2、3回作ったが決めきれなかった。ミドルはほとんど、壁に当たるが枠外。ペナ内に潜りこんだり、西川を動かすようなプレーはさせて貰えなかった。

今のベガルタにできる事は、やったと思う。が、ジャーメインもローリングを抑えられ、スピードかフィジカルで、シュートレンジに持ち込める選手が、いなかった。奥埜が足を攣っていても、代えられなかった。

けっして調子の良いいとは言えない浦和であっても、1-0で抑え込まれた。これが11位のチームの現状である。

新しい形は躍動しているが、今季も終盤、勝利につながり難くなっている。
来季も、ベガルタだけでなく、他のチームも進化していく、という単純な図式が続く。だから他のチーム以上に、個もチームでも伸びていかないと、順位を上げたり、タイトルを取るのは難しい。何をすべきなのか。何から始めるのか。

天皇杯決勝進出は素晴らしい事だるが、まだ、何かが足りない。この試合の敗戦、悔しさから、妥協せず、すべてがレベルアップしていく事を、願いたい。

さて、この試合は、協会のトンデモ日程の影響で、準備期間が短かったにも拘わらず、ホームタウン協議会、会社、サポ有志の連係で、2万枚の応援手ぬぐいマフラーを配布、選手入場時のスタンドをベガルタカラーに染め、気合いの入ったチャントで、浦和サポにも括目させた、素晴らしい応援だった。
サッカー協会公式ツイッター画像(ベガサポエリア)

様々な手段で、集まったベガサポは1万人くらいはいただろうか?
選手もそれにこたえて、最後まで、自分達のプレーで、ゴールを狙ったが、惜しくも敗れた。浦和は勝負強い。今年、優勝にふさわしいのは浦和の方だった。

ここから、また、あたらしい戦い。悔しさと新たな目標を胸に、2020年元日は、新国立でオーラを。


シュート数:16-7 CK:6-4 FK:19-16 得点:(浦和)宇賀神  警告:板倉、平岡 (浦和)長澤 主審:山本雄大  入場:50,978人